表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/738

33話 無限の国 12


「・・・なあ、爺さん」


「何じゃい、小僧」


「爺さんは何故、絵をくんだ?」


きたいから、に決まっとろう」


「『くのが好きだから』、じゃなく?」


「・・・あん?」


「『きたい絵』が、『目指してる絵がある』から、か?」


「・・・・・・」



すう、と。

老人の目が細くなる。



「急に絵の話をしおって。儂の御機嫌取りか?」


「いや。そういうつもりじゃないさ」


「とっとと帰ってくれんかの」


「師匠とか、いるのか?」


「もう死んだ。儂の『術式』は、完全にオリジナルよ。

先生の絵を調べても無駄じゃわい」


「ここには沢山の絵が飾ってあるが。自信作なのか?」


「・・・まあ・・・多少はな」


「一番大切な絵は、どれだ?」


「ここには置いとらんわい」


「その場所は?」


「秘密じゃ」


「『心の中のカンバスに』、か?」


「・・・・・・」


「・・・・・・」



「臭っ!!クッサいのう!!

よくもまあ、真顔でそんな台詞せりふが吐けるわ!!

いいからもう、帰れ!

あ〜〜〜〜臭っ!!」



「───そうかい。じゃあ、帰るぜ。

その前に、払うものを払ってもらうが」

《オ前ノ 大切ナモノヲ 壊シテヤロウ》


《教典破壊》



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