91話 Players 01
【Players】
「───麗らかな、春の日差しに誘われてッ!!」 バッ!
「───散歩中でも、HeartはCoolッ!!」 バッ!
「───お呼びとあらば、馳せ参じッ!!」 バッ!
「───用が無いなら、すぐ帰るッ!!」 バッ!
「おい、それ『カットする』って言っただろ」
「すまねぇ!───智将・ブレイキンッ!!」 バッ!
「───智将・エイグラムッ!!」 バッ!
「───我ら2名、マギル様の懐刀ッ!!」 バッ!
「───主の為なら、in the fire!!」 バッ!
「待ってくれ」
「どうした」
「水は、あんまり好きじゃない。代わってくれ」
「仕方ねぇな───in the water!!」 バッ!
「───in the fire!!」 バッ!
「ぶっ殺せ!!それッ!!」
「ぶっ殺せ!!ほいッ!!」
「ぶっころ
”黙れ”
「からだがががッ!!」
「しびびれびれびれッ!!」
”───お前達に、任務を与える───”
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「いやあ、愉快な連中だったな!」
「──────」
「おまけに、ありゃあ相当なもんだ。
黒紋の修練鬼で、それも『白銀鱗』・・・上位種ときた!
どこの『領地』でも、最高待遇で迎えてくれるぜ?」
「───五月蝿いだけの、小物です」
「おいおい。懐刀だろう」
「自称です」
「お前は、さあ・・・厳しすぎるんだよ」
「そうでしょうか?
『それなりに使える』、とは認めていますよ」
「ふむ」
「ただ──────可愛くない」
「・・・は?」
「ボス。今月の『スイート・デビル』、読みました?」
「・・・は?」
「『この春、絶対仲間&配下にしたい!全ランキング』において。
上位はほぼ、動物系です」
「黒紋の修練鬼は、何位だ?」
「───ランクインしていると思いますか?本気で?」
「・・・え・・・いや、その」
「あれは!!
人間界のゲームでいうところの、『グレーターデーモン』です!!
誰が、撫でたいと思いますか!?
抱きしめたいと思いますか!?
あんなのは、『養殖』要員なんです!!
『首刈りウサギ』のほうが、よっぽどラヴリーなんですよ!!
もしかして、『竜』の順位が高いからと、安心してますか!?
ああ、残念ですけれどね!
組織票なんですよ、エルフ達の!!
それでもランキングから除外されないのは、雑誌の売り上げに───
ちょっと待ってください!!
どこへ行くんですか、ボス!!
話はまだ、終わってませんが!!──────」




