ま?おう!
あぶねー!終わるところだった!
何がとは言わないけど…
「エルミルさんと話しているときが一番楽しです!他に話せる方もいませんし…」
「…他の方にも同じ事言われてるんじゃないですか?…それ。」
と言いつつも、いつもの対応に戻っていた。
ちょっと嬉しそうだったかも。
分からないけど…
しかし、なんだったんだ?あれ…
魔王国じゃあ普通か?
そもそもなんで目つけられたんだ?
分からん…
あれが俺のラブコメか?嘘だろ?連れ去られた上に死亡エンドだろあれ…
もっと普通のでお願いできんかな?
運命さんたのんます!
急には対応できません!
童貞には難易度高いです!
下手すりゃ食べられかねない雰囲気あったし、人食べる種族とかいないよね?ね?
無理よ、無理!それは絶対に!
ため息つきながら冒険者ギルドで夕食を食べた。
出るでしょ、そんくらい。
なんか今日、ちょっと疲れた…
「なんか珍しい奴等に絡まれてたらしいな、
何やったんだ?」
「なんもしてねーよ!だから悩んでんだ!」
テーブルに座ってたらデルトが話しかけてきた。
暇か?お前は…
常にいる訳ではないから違うとは思うけど…
いや、常にいるのは俺か?ごめん。
忙しそうですね!
「あー、あいつらみたいな魔族は基本強そうなやつに絡むんだが…なぁ〜」
「……いや、多少自覚あるからいいけど、見た目じゃあないと思う。」
「だよな、最初と比べりゃあ雰囲気はでてきたがな、威圧感あるかと言われるとな…」
「無いよな多分…」
まあ、ムキムキゴリゴリって感じでもないしな。
多少は体つきも変わったけど、激変はしてない。
ちなみにムキムキゴリゴリなってみたくはあるな、強そうだし普通に。
ただあれも才能らしいからなぁ〜難しかな?
たくさん食べてはいます!
「なんか感じるところがあったんかもな、あいつらは全ての魔族がそうかはしらんが、強さが全てではあるからな…」
「そうなんだ…」
「それぞれが強さを目指すし、強ければ許される!」
「それって危なくね?弱いやつは…」
「ん?いや、強い奴が弱い奴を虐げる事は許されんらしい、そう言うのはゴブリンにも劣るって言って殺されるらしいぞ。」
「殺されるんだ…」
バイオレンスさん!あんたってやつは…何処にでもいやがって!
畜生!
「強い奴は弱い奴を支配し、守る!これは絶対らしからな、だから魔王にいろんな魔族が従ってるみたいだな」
「魔王いるんだな。」
「いるぞ、そりゃ居るだろ魔王国なんだから…5年に1回ぐらい国を挙げて魔王選定戦やってるしな!」
「え?じゃあ5年で変わるの?魔王。」
「まー負ければ変わるんじゃないか?そんなコロコロ変わるって話は聞かんけど…そもそもそんなやつ魔王になれんだろ?」
「そりゃそうか。」
なんで絡まれたんだ俺?話聞いても全然わからん。
好みとかの話かな?
ある?そんな事…
「そういやあ知ってるか?昔その魔王を決める選定戦に挑んだ人族の男がいる…」
「マジ?」
「まじだ!魔族の奴らはこっちの大陸の奴らより強いからな、腕試しもあったんだとおもうぞ。」
「そもそも参加出来るんだなそれ。」
「そらりゃそうだろ、強けりゃいいんだから…魔族にとっちゃあ種族なんて関係ねーよ。」
「そっか、すげーなそれ。」
「だろ、そしてそのまま勝ち抜いて魔王になっちまった。
人族で魔王になったのはソイツだけだ。」
「ヤバ!まじ?」
「マジだマジ!ただ…ソイツは魔王になって一ヶ月で死んじまった…」
「あー」
そりゃそうかもな、いくら強けりゃいいって言っても魔族同士の話。
他の種族が魔王になればな…あるよねそう言う話は…世界が違ってもさ…
「気に入らなかったんだな魔族は、人族が魔王になる事が…」
「ん?何いってんだ?」
「え?だから殺されたんだろ?」
「殺された?いや殺されたのか、あれは…ただ多分お前が考えてるのとは違うな…」
「ど言う事?」
「まずだ!魔族が魔王になった場合、基本的に魔王になった種族同士で結婚する。まあ子供できんからな同族同士じゃないと。」
「あー、そうだな、うん。」
ソーナノー!知らんかったんですけどー、初耳ですけどー、ソーナノー!
一様そうだな言っときます。
「だが、魔王が人族だった場合……ハーフにはなるが、どの魔族とも子供が作れる。
強さを求めてるんだ、強い男の子供は絶対欲しい。
そうなるとだ…どうなると思う?」
「え?…四六時中と言うか、ひっきりなし?」
「まあそうだよな…その男も「生まれた子を愛してくれるのなら答えよう」って言って拒まなかったらしいからな。
それで政務は出来るものに任せて、求めに応えてたら、腹上死しちまったとさ。
魔王国では慈愛の王って呼ばれて、敬わられてるらしいな。」
「いろんな意味ですげーなそれ…」
「だろ?死ぬまでやるなんてすげーよな!」
え?そこ?
「まあ昔って言ったが、そんなに昔の話じゃないぞ?たしか今の魔王が、そん時にできたソイツの娘だしな…」
「ヨシ!目指すか魔王!」
「お?やるか!俺もなるかハッハッハ!」
「話変わるけど、魔王国と戦争とかないよな…」
「あ?戦争?それ自体が犯罪だろ?起こしたら他国から袋叩きにされるぞ?」
「マジ?」
どうやら魔王と戦う世界線ではないらしい。
助かった。
そもそもこの世界で戦争は起こせないみたいだな。
起こすと滅ぶらしい、国が…
滅ぼされるんではなくて、滅ぶらしいよ。
何万人同士で戦ってると、集まってくるんだって興奮した魔物が!
それで止められなくなって滅ぶ。
戦争を起こした国だけならまだいいけど、下手したら周りの国、巻き込んで滅ぶ。
だからダメと…なるほど…
なんか頭、疲れたな今日は…
久しぶりに情報量多かった。
とりあえずこの世界が、平和そうで何よりってことで…




