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96話 Players 06
「それはそうと、マギル」
「はい」
「ちょっと意外なんだが」
「先程の件は、すっぱりと忘れてください」
「あー・・・いや、そっちじゃなくてな。
お前は、俺の『愉快な相棒』を嫌ってると思っていたんだが」
「好き嫌いで分けるなら、明確に後者です」
「だったら、なんで手助けを?わざわざ魔導書を作るとか」
「全てが人間側の思惑通りに進むのは、癪に障るので」
「『法王計画』のことか?」
「ええ。将来において介入出来る部分を広げておくことは、大切かと」
「・・・まあ、俺としては、それで『相棒』の生存率が上がるなら構わないが。
魔導書の内容は?」
「人間が自力で『魔法』を行使するのは、ほぼ不可能ですので。
『召喚術』のみを」
「どのくらいの難しさだ?」
「悪魔の基準で言えば、『中の下』あたりで」
「それ、あいつに理解出来るのか?」
「無理ですね」
「・・・おい」
「ですが、ブレイキンとエイグラムを行かせましたから。
あれらは、ぴったりと『7割』、仕事をするでしょう」
「??」
「後は───『罰』さえ準備しておけば良いのです」




