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「とんだクソ野郎ですね。虫酸が走るわ」〜悪役令嬢(※私)に婚約破棄を告げた王子がヒロインにフラれました〜

作者: 茅野ガク



「クラウディア。君を愛しているんだ。どうか私の妃になって欲しい」



 悪役令嬢(わたし)に婚約解消を告げ、私が承諾したことを確認した王子(攻略対象)クラウディア(ヒロイン)に跪き愛を誓う。


 ここが乙女ゲームの世界だと、自分がヒロインの恋のスパイスに転生したのだと、思い出してから何度も脳内再生した名シーン。真実の愛に気づいた王子とヒロインが結ばれる最高に盛り上がる場面。


 固唾を呑んで見守っていると、紫水晶の瞳で王子を見下ろしていたクラウディアがちらりと私に視線を向けた。


(私のことなら気にしないで親友! どうせ婚約破棄されてもこのゲームの悪役令嬢は不幸にならないし! だから、貴女は貴女の選んだルートを満喫してちょうだいっ!)


 そう熱い想いを込めて力強く頷くことで意思表示をする。本当は親指も立てて見せたいところだが、ダンスパーティー最中の婚約破棄ということで皆の注目を集めてしまっているため踏みとどまった。

 私の気持ちが伝わったのか、跪いたままの王子にクラウディアが艶然と微笑みかける。


(キタキタキタキターーーーっ!! ここで劇中歌が流れるんだよ~~! マジあの曲、神! 名曲! カラオケで何回も歌った!! ってダメダメ今は目の前でリアルに起こってるイベントを目に焼き付けないと! さぁクラウディア、私に遠慮なんてしないでブチューっとやっちゃってちょうだいブチューっっ! と!!)




「婚約中に他の女に粉かけた挙げ句、婚約解消した途端にその相手の前で求婚するとか頭腐ってらっしゃるのかしら? とんだクソ野郎ですね。虫酸が走るわ」




 そうそうブチューっと! ブチューっ! 

 ………………え?



「え?」

「……え?」

「「「え?」」」



 広いパーティー会場がシンと静まり、クラウディア以外の全員の口から間の抜けた声が漏れる。



「貴方みたいなゲス、今後同じ空気を吸うのも遠慮したいので、わたくし今日限りで自分の国に帰らせていただきますね。短い間でしたが皆様ごきげんよう?」



 そう優雅に笑うクラウディアは、こんな時だと言うのにとてもとても綺麗だった。




*




 私が転生した世界は、発売当初「変わり種の乙女ゲーム」と評判になったゲームの世界だった。


・まずヒロインが銀髪紫眼のエルフのお姫様(感情移入しにくい!)


・そしてその姫が何故か人間世界の魔法学園に留学生としてやって来るところからゲームスタート(魔法ってエルフの方が得意じゃないの?)



・ゲーム期間は最終学年の一年間


・攻略対象はこの国の第一王子、宰相の息子、教師、藁人形、スライム


・悪役令嬢ポジション(※私だ)はいるけど大した悪事も起こさず、最終的にヒロインが選ばなかった攻略対象とくっつく


・OPが電波(これ作った人のテンションどうした)


・でもEDは超クオリティの高い個別キャラソン



 等々、意欲的に尖った設定やシステムを取り入れた部分と王道テンプレを狙った部分が見事に不協和音を起こし、シナリオは痒いところにあと一歩手の届かない残念な出来だと酷評された。


 だけれど原画に人気神絵師を起用し、キャラの中の人は今をときめく売れっ子声優ばかり。そしてその声優たちが歌うキャラソン。なにより、残念なシナリオも実は噛めば噛むほど味が出る(かもしれない。そう思いたい)と世の乙女たちに一大ブームを起こす。


 そんなゲームの名(迷?)悪役令嬢ゾフィーネ=パソスに自分が転生したと気づいた時、私は両拳を天に突き上げ神に感謝した。

(間近でヒロインの恋の行方を見守れるポジション転生キタコレ……っ!!!!!!)


