100万字の暗号を解読せよ
こんばんは。
新作の小説ができました。内容は「100万字の暗号を解読せよ」です。4人が狭い狭い部屋に閉じ込められた。そして、謎の人から100万字の暗号を渡された。4人と協力して、解読できるか?楽しんで読んでください。
「・・・ここはどこ?」
周りを見渡すと、窓やドアはない、真っ白の部屋。
残りは僕と他の3人がいる。
他の3人はまだ寝てる。
どうやら僕は記憶を失われて、誰かにここまで連れられたかもしれない。
僕が床の上に寝てる3人を起こそうと思ったら、突然、ズキッと頭に痛みが走ってきた。
「なんで頭が痛い…あ、思い出した。」
なぜ頭が痛くなったか、遡ってみた。
塾からの帰りの時、塾の友達と一緒に歩いた。
岐路で別れて、僕が塾の友達に
「また明日。」
と言ってから、再び歩き始めた。
いつもと変わらない帰り道だったが、後ろに誰かに硬い棒で叩かれた。
ここで記憶を失った。
この後の記憶はわからない。どうやってここまで運んだかわからない。
「・・・」
それって誘拐じゃない?
いやいやあれこれと悩むより、今は寝てる3人を起こすのが一番だ。
体を揺すり起こさせた。
ようやく起きた。
「ふわぁ、おはよう?」
背を伸ばして、ゴシゴシと目を擦った。
寝ぼけたまま僕に挨拶をした。
「もうちょっと…眠たい。おやすみ…」
起こした体を再び、横になって、寝ようとした。
僕は「ダメだ!」と言って、寝かせないように制止させた。
「ムニムニ、もう無理…」
ダメだ、ノンレム睡眠に入ってしまった。
早すぎる…寝てすぐだ。1秒くらいしか経ってないのにもうノンレム睡眠?!
「すげぇ。」
まあ、無理に起こさせると相手が不機嫌になって、暴力するかもしれない。
相手のこと知らないので、キレさせるとどう怒るかわからない。
だから、そっとするか。
無理に起こさせるのを諦めた。次は他、寝てる2人を起こさせた。
1人だけようやく起きた。
「・・・ここはどこなの?」
「いや、こっちこも知りたい。」
「なるほど…」
最初に僕が起きたので、一番。
次、2回目にようやく起きたのは…女子。
僕より背が低いし、ツインテールして、メガネをかけてる。
第一印象はかわいい。
いや、今の場面は、「かわいい」という言葉をかけづらいわ。
それより脱獄するのが優先すべきだ。
ようやく3人目が起きた。
3人目は僕と比べてガッチリとした筋肉を持つ体。
喧嘩するだけですぐに骨折でもできそう…
こんな狭いな空間の中に大きな騒ぎにならなければいいのに。
天井に向けて、「神様…どうか争いを避けるように…」と神を拝んだ。
そして、僕の背中をバンバンと叩かれた。
「ガハハh、何をしてんの?っていうかここはどこなんの?」
「いや…僕もわからない…」
筋肉バカの人に僕の背中を強く叩かれた。
痛い…背中に手の跡ができてる?
部屋は狭いので、筋肉バカの男子がデカいな声が反響して、最後にぐっすりと寝てる3人目がようやく起きた。
「うるさい、静かにして…え?ここはどこ?」
3人目は片方に寄せて結ぶ「サイドテール」をしてる女子。
JKのように爪が長いし、規則違反になるくらい制服を着てる。
うわぁ、ギャルな人、この人は好きになれないな…
「皆さん、おはよ〜今日もよろぴ☆」
片目をパチクリさせてから、ギャルらしくない丁寧に会釈した。
JKの人の家庭では、厳しく教育されてるようだ。
もしかしたら厳しすぎて、性格がグレてしまっただろう?
なぜギャルになったのかわからないけど。
まあ、このことより、まずやらなければいけないことがある。
ーそれは自己紹介だ。
3人は初対面だし、相手のこと知らないままずっと一緒にいるのは危なっかしい。
自己紹介してもらい、相手はどんな人か特定して、謎の部屋から脱獄するんだ。
「お互いも初対面だから、今から自己紹介しよう。まずは僕から。
僕の名前はウィリアム。好きなことは暗号解読パズルかな?
よろしく。次は誰が自己紹介してくれる?」
「はい」と元気よく手をあげたのは3人目だ。
「あたしはデアよ。趣味は動画を編集してSNSで公開することかな?
今日、初めて会ったばっかりけど、よろしくね!!」
「次は俺だ!俺の名前はミュースだ。
力の仕事なら俺に任しとけ!よろしくな!」
鼓膜が破れそうになるくらいデカいな声で自己紹介した。
あああ、やめて。周りを見ればわかると思うけど、この部屋は7畳の広さだ。
ひとり暮らしができるくらいの広さ。
こんな狭い部屋の中に閉じ込められているので、大きな声を出す必要ない!
