廻る夜
掲載日:2026/05/02
秋の日の枯葉落ち
沁みるヴィオリンの音は
いつの日の
君のため息に似る
悠々と泳ぐ鮫のよう
私の身を焼く後悔が
苦しい
魂を燃料に夢をくべる
飛び散る火花を眺む
0:00に沈む高架下
雲を見上げて口遊む
バラードなんかでは似合わない
淡い君の声がした
冬の日の氷柱落ち
冷めた紅茶を一杯
いつの日か
君が好きだった味だ
ただ流れる雲のよう
思い出す君の鼻歌が
愛しい
想像を燃料に夏をくべる
思い出の香りが鼻をつく
2:00に目覚めた蝉の声
雲の無い夜の口遊み
ポップなんかでは語れない
あの炎天下が
廻る夜




