おかえり
「…おかえり。」
「た、ただいま…」
迷宮ではゴブリンを相手に10、魔力、気力、を増やし、少しデススパイダーの糸玉を回収して帰って来た…
今日はリケちゃんはいないらしく、ハーフエルフのシリアさんが担当してくれるみたいだ。
初めてではないけど…だいたいいつもこんな感じになるんだよな。
「鑑定をお願いします。」
「…承りました。前回鑑定分をお渡しするわ。金貨6枚、銀貨20枚、銅貨35枚ね。」
「ありがとうございます。」
「…無茶しないようにって、よく言われてなかった?貴方。」
いつものエルミルさんとのやり取り見られてたもんな…
仲も良さそうだったし。
「無茶はしてないので…大丈夫です。」
「…そう……話は変わるけど…貴方に、お願いがあるのだけど…」
「?なんですか?」
珍しいな。
なんだろう?
「…あの子…エルミルを恨まないであげてほしいのよ。」
「…恨むですか?それは…ないですね。」
あれは…俺が足りなかっただけだから。
それだけだ。
「…そう、ならいいのよ。それだけ…」
「はい。」
「……あの子はね。…後妻になったのよ。…多分、見てるのが辛くなってしまったのね…親しい人が少しづつ失ってゆくのが…」
…外から見るとそう見えるだろうな。
例えそれだけではなかったとしても。
「…だから、ルールを犯してまで引退を勧めた。冒険者が引退を決めるのは、本人であるべきだから。」
「そうだったんですね…」
「…強くお成りなさい。…これ以上失わないように…」
「はい!任せてください!」
言われるまでも無い、その為に冒険者続けてるんだから。
「…自信、あるみたいね。…私も応援してるわ…これ以上は嫉妬されるかもね。」
「はあ…」
どう言う事?
「…貴方、鈍感って言われる事はない?」
「今、初めて言われましたけど…」
?マジで分からん。
「…まあいいわ、頑張ってね。」
「はい…」
若干の謎を残したまま、ギルドで1人食事をし、帰ろうとした。
しかし、俺を呼び止める者がいた。
「ちょっと待って!貴方、今困ってるんじゃない?私が力になってあげる!」
…………誰?




