ナイスミドル
分体を利用して魔気吸収をしているため、効率が上がってきたな。
とりあえずは、魔力、気力、1万くらいまでは増やす事メインでいきたい。
今で目標の半分以上くらいはいっている。
もうすぐだな。
そんな事を考えながら迷宮に向かっていた。
なんだろう…こっちに来てるな。
知り合いではない。
雰囲気からして今まで関わったりした事ないタイプだ。
視線が俺を捉えてるっぽい…
なんだろう?
「失礼、冒険者の方とお見受けいたします。少々、お時間をよろしいですか?」
後から、優しそうなナイスミドルな声がした。
振り向いて、姿を見てみれば、やっぱりナイスミドルだな。
執事服のよく似合う、立ち姿が様になっている初老の男性がいた。
多分、弱くはない…
少し警戒しているせいか、そんな風に見てしまう。
「今ですか?」
「ハイ、大変恐縮なのですが、少しお時間を頂けたらと思いまして。我が主が、この迷宮都市の冒険者の方と是非とも話をしてみたいと言われております。報酬も御用意いたしますので、是非ご協力頂けませんか?」
そういう事もあるのかもしれない。
ただ…
いや、いいか…
行ってみるか、悪い感じはしないし、断ったほうが厄介かもしれないしな。
「…分かりました。」
「おお!有難うございます。私は、ロラルド商会に仕えるダルタンと申します。どうぞ、こちらです。付いてきてください。」
さて、鬼が出るか、蛇が出るか…
ダルタンさん自体には、まったくと言っていいほど悪意は感じない。
話をしたいだけ?
なぜ、俺なんだろうか…
明らかに、真っ直ぐ俺に向かってきた。
他にも冒険者は、歩いている…
そんなに有名になったか?いや、それはないだろ。
そんな行動してないしな。
もしかして、ロラルド商会の主人にどっかで会ってたとか?それだったらあるかもな。
とりあえず、会ってみますか!
高級そうな住宅が、立ち並ぶ一角、そこにその屋敷はあった。
庭もデカいな…
かなり偉い人か?
門からしてデカかった、門兵もいた。
…大丈夫かこれ…
里眼のお陰でキョロキョロせずに済んだが、なかったら確実に挙動不審になっていた。
なんとなーく不安になりながら、ダルタンさんについて行く…
他のメイドさんや執事に見送られながら、絵画や調度品が並ぶ廊下を歩く。
本物のメイドさん…
ヤベー…
場違い感が半端ねー…
ちょっと帰りたい。
異世界で、更に異なる世界を感じていると、1つの豪華な扉の前に、だどり着いた。
「こちらで少々、お待ち下さい。直ぐにお呼び致しますので。」
ノックを鳴らし、返事を待ってからダルタンさんだけ入っていく。
しばらくして案内された。
「ようこそお越しくださいました。冒険者様!私は、ロラルド商会の会長をしております。アダムス・ロラルドと申します。ささ!どうぞ、どうぞ!お座りください。」
杖をついた、優しそうな爺さんがいた。
…誰?
あったことないな…