「私はマティカです。私は暗算がが得意です。
つまらない人間ですが、よろしくお願いします。」
あれ?デアとミュースの正反対な性格?
2人はエネルギーが溢れているけど、逆にマティカは大人しい。
なんだか僕はマティカに似てるような気がして、親近感が湧いてきた。
4人皆んなが自己紹介を終えると、突然、マイクの音が聞こえた。
・・・おはようございます。お目覚めはいかがですか?・・・
ザザザとスピーカーから出た謎の人の声の中に、ボイスが聞こえる。
僕たちはパニックしてる状態なのに、なぜなにげなく挨拶をするの?
お前の頭はおかしい、拉致だ!
怒りをこもって、頭の中に出来上がった言葉をアウトプットしようと思ったら
僕より先にミュースが不満を漏らした。
「テメェ!誰だ!ここはどこだ、早く出してくれ!」
相変わらず声がデカいな…
鼓膜が破れそう。ミュースの声帯を切るか。
いや、デカいな声を出して、スピーカーの向こうにいる謎の人に脅しをさせることができる。
ミュース、よくやったな。とポンとミュースの肩を叩いた。
・・・不満を持ってるそうですね。解放してあげます。・・・
「本当?!今すぐ解放しろ!」
・・・ただし、脱獄するためにはこの暗号を解けなければいけない。・・・
ピクッと耳を動かした。
ボケーっと呑気な瞳から獲物を奪ってやる瞳に変わった。
「暗号?暗号解読するのは得意だ。」
・・・制限時間は5分だ。今から問題を出します。・・・
ゴゴゴと建物が動く音がする。
なんだ地震?!とパニックする。
その時、デアの叫び声が聞こえた。
「天井を見て!」
聞こえたので、僕とミュースが天井を見上げると
ポッカリと穴が空いた。
あの中からひらひらと紙が落ちてきた。
その紙を拾って、問題を確認したら
『01000100 01100101 01100001 01110010 00100000 01010111 01101001 01101100 01101100 01101001 01100001 01101101 00101100 00100000 01001101 01110101 01110011 01100101 00101100 00100000 01100100 01100001 01110010 01100101 00101100 00100000 01001101 01100001 01110100 01110100 01101001 01100011 01100001 00101110 00001010 01010111 01101001 01101100 01101100 01101001 01100001 01101101 00100000 01101001 01110011 00100000 01100011 01110010 01111001 01110000 01110100 01100001 01101110 01100001 01101100 01111001 01110011 01101001 01110011 00101100 00100000 01001101 01110101 01110011 01100101 00100000 01101001 01110011 00100000 01101101 01110101 01110011 01100011 01101100 01100101 00101100 00100000 01000100 01100001 01110010 01100101 00100000 01101001 01110011 00100000 01110110 01101001 01100100 01100101 01101111 00100000 01100101 01100100 01101001 01110100 01101001 01101110 01100111 00101100 00100000 01100001 01101110 01100100 00100000 01001101 01100001 01110100 01110100 01101001 01100011 01100001 00100000 01101001 01110011 00100000 01101101 01100101 01101110 01110100 01100001 01101100 00100000 01100001 01110010 01101001 01110100 01101000 01101101 01100101 01110100 01101001 01100011 00101110 00100000 01000101 01100001 01100011 01101000 00100000 01100001 01100010 01101001 01101100 01101001 01110100 01111001 00100000 01101001 01110011 00100000 01110111 01101111 01101110 01100100 01100101 01110010 01100110 01110101 01101100 00101110 00100000 01000010 01110101 01110100 00100000 01101001 01100110 00100000 01111001 01101111 01110101 00100000 01101000 01100001 01110110 01100101 00100000 01110100 01101000 01100101 00100000 01110100 01100001 01101100 01100101 01101110 01110100 00101100 00100000 01110111 01101000 01111001 00100000 01110100 01101000 01110010 01101111 01110111 00100000 01101001 01110100 00100000 01100001 01110111 01100001 01111001 00111111 00100000 01000100 01101111 00100000 01111001 01101111 01110101 00100000 01101100 01101001 01110110 01100101 00100000 01101110 01101111 01110010 01101101 01100001 01101100 01101100 01111001 00100000 01101100 01101001 01101011 01100101 00100000 01100001 00100000 