 ゆるくウェーブした豊かな黒髪。ちょっと気の強そうな印象を与えるけど形の良い金色のアーモンドアイ。つんとした鼻に不機嫌な表情が似合う桃色の唇。低めの身長に対して大きめなけしからんおっぱい。華奢なウエスト。小さなお尻。


 こんなツンデレ系美少女に転生できただけでも神様感謝マジ感謝。なのにこのゲームの悪役令嬢は不幸にならないのだ!

 仮にヒロインが私の婚約者である王子ルートを選択しても、私には新しい恋がちゃんと用意されている。ありがとうぬるゲーありがとう全年齢対象の健全安心設計!



(――だけどやっぱゲームはゲーム、現世(現実)現世(現実)って感じで私が知ってる設定と所々ビミョーに違うんだよね)


・まずクラウディア(ヒロイン)の容姿が違う

(腰まであるサラサラの銀髪で紫の瞳なのは同じだけど、原作のヒロインは今のクラウディアみたいに背が高くなかったよね……?)

 たぶんだけれど、クラウディアはヒールを脱いでも170センチは越えていると思う。それにあんな涼やかな美女!って感じじゃなくてもっと可愛い系だった気がする。


・そしてヒロインと悪役令嬢はただのクラスメートだった

(原作だと悪役令嬢はヒロインを大していじめもしなかったけど、当然仲良くもなかった……と言うか悪役令嬢けっこう空気だったんだよね。イベントの時だけぽっと出てくるって言うか。だから「伏線の張り方が甘い! こんなの悪役令嬢と言うよりモブだ!」ってレビューで叩かれててさぁ)


・極めつけに私は王子になんの感情も抱いていない

(いや、でも原作の私も王子のことはそんなに好きじゃなかったかもなぁ? この辺はシナリオが穴だらけでよくわかんないんだよね。あ、でも婚約破棄されて次の恋がすぐ見つかってたってことは悪役令嬢も王子のことは別に?って感じだったのかなぁ)


 まぁとにかく転生したことに気づいた私は即行で自分の運命を受け入れ全力で現世を楽しむことに決めた。


 そして迎えたオープニングイベント。クラウディアの留学初日。


 もうね、鼻血噴くかと思ったよね。ナニって、クラウディアの美麗さに。

 スラリとした女性にしては高めの身長に長い手足。銀糸の髪の毛。同じ色の睫毛。太陽が沈む直前の空のような紫の瞳。紅い唇。

 私と同じ白のワンピース型の制服を着ているはずなのに、月の女神様みたいに神々しかった。



『あの! 初めまして! ゾフィーネ=パソスと申します! どうか私とお友達になってください!』


『……初めまして。エルフの国の王族として人間界の文化を学びにやってきました。仲良くしていただけたら嬉しいわ。よろしくね? フィーナ』



 隣の席に座った途端ここぞとばかりに手を差し出した私に、涼し気な目を見開いたクラウディアはそう優しく応えてくれる。


(おおおん! 美女のハスキーボイスの破壊力! 見た目だけじゃなく声まで美しいとかさすがヒロイン! さすがエルフ!)

 


 ――あの日から約一年。私はずっと悪役ではなく、親友という立場で彼女の恋を見守ってきた。

 クラウディアは特に誰とのフラグも立てていないみたいだったけど、私がさっき婚約解消を告げられたということはクラウディアはきっと第一王子ルートに入ったんだろう。



 そう思ったのに。

 そう思ったのに、どうしてこうなった?



 え、なに。まさかのバグですか?




