確認
ヒュンヒュンと音をさせながら短剣が躍る。
宿の裏庭で動作の確認も踏まえながら短剣を振る。
バランスはどうしても右寄りにしないとな…
連戦を重ねたお陰で、動きに違和感はでていない。
とっさの時くらいかな?困るのは。
体重は右足よりに掛けとけば素早く動きだしても大丈夫そうだな。
そんなことを考えながら素振りをしていた。
「おはよう…大丈夫?…大丈夫そうだね。」
ロゼが朝食を持ってきてくれた。
顔色を心配しながら…
「おはよう!…なんのこと?」
「…最近は素振りしてる時、辛そうな顔してたよ?」
「…マジ?」
「うん、マジ…でも今はそんな感じじゃなかったなぁーって思ったから。大丈夫だと思ったの。」
「そっか、ありがと。」
「別に…常連さんなんだからしっかりしてよね!急に居なくなったら困るの!」
「毎度あり!」
「それ、私のセリフ!」
2人で笑い合ってから朝食を取り、宿を出た。
そんな顔してたんだな…
まったく気づかなかった…
確かに余裕はなくなってきてたもんな。
でも、それも今日までだ!
迷宮第1界層。
久しぶりだな…ここで戦うのは。
さてやりますか!
カタカタ音を鳴らしながらスケルトンが歩いてきた。
魔力、気力を目に集めてスケルトンを見る。
魔気集中ってところかな?
…気力は感じないな、ただ魔力は俺よりあるなやっぱり。
スケルトン以下か…上等だ!よこせ!
右腕に出現させた魔気力体で、相手の魔力が集中している部分をつかむ。
スケルトンは頭だな…
?消費あんまりしなかったな、魔力、気力、10くらいだ。
?増えてない…
あれ?魔気力体を戻しても増えない…
え?…あの時だけとか…いやいや…えー
ヤバい、ヤバい、ヤバい!
嘘でしょ?いやいや、ないって…
いや、もう一体!
……マジ?
あの時だけ…
ヤバイヤバイヤバイヤバすぎる!
え?ちょっと、体震えてきた…
ヤバいって…マジ?
だめだ…もう一体やったけど変わらん…
………………………………………
…………………………
……………
…ゴブリン行くか…とりあえず…
とりあえず、そ、それからかな?
2層にダッシュした!
シャー!!!
増えたぞーー!!!
あっぶね〜!
やる気を失うところだった…
ゴブリンは良くてスケルトンはだめ…
多分オークもいける…
アンデッドがだめか?…魔力だけがだめか…
魔気集中で見た時、ゴブリンは魔力、気力どちらもあったからな。
悪精にもやってみれば……
もっと増やせてから試すか。
ゴブリンでも魔力、気力、50は消費するからな。
下手な場所では使えない。
纏いが乱れるから。
一気に消費する訳じゃないから、維持は出来るけど、防御が薄くなるからな。
でも、できて良かったー。
マジで良かった。
しばらくは2層で増やしながら、デススパイダーの糸玉狩りしますか!
お金も集めときたいしな!




