不機嫌な知らせ
「………どうするんだよ、お前…」
俺の隣には、ご機嫌斜めなカトラさんがいらっしゃっています。
早くない?
こうなるだろうなぁ〜とは考えてたけど、この早さは予想してなかった。
多分、魔殱の枝から誘われた事を知ってこうなってるんだろうけど…
さすがこの街最強と言うところか…
どうなってるんだろね、その辺りは。
まあ、まずはこの大剣振り回すお姫様のご機嫌いかがいをさせていただかないとな。
直ぐ飲み過ぎるから、ホントに。
俺が居るからいいって、思ってそうな節がある。
ほっときはしないけど…余所でやんなよな。
危ないから…
「なんのことだよ、それだけじゃ分からん。」
確認しとかないとな。
勘違いだった場合、かなりのダメージを負う。
気をつけましょう。
「あ?魔技に誘われてんだろ!どーすんだって聞いてんだ!」
予想は合っていたが、キレられたんだが?
「変わらんよ今までと、パーティーとかに入るんだったら、華剣か竜剣だ、他は考えてねーよ!」
「ハッハッハ!そうだよな!そうだよな!俺が最初に唾つけたもんな!ハッハッハ!分かってんじゃねーか!そうだと思ったハッハッハ!」
爆笑、さっきまで不安そうでしたけど、あなた。
私は大人なので言いませんがね…
「何処で聞いたんだ?それ」
「ハッハッハおん?帰ったらドーラから聞いてよ、一応聞きに来た。知ってたけどな入らないってハッハッハ!」
あーあの人か情報源は、元Aランクは伊達じゃないって事か…
それにしても早い気がするけど…
ルシアが言いふらしてるとか?…ないだろ多分。
「楽しそうね、カトラ、私も交ぜてもらえる?」
「リミア、コイツ入らないってよ!ハッハッハ」
「そう?良かった、私達が最初だもんね。」
「そうだよな!ハッハッハ」
たまに来るリミアもテーブルを挟んで反対側に腰を下ろした。
カトラが嬉しそうに答えてる。
「まあ、そう言う事だ、心配すんな。」
「してねーよ!ハッハッハ」
「わかったわ、フフッ」
一人嘘つきいない?
「おう!その感じだと魔技は断ったみたいだな!」
デルトも来たか、エール3つ持って。
奢りとかではなく自分の分だなあれ。
摘みはあるものつつくつもりだな?
まあいいけど…余分に豆頼むか…
「まあ、そうだな。」
「いいのか?それ、断って…向こうから誘ってくるなんて滅多にねーぞ?」
この街の最強クランだ、入りたい奴は沢山いる。
普通はこっちから尋ねて、力を見せる必要がある。
入りたければ…
見せたくないものがある。
俺にとっては…
そう言う事だ。
「直ぐ断っちまった。良いんだよそれで。」
コイツらだったら俺の魔力量言ってもいいかもな、多分受け入れてくれそうだ。
言わないけどね。
まだ、そのままって決まってねーし!
「俺等と一緒がいいってよ!ハッハッハ!」
「あら、嬉しいわね。」
「あ?辞めとけ辞めとけ、女しか居ねーじゃねーか!揉めるだけだ!俺の何処にしとけ、な?」
「あ?お前らなんか男だけじゃねーか、臭くなるやめとけ!」
「それは…ちょっと辞めておいた方がいいわね。」
「フッざけんな!お前らだって変わんねーだろーが!俺らが特別くせーわけじゃねーよ!」
「ハッハッハ近寄んな!」
「ちょっと離れてもらえるかしら?」
「コイツらー舐めやがって!先輩を敬え!」
なんか騒ぎ始めたぞ?楽しそうだからいいけどな。
やっぱりパーティーを組むとしたらコイツラかな。
「今飯食ってんだ騒ぐな!」
ただ、今は食事中だから、うるせーから!
「冒険者たるもの早く飯は食えたほうがいいぞ。先輩からの忠告だ!」
「そうね、何が起こるか分からないものね。」
「?俺が食ってやろうか?」
………前言撤回しようかな?
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貴方方のためにも不慣れで申し訳ないですが精一杯書かせて頂きます。
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