表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/102

教育の必要性(異世界版)

 「おい!起きろ!朝だぞ!支度しろ!」


 「ぉおはようございます…」


 「!?あん?あー…………フッ…」


 ライセルさんが驚いた表情をしたが、直ぐ元の調子に戻っていた。


 「あー起きたか?昨日と一緒だが朝飯だ、食ってくれ。」



 「ありがとうございます…何から何まで、すみません本当に…」


 感謝することしかできない…本当に。


 「あー…まぁ気にするな、とは言わんが、まあ、手を貸したのは俺だ、ある程度は世話してやるさ!

ただ…話通じなくて踊り始めたときは、どうするべきか迷ったけどな。間違ってなければ、こまってただろ?」


 「はいあの時は、自分でも…こ?と?ば!」


 あれ?通じてる?俺


 「何か、してくれたんですか?…」


 ライセルさんはニヤニヤしている?


 「いんや?な〜ん、にも…」


 「え?じゃあこれは?魔法?かけて…くれた?とか、ではなく?」

 

 まさか?才能?


 「違うな。」

 

 ライセルさんは否定する。


 「魔法使えますよね?ライセルさん。」


 「使えるが、そんな便利なやつはなぁないな!」


 「じゃあ、なんなんですかね?」


 「コレじゃないかってヤツならわかるぞ。」


 「なんですか教えてください!お願いします!」


 「あー、まず…、自分をみろ。」


 とりあえず右手を見た。


 「いや違う違う!ステータスをみろって!」

 

 !?あるのかそれ!

 目を閉じて

 「ステータス!」

 と唱えてみる?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 双間 虎(17才)レベル1

 MP100/100

 SP100/100

 言語理解

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




 

 「いや、目とじなくていいぞ…」


 サッと目を開けた…あっイメージでわかるのか、これ!なるほど…便利だ!


 「すみません…なるほど…」


 ライセルさんがニヤリとしている。


 「でてたろ?スキルが。」


 スキル!これか?


 「はい、ありました。言語理解とでてますね…」


 「理解…理解か…それはまた広い範囲のがでたな!」


 「広い範囲ですか?」

 

 「あーその、だいたいの場合、言葉が通じればいいって考える訳よ、これはわかるな?」


 「はい。」


 「だから、意思疎通とかが出る。」


 「なるほど…」


 「ちなみに俺がそれだ!言葉分からんと殺し合いになったりするからな、普通に。分からんと怖い。」


 「……………ヤバいっすね。」

 


 「だろ?まあ冒険者やってた時はな、ないと危ない時あったからなー、正直助かった。」


 やっぱりあったか!冒険者!ちょっと情報量多いな、喋れるようになってからペースがすごい!怒涛の勢いで世界がせまってくる!


 「冒険者!あるんですね!」


 「ん?あーあるぞ、俺は引退したけどな。年取ってくると、な。死にたくはなかったし、金もそれなりに溜まったからな…。

 それで、今は趣味で行商人をやってる。

 昨日話したけど…わかんなかったか…やっぱり。」


 「すいません、聞いてはいたんですけど…」



 「いや、いい、一生懸命きいてたもんな?おまえ。」


 「いや、はい…」


 「フッ…まあいい、でだ、普通は理解なんてでない。そこまでは必要ないからな!だから俺は意思疎通だ、そのスキルを持っている。

 で、そのおまえに出たソイツだ。

 広い範囲っていったのは、あー、言葉を理解していれば、読めるし、書けるし、喋れる!

 広いだろ?できることが。」


 「なるほど…じゃあなんで…ですかね?」


 「んー多分だが、今まで言語について深く学習してなかったか?あとは、そうだなー他言語とかか?」


 「!?」


 「まあ後、算術か?貴族的なもんでいくと、あっ、多分礼儀作法…は関係ないか…あー歴史か?いやー、言語か?関係ないかそれ?

まあ、要は言葉に携わる勉強をしてきたか!そこだな、やっぱり!」


 なんていうか…ここにきて…いきた?


 「してました…今まで。」


 「今まで!?………そうか、それはまた、ずいぶんと…箱入りか?まあいいや。

 ほんでそーゆー努力に突然スキルが付くことがある!それを、この辺だと(妖精のイタズラ)って言ったりするな。他にもなんか言い方あった気もするけど…多分(妖精のイタズラ)で通じると思う。」


 「な、なるほど…」

 

 割と…理由が衝撃的だな、今まで勉強してたから、それがこっち来てスキルになった。


 「まあ、何を思ってココまで来たかはきかねーよ。いろいろあるだろうしな!

 ただな…そうやって学ぶ環境を準備するのは、並大抵の努力じゃあ出来ない。

 下手したら何代も重ねた努力が必要だったのかもしれない、それくらいは覚えといてやれ、な!

 帰るつもりもないんだろ?

 言葉通じなくてもあの場所まで来たんだ、相当な覚悟なんだろ?…なら落ち着いたらでいい、気が向いたら孝行してやれ………………

 気が向いたらな、気が向いたら。」


 「ハ…イ…」





 俺はバカなんだと思う……知っていたつもりでいた……考えてたつもりだった………ただ…甘かったんだと思う。

 何も理解してなかったんだと思う。

 当たり前にあるものだから、当たり前だと思っていた、当然の権利だと……なにも分かっていなかった…………無くしてから気づいても遅いのに…………それに救われた…………………

 愚かとはこう言うことかもな。




 ライセルさんはしばらく待ってくれた。

 俺が落ち着くまで…

 ありがたい、本当に…………






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