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22.殺人事件(5)暗転

22.殺人事件(5)暗転


 うつむきながらジョンが「ありがとう」と言った。


(礼は顔を見て言うものでは?)


 まあそれにしても助かってよかった。


「えっ?」


 二人してアーサーを見ると、両手で喉を押さえていた。顔があおい。


「まだ?」


 いやちゃんと吐きだしている。


「何が?」


「ヴッ!」


 血を吐いてアーサーが倒れた。


 ドアが開くと、警備部の屈強な男性がぼくとジョンを蹴り倒した。


 部屋の隅まで飛ばされる。


(撃たれないだけマシか……)


 アーサーの頚動脈を調べた男性が、心臓マッサージを始めた。もう一人が血液を採取している。


 顔を上げたぼくの目の前に、フリーダ・レイサムが立っていた。


 消える。


(違う!)


 反射的に回し蹴りをけた。


 それがいけなかった。


 ダブルタップ。着地と同時にもう一回、蹴り。反動があるぶん二回目は素早く、けられなかった。


 意識が遠のく。


 ジョンが後ろ手に手錠されているのをぼんやり見ていた。


 暗転。




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