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怖い話



 宿に帰ってきて思うのは、知識が足りていないなって事だった…



 同じスキルに、人それぞれで違いがあることを俺は知らなかった。

 あまり聞けるものでもないからな、遠慮してた部分はある。

 

 これから力をつける上で、必要だろうな…とは思う。

 ただなー、本ないんだよなー、この街。

 あっても王都だ。

 しかも平民は入れない…

 冒険者入れない、基本は…

 Aランク以上かつこの国への貢献度が高い者で、王に認められようやく利用可能になる。

 貴族、騎士、学士はオッケー


 情報の秘匿性が高い。

 知識の価値が高い。

 知識が金になり、力になる、だから権力者が囲う。

 それにただの平民が触れようとすれば、罪にされ、ギロチン行きだ。

 冗談じゃなく、本物の。


 この間も、盗賊が犯した罪を歌われたあと、首落とされてたね。

 あと、一般女性を襲って殺した冒険者とかも。

 刑罰の1つとしてある、普通に。

 見せしめの意味もあると思う。


 それに技術の秘匿性も似たようなものかな。


 前の大豆バー、大豆バーって名前で伝えたんだけど、似たようなものは出てきたけど、それ自体は広がっていない。

 好きにしていいですよ、とは伝えたし、利益も出ている。

 気を使って広げてない可能性もあるけど…どうなんだろうね。


 基本、職人とかでも弟子にしか伝えないみたいだからな。

 ドワーフの里はちょっと違うらしいけどね。

 そこはおっちゃんが教えてくれたな。

 技術を高めることの方が大事で、里を出た者が帰って、いろいろと外で知った事を伝えるらしい。

 おっちゃんもいずれはそうするらしいけどね。

 俺が生きてるうちではないってさ。



 そんな感じで簡単には知識は得られない。

 それに下手に自分の知る知識を流すのもマズイ気がするな…

 まともだったらいいけど…ヤバい権力者に目をつけられたら厄介すぎる。


 自分も権力を持っていれば問題はないけど、俺は権力者が、どうにでもできるただのCランク冒険者だ。

 俺だけが何か被害が出るなら別にいいと思うけど、今は良くしてくれる人達がいる。




 だから、一番簡単な対処法を迷わず実行する自信がある。





 この世界、武力が権力の世界の、権力者に対する最も簡単な対処法は…

 一族、関係者皆殺し

 だと思う。


 なぜそこまでと思うかもしれないけど、

 向こうの世界の歴史でそれと似たような事をして、成功した将軍がいた。

 皆殺しではないにしろ、牙は徹底的に抜いていた。

 確かに、権力者から自分だけでなく子孫も守るならそこまで徹底的にする必要性があるなと思った。

 後ろ盾がないなら尚更だ。

 世界が変わっても人間の怖さまで変わるわけじゃなさそうだしな。

 なんか魔王国は違うみたいだけどね。

 だからすげーと思ったと言うのはあるな。



 俺の場合は死が身近に来だしてから思い返してたしな。




 そんな事を思うと面倒くさいし、そんな事になりたくないから王都にも行きたくないな。


 魔物と戦って死ぬならまだしも、そんなんで殺されたらたまらない!

 しかもBランクになると貴族と関わったりするらしいしな。

 

 ハァー、知識に関しては教えてくれる人から話を聞いて、そのうえで自分で考えるしか無さそうだ、と思いました。


 


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