自己中
足になる……
想像すると…
向こうの世界の騎馬戦の騎馬しか出てこない。
一人余ってしまう。
現実逃避は辞めようか。
彼等が言ってる事は多分…
「…ごめんね、俺はソロでやっていこうと思ってるから…」
「でも!」
多分、いろいろ悩んで相談して、その上で来てくれたんだろうな…
あの時、体が勝手に動いた。
その責任を誰かに取らせるつもりはない。
俺は自己中だからな…
多分いい意味でも、悪い意味でも。
見せたほうが早いか…
気配を抑え、ミルドの剣のみんなが驚いた。
その瞬間を狙って強化加速を2歩使って音もなく背後に回る。
新人に気づけと言うには、酷な話しだよな多分。
「これに気づけないのは、悪いけど足手まといになる。」
「?!後!」
驚いて振り返ってくれた。
「いろいろ気にして来てくれたみたいだけど、気にしなくていい俺の事は…
新しい足も手に入れたしね。」
「でも、なにもしないのは!」
「あの時、何かあったら助けるって言っただろ?そのとおりにしただけじゃん。うーん…どうしても気になるんだったらまず、自分達だけで強くなれ!」
「わ、私達だけでですか?」
「そう、君等だけで…そんで強くなったなぁ〜と思った時、まだ俺に何かしたいと思ったら、その時は受け入れるよ。これでどうかな?」
「……まずは自分達で……分かりました!お願いします!」
「良かった…君等は強くなれると思うよ。がんばってね!」
「ハイ!ありがとうございました。」
「ただ油断しないように!」
そう言って義足を叩く。
「は、ハイ!」
笑いは取れなかった…
いいパーティーだった。
だから多分、苦楽を共にして冒険してるうちに想いは思い出に代わるだろな。
それでいい、そんなんでいい。
「エルミルさん!Cランク試験お願いします!」
「…………よろしいのですか?」
「ええ、バッチリです!」
俺は俺で進むから!




