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プロローグ

 私、黒川 沙羅はいわゆる転生トリップをした女の子だ。

 原因は事故死。学校の帰り途中暴走した車と壁の間に挟まれ、16歳という若さで人生の幕を閉じた。


 事故後目を覚ましたら、目の前には一面緑豊かな草原。


 突然の出来事にぼけ~っとしてたら、ボサッとどこからともなく目の前にバスケットが落ち、中から『転生おめでとう』のメモとともにこの世界の身分証らしきものや、これから生きて行くのに最低限必要な物が入っていた。


そこで自分は死んで異世界にトリップしたことに気づいたのである。


 さらに異世界トリップに気付くことができた決定的な理由として、自身の外見にあった。

 なんと、見た目が180°変わっていたのだ。


 前まで普通の日本人だった私は、西洋人形のようなくっきりした目鼻立ちに腰までのウェーブがかったつやつやの黒髪、長い睫毛に縁取られたエメラルド色の瞳、Eカップ以上ある豊満な胸にキュッとくびれた腰等、超ナイスバディの小悪魔系美少女に変身したのである。


 異世界補正ひゃっふー!!この外見なら逆ハーレムも夢じゃなくね!?


 と思っていたが、そう上手く事が運ぶ訳もなく、私が落とされた国は庶民から貴族、王族に至るまで美男美女で溢れていた。

 それはもう多種多様に溢れる美形がいるわけで、そんな中小悪魔系美少女な私が入っても、普通の分類にされてしまうわけである。


 ようは、異世界に来ても、結局ちやほやされることはなかったということだ。


 そんな現実を突きつけられた私は、まあ、とりあえず美人に生まれ変わったことだし、下手に目立つよりも一歩引いたところで美男美女たちを鑑賞し目の保養にしようと心に決め真面目に働くことを決意した。

 

そして私は、私が落とされた国、セントルノアール王国の王都にある小さな宿屋の老夫婦に運良く雇ってもらい、2年たった今では老夫婦が違う町に転居する為、店を格安で譲り受けた後、オーナーとして宿屋を経営しているのである。


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