*




「な……っ、なっ、な――?!」


 クラウディアへ愛を捧げたポーズのまま立ち上がることもできずに震える王子の顔は、気の毒なくらい赤い。

 仮にも乙女ゲームのメインヒーローだったはずの彼は今や「な」しか発しない電池切れの玩具みたいだ。


 けれどそんな哀れな男など存在しないかのように『彼女』は紫色の瞳で私だけを見つめて歩いてくる。

 マーメイドラインの青いドレス。顔周りを残して複雑に結い上げられた銀の髪。少し尖った耳を飾る夜空みたいな宝石。突き刺さる大勢の視線にも怯まない凛としたその姿。



(綺麗……)



 数分前まで婚約者だった王子のことも、婚約破棄からのプロポーズというイベントにざわめいていた衆人のことも一瞬で頭から吹き飛んでいた。クラウディアのことしか、目に入らなかった。



「お前っ! 一国の王子を侮辱してただで済むと思っているのか?! エルフの国と人間界の関係がどうなっても良いのか?!」



 …………おい、マジか。王子、マジか。

 あんた、そんな陳腐なチンピラみたいな台詞マジか。原作の残念シナリオでもそこまで酷い台詞無かっただろやっぱバグか。


 クラウディアと私の二人きりの世界を壊すように、ライターが適当に1分で台詞考えました。みたいな王子の叫びが響く。



「えー……」

「うわぁ……」

「それはさすがにちょっと」


 成り行きを見守っていた観衆もドン引きだ。




「――チッ」




 え。ねぇ、今クラウディア舌打ちした? その女神様みたいな見た目で舌打ちした? クラウディア、そんなキャラだった?

 私といる時のクラウディアはいつも優しくて理想のお姉さま!って感じだったよね?


「人間如きが……」


 聞こえた! ヒロインの口から絶対出ちゃいけない、それこそ悪役みたいな単語が聞こえた! 聞こえたよ?!


 真っ赤を通り越して黒くなり始めた王子の顔。

 それが踵を返したクラウディアが彼の耳元で何か(・・)を囁くと――白くなって蒼くなった。



「フィーナ、行きましょう?」


 ガックリと項垂れた求婚者を今度こそ視界から抹消したクラウディアが優しく私の手を取る。


「こんな所、フィーナがいる必要も価値も無いわ」


 たおやかに、けれども力強く私を引き寄せたクラウディアが転移魔法を詠唱する。紅い唇から紡がれる、心地好い音。

 キラキラと金の光の粒が私たちの周りを舞い始め、足元には眩しく輝く魔方陣が浮かび上がる。魔法学の教師である賢者ですら描けないであろう美しい紋様。


「クラウディアっ行くって、どこへ?!」


「そんなのもちろん、エルフ()の国よ」


 クラウディアの答えと共に、魔方陣が一層強く光を放ち、もう目を開けていることができない。瞼を閉じても感じる、肩に触れるクラウディアの温度の低い掌。



「それでは改めまして皆様。ごきげんよう」



 クラウディアの別れの挨拶を最後に、私たちはパーティー会場から姿を消した。






* * *






「クラウディア! 待って、早っ、歩くの早い……っ!」

「クロード。二人の時は、そう呼ぶ約束」

「クロード! 私、高いヒールに慣れてないからそんなに早く歩けないっ」


 エルフの国のエルフのお城。エメラルドと白の花で造られた長い回廊。水晶の窓から見える、人間界よりも大きな月。

 掌サイズの妖精たちが何事かと透明な羽根を羽ばたかせて着いて来る。


『若様、若様。帰ってきたの?』

「そうだよ。ただいま」

『人間界のおべんきょうは終わり?』

「うん。やっと目的を果たしたからね」

『やったー! おかえり若様!』

『おかえり若様!』

『その人が、若様のおヨメさん?』

「それはこれから説得するところ。だからお前たち、父上と母上には後で挨拶に行くと伝えておいて」

『わかったー!』

『わかったー!』

『若様ふぁいと!』


 シャラシャラと不思議な音色でさざめく妖精たち。妖精語はよくわからないけれど、彼女たちで着せ替えをしたら楽しそうだなと思う。

(ドールハウスとかけっこう好きだったんだよね私)


 ――そんなことを考えていたからか、緑柱石の床の何も無い場所で思い切り躓いた。

 受け止めてくれたのはもちろんクラウディアの白く細い腕。


「ごめんフィーナ。君を早く私の部屋へ連れて行きたくて気が急いてしまった」

「クロードの部屋へ向かっているの?」

「そう、私の部屋。……フィーナの足を痛めてしまったら大変だし、私が抱えて行った方が良いね」

「え?」


 ふわり。と私の背中と膝裏を支えたクラウディアが、まるで重さなど感じていないかのように立ち上がる。


(んなっ?! お姫様抱っこーーーーっっ?!)

