エルフ
15層へ向かいながらさっきの話を思い返す。
たしか最もレベルの高い人が、エルフの国の王の名がログナール・テール・タージュでレベル10らしい、ちなみに国の名前はバルト王国。
そして世界樹があり、その守護者のハイエルフみたいだね。
………やばくない?
なんで全然違う国のクランにいるの?
お隣とかじゃないぞ、この国…
エルフの国はグラン帝国って国を挟んだ反対側って聞いている。
親戚とかかな?
その時点で関わったら大変なことにならないか?
あの感じルシアもハイエルフっぽいし。
ちなみに迷宮都市リッツがあるここは、エデル王国、治める王はローゼウス・ドルバド・エデルらしい。
一応知っといた、必要ない気もしたけど、何かのためにデルトに聞いた。
しかし、ルシアも最初あった時はアッサリ食堂に消えていったのに…ガッツリ勧誘してきたな。
何処にそこまで気に入る理由があったのか知りたかったな…
聞きに行ったら危なそうだからいかないけど。
クランか、確かに持っていたり溜め込んだりした知識、戦闘の技術は魅力的なんだけど、俺自信がクランの中で、成長できるかといえばはっきりとはできると言えない。
出来なかったら出来なかったで、必要な事、探してするとは思うけど…それって向こうの時と同じ事にならないか?
そんな風に考えてしまう。
後、単純にルシアが何考えてるのが分からない所がね…
あの調子で油断出来ない感じなのが怖い。
何も考えてないパターンもあるかもしれないけど、警戒はしたほうがいいか?
でも、ほかのクランの勧誘を抑えてくれるのは有り難いな。
だから無下に出来ない。
素直に感謝したいところだけど…
なんであんなに最初から好意的だったんだ?
精霊に好かれてるから本人までとかある?
分からん。
悪いようにならない事を願うしかないか。
なんの後ろ盾のない個人だとな。
関係が悪化しない様にだけ気を使うか。
失礼がないようにしたいけど、あの調子で来られるとむづかしい気がするんだけどな。
気をつけるしかないか。
それだけでいいな、多分。
それと考え事に意識取られすぎないようにしないと。
今回の接触は完全に俺の油断だ。
気配察知を前方に伸ばす事に集中しすぎてたな。
隠密の効果も薄れてたと思う。
あと思い出した、なんか片足の英雄とか言ってなかった?
酒場で言われてるのかな?
やだなー、そんな大層な実力あるような気がしないな。
言われてもびっくりするほど嬉しく無かったのはそのせいか?
まあ、気にすることじゃないな。
集中して行こう!




