1-1 転生しました?
それは唐突な事だった。
そう、よくあるような頭を打ったとか、
病気で寝込んだとかではなく。
13歳の誕生日。
父、母にお祝いをしてもらい、
メイド達にも笑顔でお祝いの言葉ももらった。
公爵家と言う、貴族のトップの身分でありながらも、
無駄は省いて、必要以上の贅沢をしないという方針から、
普段は質素な食事なのだが、
今日ばかりは食べきれない程の食事が、
テーブルの上に所狭しと並び、
贅沢なイチゴやベリーがふんだん使われたケーキが
用意された。
プレゼントも、母と一緒にすでに買っていたドレスと、
サプライズで用意されたネックレス。
本当に嬉しくて、いつ着るのかと、
わくわくしぱっなしだった。
メイドに夜着に着替えさせてもらい、
ベッドに入る。
お気に入りのクマのぬいぐるみとウサギの
ぬいぐるみに囲まれて、
最高に幸せな一日だった。
「おやすみなさいませ、お嬢様」
「ええ、ケーティおやすみなさい」
メイドにランプを消してもらい、
ベッドの中で体の力を抜く。
公爵家が贅沢をしない方針とはいえ、
必要な物は最上級の物をという考えでもある為、
お布団はふかふかで、天蓋付きのベッドは、
王宮にあってもおかしくもない一品である。
今日もらったドレス、靴は何がいいかな?
明日ケーティに相談して・・・・
そう思った時だった、
いきなり私の中に大量の情報が流れてくる。
そう、13歳、
今日がゲームの始まりだと告げるかのように・・・・