表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/738

95話 Players 05



「マーク。こいつぁ、人間だ悪魔だ関係無く、『年長者』として言うんだけどよ」



8箱目、3枚目のスペシャル・シーフードピザを口に放り込み。

エイクが続ける。



「仕事ってのはよぉ、7割でやめとけよな」


「うっかり調子に乗ってやっちまっても、8割な」


「それ、どういう基準だよ」


「5割だと、そりゃあ大失敗だ。当分の間、仕事は来ねぇ」


「『ギリアム様』は、無言だったぜ。何の叱責もなかった」


「お前らの体験談か!」


「で、6割は大失敗じゃないが、失敗だ。これは正直言って、『物理的に痛い』」


「というか、流石に痛過ぎて、俺らの好みじゃあない」


「変態かっ!?」


「オイラもブラザーも、試行錯誤の切磋琢磨」


「ようやく導き出したのが、『ストライクゾーン7〜8割』という公式」


「今までのどこに、式が含まれてるんだよ」




「───念の為、付け加えておくが」


「───9割以上は、死んでもやらねぇ」



「何の『御褒美』も無く!」


「気持ち良くないからな!」


「・・・ヤバい・・・重症の、変態だ」




「おいおい、マーク!その『変態』って言葉を、ちょいと置き換えてくれや」


「もっと希望に満ちた、言葉によぉ」


「・・・置き換える?」


「『ストライクゾーン7〜8割』作戦、てのはな」


「式は(あきら)めたのか?」


「俺らだけじゃ、成り立たないんだぜ」


「『ギリアム様』の協力が無けりゃ、な」


「・・・どういうことだ?」


「俺らがやってんのは、まぁ、『手抜き』だ」


「とっくにバレてんだけどよ。なのに」


「ドサクサ(まぎ)れで、『懐刀(ふところがたな)』を名乗っても」


「即座に蹴られない程度にゃ、認められ」


「こっちが『7〜8割』しかやらねぇのを承知で、付き合ってくださってんだよ」


「そこんトコ、俺らも『ギリアム様』も、口にはせずに」




「分かるか、マーク」


「Heart to Heart」


「これが、『信頼』ってモンなんだよ」


「・・・『信頼』・・・」






「「そういうプレイで、全員!

《気持ちいいぃぃッッ!!!》、なんだよ!!」」


「変態じゃねぇかっ!!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