 

「――――あぁ。やっと君に真実を告げられる」

「ク、クロードっ?! おも、私、重っ!」

「フィーナが重いなんて、そんなこと有るはずないじゃない」


 言葉通りに少しもふらつくことなく、しっかりした足取りで私を抱いたままクラウディアは緑色の廊下を歩む。

 一歩一歩。進むごとに。

 一歩一歩。彼女の部屋へ近づくごとに。

 それは小さな違和感。僅かな変化。


「人間界に要請されたくだらない交流(留学)なんて、すぐに切り上げて帰ってくるつもりだった」

 月光を受ける銀髪も。ずっと見つめていたいと思う紫の瞳も。陶器みたいな白い肌も。

 みんなみんな、私の知ってるクラウディアと同じ。

 みんなみんな、私の親友のクラウディアと同じ。


「人間相手に本来の私の姿を見せる必要など無いと」

 ねぇだけど。

 彼女の頬のラインは、こんなにシャープだった?

 彼女の喉に、こんな隆起は最初から有った?


「けれど、君が私を親友と呼んだあの日から」

 鼓膜を震わせる美声は確かに彼女のものなのに。彼女の声だとわかるのに。

 何故、『彼女』ではなく『彼』だと感じるの?


「あの薄汚い男が君との婚約を解消するまで友として君の側にいると決めた」

 青いドレスは青いローブに。エルフ特有の耳を飾っていた宝石はサークレットに。

 結われていた髪は、サラサラと肩に流れ落ちる。


「クロー、ド……?」

 私を支えていた腕は、もう細くなんてない。

 身長だって、きっと10センチ以上高くなっている。


 こんなの、こんなの――



「着いたよフィーナ。ここが私の部屋だよ」



 こんなの――



 こんなのまるで、クラウディアが男の人みたいじゃない。




*




「あんなに大勢の前で婚約破棄なんてことになってごめん。まさかあの男があそこまで愚かだと思わなかった」

「――え?! あ? あぁ! そう言えばあったねそんなこと?!」


 そんな過去(※一時間くらい前)のことより今の状況の方がよっぽど重要だと思うのだけれど?!


「あのクロードっ?」

「なぁに? フィーナ」


 百合に似た香りの白い花で溢れたクロードの部屋の中。さすがエルフの王族の私室としか言い様のない豪華な調度品に囲まれた広いベッドの上。白と金の色彩の中に私を座らせたクロードが前に跪いて私のヒールを脱がせている。


「私と貴女、学園にいる時に何度か一緒にお風呂に入ったわよね?!」

「うん。入ったね」

「あの時、貴女はバスタオルを巻いていたけれど確かに女性だった気がするの!」


 なのに何故、現在進行形で私の足に口づけている貴方は男性にしか見えないのかしら?!


「私達エルフにとって幻視の術など容易いことだから」

「あ、なーるほど! 幻視の術だったのかぁ! ――ってならないよ?! ならないよ、って、ひゃあっ?!」

 舐められた! ふくらはぎを舐められた!


「く、くすぐったっ。待って、ねぇ待って! それに、エルフの国では同性同士でお風呂に入った時は年長者が年少者を洗うのがしきたりだって私クラウディアに色んなとこ洗われて――ひぅっ?!」

 今度は太ももの内側を噛まれた!


