考えなし
朝、
……………
まずいな…思った以上にまずい。
宿の裏庭思った…動き辛い…
あれ?歩く分には問題ない…
戦う時は大問題…
踏み込めんし、踏み込んだら引っ掛かる。
冷や汗止まらん…
しかも、義足の部分の纏いもヤベー。
強化しないと多分折れるし、強化すれば魔力、気力、両方消費する…
朝の静けさの中、棒立ちしていた。
「……大丈夫?おはよう…やっぱり痛かったりする?」
「おはよう、違う違う…ちょっと想定外と言うか…考えなしだったと言うか…おっちゃんトコ行ってきます!」
「待って!ご飯だけでも食べて!」
「あ、ハイ…」
もうロゼちゃんとは呼べなくなった女性に注意されてしまった。
食べよ飯!
「おはようおっちゃん!」
「…なんかあったか…」
「おっちゃん、魔力通りやすい素材見せてもらっていい?」
「魔力通りやすいか……待ってろ。」
すぐにいろんな種類の武器を抱えて戻ってきた。
「今、店にあるのはこんなとこだ…」
……1つ気になるもんあるな。
金属の武器の中に、木製のが2つある…
そのうちの1つが気になり手に取る。
きれいなロッドだ…
纏いを使う!やっぱりか…
「おっちゃん!これ何が使われてる?」
「…それか…最近作ったやつだ、霊樹って言われる名前持ちのトレントが落とすやつを使ってる。」
「手に入るかな?」
「…どんなのがいるんだ!まずそいつを教えろ!」
「書くもんある?」
とりあえず図をかいた。
絵心はない!
「まず膝は欲しいから受けとその下の部分は曲がって欲しい、で、出来ればその繋ぎ目と受けの部分は、回るようになってくれてるとありがたいね。これ素材全部霊樹でできる。」
「……これくらいなら切れ端、継ぎ合わせて作ってやれる、ただうちには素材がない。」
………
「…おまえは運がいいのか悪いのか分からんな。知り合いが買い取ったはずた、切れ端ぐらいなら分けてもらえる。いくら出す?」
「金貨10枚でどう?」
「フンッ多いくらいだ!……3日待て、3日たったら取りに来い!」
「ありがとう!おっちゃん!」
「……迷宮には行くなよ!大人しくまってろ!いいな!」
「あ、ハイ」
なんとかしてもらえる…良かった!
あぶねー、頭回ってなかったな…
ショックだったんかな…意外と…
ただ霊樹に纏いはできた…しかも自身の体並に、完成すれば自分の足のように扱える。
なぜか?新しいスキルのイメージが教えてくれた、問題ないって。




