287話 Sweet Devil 7月号 04
ミ:さて、最後になりますが、今後の予定は?
本誌の読者に向けての要望などもあれば、どうぞ。
レ:今後ですか。んーー。
ええと、私も現在の『需要』を当て込んでるところがありまして。
店内の一角に、カフェスペースを作っちゃって。
2席しかないし、出せるのもホント、コーヒーだけなんですけど。
ミ:お花を眺めながら一息付ける、という空間ですね。
レ:これに関しては赤字になることは無いけど、儲けになるかは微妙かな。
レイアウトも随時変更中、って感じだし。
もし訪れてくださる時は、そっちの御利用もお願いしたいですね。
繁盛したら外側にもオープン席を出して、店員を雇って───とか。
夢だけは、力一杯ありますね(笑)。
一過性のブームでも、乗っかれるだけ乗っかります。
ただ、それが終わった後にも通用する形まで持っていきたいです。
ミ:しっかりと考えておられますね。
レ:ネット的な言い回しで、『綺麗なほうのレンダリア』ですよ(笑)。
『悪魔レンダリア』と、上手く使い分けないと。
いや、『綺麗なほう』が本来の私なんですけどね(笑)!
一時期は悩みもしましたけど今はもう、乗り越えた感があるかな。
それなりに楽しみながら、やってますよー。
つい最近ね、来てくださった方から、凄いプレゼントを頂いちゃったし。
ミ:あら。それはどんな?
レ:『悪魔レンダリア』の、結構大き目な姿絵です。
ただこれ、ドラマの1シーンを描いた、とかの絵じゃなくって。
衣装や髪型は『悪魔レンダリア』だけど、その顔は『素の私』。
誰にサービスしてる訳じゃない、普段の私の顔。
凄くいい笑顔なんです、それが!
変な話、自分で自分に憧れちゃうような。
”こんな風になりたいなー”、って。
ミ:絵をプレゼントだなんて、プロポーズみたいですね!
レ:花を買ったその場で、ぱぱっ、と描き上げちゃったんですよ!
なんかもう、魔法みたいに!
カフェスペースの壁に飾ってあるので、皆さん是非、見に来てください!
あの絵を描いてくれたお爺ちゃんと黒猫ちゃん、元気にしてるかなぁ?
これ読んでたら、また来てね、って言いたいところだけど。
残念ながら人間だったからなーー、Sweet Devil、買えないか(苦笑)。
ミ:再会できるといいですね。
思いが届くことを、祈りましょう!
───それでは、レンダリアさん、本日は有難う御座いました!
レ:楽しくお喋りして、あっという間でした!
こちらこそ、有難う御座いました!
(ニンマリと笑って)
貴方の部屋には、彩りが足らないわねぇ?
花を飾りなさいな、花を!
そうしないと───月の裏側から、会いに行くわよおおぉ〜〜〜?
ミ:やっぱり(笑)。
絶対、やると思ってました(笑)。
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「ところで、ボス。
ルーベル・レイサンダーの件は、どうするつもりでしょうか」
「───は?誰だよ、ルーベルって」
「『食い逃げ』の老人ですよ」
「ああ───あの爺ぃか。どうした急に」
「リアルタイムではありませんが、足取りの一部を掴みましたので」
「いや、放っておこうぜ。追い掛けたところで、デメリットばかりだ。
ああいう掴み所の無い奴は、向こうから来ない限り相手にしないほうがいい」
「了解しました。
それにまあ、今は随分と腑抜けているようですし」
「ん??」
「季節は夏ですが、春真っ盛りというところで。
呪っておく必要も無いでしょう。
『歳を取ってからの恋愛は大概、拗れる』、と言いますから」
「───何の話だ?」
「ボスの場合は、すでに手遅れですね。
最初から拗らせているようなので」
「だから、何の話だよ?
おい、こっち見ろマギル───おい!」
爺ちゃん:「馬鹿な・・・この儂が・・・『普通の絵』を描くなどッ!」
ルクレチア:「にゃあ!(ご主人、恋の季節きた!)」




