反省
「ハァー…負けたな…」
宿に帰ってきて天井を見つめる…
服は着ました。
上半身半裸でもノーリアクションだったな。
まあ望んでないけどね…リアクション。
意外とショックだな…
ちょっと勝てそうな雰囲気だったしな。
やられたけど…
デルトとカトラは…使ってたなスキル技。
デルトは多分斬撃、カトラは強撃だな…あれは…
なぜわかったのか…俺も使えるから、いや使い方が分かるからかな…
剣術、体術に符づいして使い方のイメージが伝わってくる。
魔力を消費するんだよ、使うと。
最初慣れてないと80くらい使う。
いきなりそんだけ減るとかなりしんどい。
意識失いかけた。
試したんだよ一応、最初の頃にね…
使用すると魔力を消費して、体が勝手に技のとおりに動くみたいな感じかな。
だからデルトの動きを見失ったんだと思うけど。
多分ね。
俺も使い続けたら消費少なくなりそうな気はしたけど、そこまではね、無理じゃね?
身体強化も全身にかけると5、60は持ってく。
半分以上魔力をいきなり消費すると、纏いが維持できなくなる。
やっぱ違うもんだな普通の冒険者と…
いずれカトラやミリアに追い抜かれるんかな?
それも怖かったんよね。
せっかく誘ってくれたけどね。
異端だよな俺、魔力の使い方、気力の使い方が…
まだ強くはなれそうだけど…
まだ強くなるつもりだけど…
天井は意外に近いかも知れんな…
そうなった時、どうするんだろ俺?
………………
そん時はそん時か?
だよな、今考えてもな…
やっぱ羨ましいもんなんだな、実際に見たり、使われたり、ましてやそれで負けたりすると…
隣の芝は青いってさ。
昔の人は言いました。
すげーよなその人、正解です!
でも頑張ろうぜ、多分隣から見ても俺も青いって。
そう思わんとね。
寝よ寝よ!
少し寝てからギルドに飯を食いにきた。
不機嫌そうなBランク冒険者がいる。
「ハァーランク詐欺だ!テメーは!」
「うるせー嘘つきが!服弁償してから喋れ!」
図々しくも絡んでくる。
「あれぐらい問題ないだろーがテメーの実力なら!しかも、ぶっ飛ばすつもりってなんだよ!聞いたぞテメー!」
「ん〜ん!知らんな〜」
「その顔辞めろ!こっちがぶっ飛ばすぞ!」
「あ?テメーさっき嘘ついてぶっ飛ばしたろーが!やめてもらえます?ん〜ん?」
「………まさか日に2度もケンカ売られるとはな!訓練所に来いっテメー!根性叩き直してやる!」
「あ?いーぞ!今度はぶっ飛ばしてやるよ!」
デルトは訓練所に歩いていった。
私は肉焼きを口にほうばった。
そのうち帰って来るでしょ、頭冷やして。
「テメー!こねーのかよ!」
「そもそも何を怒ってんだお前は?」
「………………はあーまあ、いいや…」
反省したみたいだな、良かった良かった。
ちょッと暑くなってきたしエールでもくれてやろう。
冷やしたやつ。
「あ?なんだよ?」
「黙って飲め、言うなよ誰にも…」
「?なんだよこれ?」
「エールだ!」
「なんか入ってんのか?…まあ、貰うは……!!冷たっ!」
ニヤリとする。
「お前…氷魔法使えるのか?……うめ~な!冷たいだけだよな?」
「そんなようなもんだ、言うなよ面倒くさいから。」
氷魔法とはちょっと違うんだよな〜。
温度変えるのはあんまり魔力かからんからな。
こう言う事はできるのよ。
いろいろやってっからな!
ジョッキ一杯、1いかないくらいか…
多分イチから変換して作るわけじゃないからかな…
分からんけど…
「わかった、ただ…」
「今度からエールを自分で用意すればやろう…」
毎回奢るのはね…世話になってっけどね。
おっさんだからな、すまん!
その後、暑いうちはよく来るようになった。
……………………
間違えたか?俺。




