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episode1

「降矢くんのノートは面白みが無いよね。」

隣の席の渡野茜子が、身を軽く乗り出して僕のノートを覗き込む。

「赤で書くとか、線引くとか何もしてないの?全部真っ黒じゃ大事なところとか分からなくない?」

ごちゃごちゃと大量のペンを使う系女子代表の渡野は、僕のシャーペンで書かれた文字だけのノートが不満らしい。僕は逆にペンケースが膨れていて不便そうに思える。

「全部大事だからいいんだよ。」

色ペンを使ったところで大して変わらない。面倒くさそうに返すと、渡野は興味を失ったらしく「ふぅん」と頷いて、前へと向き直った。

こちらに構ったりせずに最初から真面目に授業を受けていて欲しい。相手をするのが面倒だ。

僕は溜息をついて、面白みの無いノートに黒板の字を写す作業に戻った。




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