「……君の、その純粋な性質を愛しく思っているよ」


 答えになってない答えを甘い声で囁いて『彼女』だったはずの『彼』は蕩けるように笑う。熱い舌を首筋に押しつけながら軽く歯を立てられ、そのまま吸われるとチリチリとした痛みが走った。


「フィーナがあの男を愛していないことは知っていたけれど、君たちの婚約が解消されることをずっと願っていた」

 男性の身体になっても繊細で綺麗な指が私のドレスの留め具を外す。


「ほんの少し私が微笑みかけてやっただけでアイツが心変わりした時は、冥界の王に生け贄として送りつけてやろうかと思ったけどね」

 真紅のドレスはいとも簡単に天蓋の外へ落とされてしまった。


「フィーナは私のことどう思ってる? 好かれていると、自負しているのだけれど」

「好きだよっ? クロードのこと、大好きだけど、待って心の整理が追いつかないっ」

「簡単な話だよ。私が君を愛していて、君にも私を愛して欲しいんだ」

「そそそそれはなんとなく察したけど理解するのと感情は別物と言いますか! 私にとってクロードはついさっきまで女の子の親友だったわけで!」




「うん。だから、私が本当は男だったって、今から身体で覚えよう?」




 にっこり。

 おい、なんだこの超展開。なんだそのエロフ理論!

 言ってることはとんでもないのに造形が美しすぎて何か厳粛な神託を告げてる空気にすらなっている!! 恐るべしエルフの王族の美の暴力っ!


「……フィーナが心から嫌がるのならさすがに私も無理強いなんてしないけど……」


 コルセットで盛り上げられたミルク色の丘にちゅっちゅっと唇を落としながら、紫の瞳が上目使いで私の心を見透かすように見つめる。その瞳を綺麗だと、その瞳の中にずっと私を映していて欲しいと思う。


「君はきっと私を拒まない」


 確信を持った妖艶な笑みに、心臓がバクバクと騒いでうるさい。

 そう。私はきっと、拒まない。拒めない。



「キスして。フィーナ」



 唇。本来の姿に戻っても尚、紅いクロードの唇。

 その色に魅せられてフラフラと自分のそれを重ねた。



 私がキスに夢中になっている間にローブを脱ぎ捨てたクロードは本当に男の人で。本当に男の人の身体で。

 ずっと親友だと思っていた相手だけど。ずっと性別を偽られていたけれど。そんなこと、どうでも良かった。

 ――私は、クロードを受け入れたい。


「フィーナ、君を愛してるんだ。これからも君の側にいさせて欲しい」

「うん、うん……っ。私もクロードとずっと一緒にいたいよっ」

「フィーナ……っ!」



 抱き締めた温もりは、泣きたい程に愛しかった。

 




*





 その後のこと?

 確かに気になることが残っているよね。


 こうして、ヒロインのライバル役だった公爵令嬢は、実はヒーローだったエルフの王子様と結婚し末永く幸せに暮らしました。

 心配していた人間界とエルフの国の関係も、王子様が留学中に人間界の弱味をたくさん握っていたおかげで良好(?)なまま。


 そして何より、盛大にフラレた人間界の王子様にも新しい恋人ができたのです。

 そのお相手が攻略対象の一人だった藁人形の双子の妹のコケシちゃんだったことは、奇跡のシンデレラストーリーとして一大センセーションを巻き起こしたとか起こしていないとか。





 めでたしめでたし。






 ……ここで大団円用エンディングソングが流れたら、良かったのにな!




fin



♛ 2024.4/18追記 ♛

余談ですが作者はTAKUYOさんの乙女ゲームが大好きです


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― 新着の感想 ―
[良い点] 攻略対象の藁人形にスライムでビビってたら、コケシちゃんと結ばれてた辺りに全部持って行かれましたw 勢いがあって面白かったです。
[気になる点] 盛大にフラレた王子様とこけしちゃんとの間に子供は出来るのか!? 出来たとしてもどちら似なのか? 気になります(笑)
[良い点] ・OPが電波 ↑最高すぎません!? 夜中に読んでしまって、今朝までずっと思い出し笑いです 笑えて元気のいただける作品でした ありがとうございました
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