01101110 01101111 01110010 01101101 01100001 01101100 00100000 01110000 01100101 01110010 01110011 01101111 01101110 00111111 00100000 01001001 00100000 01100100 01101111 01101110 00100111 01110100 00100000 01110111 01100001 01101110 01110100 00100000 01110100 01101000 01100001 01110100 00100000 01110100 01100001 01101100 01100101 01101110 01110100 00100000 01110100 01101111 00100000 01100010 01100101 00100000 01100100 01100101 01110011 01110100 01110010 01101111 01111001 01100101 01100100 00101110 00100000 01010101 01110011 01100101 00100000 01110100 01101000 01100001 01110100 00100000 01110100 01100001 01101100 01100101 01101110 01110100 00100000 01110100 01101111 00100000 01110011 01100001 01110110 01100101 00100000 01110100 01101000 01100101 00100000 01110111 01101111 01110010 01101100 01100100 00100000 01110100 01101000 01100001 01110100 00100000 01101001 01110011 00100000 01100011 01100001 01110101 01110011 01101001 01101110 01100111 00100000 01100011 01101111 01101110 01100110 01110101 01110011 01101001 01101111 01101110 00100000 01101000 01100101 01110010 01100101 00100000 01100001 01101110 01100100 00100000 01110100 01101000 01100101 01110010 01100101 00101110 00100000 01001001 00100000 01100010 01100101 01101100 01101001 01100101 01110110 01100101 00100000 01111001 01101111 01110101 00100000 01110111 01101001 01110011 01101000 00100000 01111001 01101111 01110101 00100000 01110011 01110101 01100011 01100011 01100101 01110011 01110011 00001010 01101101 01100001 01110011 01101011 01100101 01110010』
0と1だけズラーっと並んでいる。
おおよそ100万字くらいかな?暗号解読するのが得意な僕でも唖然した。
「え?この問題を5分以内に解けろ?」
・・・はい、もちろんです。あなたならできそうですね。・・・
なんだ、マイクに向けて淡々に話すけど、心の中では嘲笑ってるように見える。
得意な僕でも解けないんだねと僕を軽蔑してるようだ。
腹が立つ…
ワナワナして、歯を食いしばった。
・・・制限時間が迫ってくるたびにこんな狭い部屋が少しずつ狭くなっていきます。活躍の成功を祈ります。もし生きたら、また会いましょうね・・・
プッツリとスピーカーから謎の人の声が切れちゃった。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
僕と他3人が口を閉じていた。
4人はこの部屋から脱獄するのは不可能だとわかってた。
だから、頑張って暗号を解読しようと思っても無理な話だ。
あぁ、もうおしまいだ…
僕が頭を抱えて、どうするか悩む間にチラッとデアを見た。
さっきから何をしてる?
デアはスマホを持って、何をしてる?
「デア?スマホで何をする?ここでは圏外けど?」
「動画を撮ってる。」
「は?こんな状況でもよく冷静にいることができるんだね。」
「いや、最後かもしれないので、最後くらい動画を撮ってから死のうと思った。」
「早すぎる。それって遺言書?」
「んー、半分は正解けど、半分だけは不正解。もちろん遺言書を作るつもりけど、もう一つは脱出成功して、証拠を残すために動画を撮るよ。」
「なるほど…」
「よーし!俺は部屋をこれ以上に狭くならないように止めてやる!」
「この数字は一体何か教えて。わかったら迅速に計算します。」
「デア、ミュース、マティカ…」
僕がオロオロする間に、3人は前向きに動いている。
どうすれば脱出できるか自分ができることはないか考えてる。
それに比べて、僕は何もしてない。
ただ、脱出は不可能だと勝手に決めて、勝手に諦めてる。
自分の得意な分野なのに何もできないのは恥だ。
気合を取り戻すんだと、バッチーンと自分の手で僕の両頬を叩いた。
「ああ、そうだね。この暗号は二進数だ。まずは、二進数から十進数に変換して、次は一六進数に変換する。最後は文字に変換するんだ。やり方を教えてやるから、耳を貸して。」
マティカの耳を貸して、やり方を教えてやった。
説明をし終わったら、顎に当てて、頭の中に計算をし始めた。
・・・あと4分です・・・
また謎の人が声を出した。
残りの時間をカウントダウンしてくれた?あと4分か、急がなければならない。
ギギギギーと壁を動かす音がした。
僕が反応するより、早くミュートが動いて、これ以上に狭くならないように壁を押してる。
「耐えられるのは5分くらいだ。暗号解読できるのは君しかない。急げ!」
手足がブルブルと震えながら、僕に向かって話した。
「ああ、僕に任せろ。今、マティカが計算してるので待ってて。」
「ウィリアム、ミュート、静かにしてください。今、頭の中に計算してるので、邪魔にしないでください。」
顎に手を当てたまま、僕に話しかけた。
あれ?マティカは無言で内気な人なのに、暗算をし始めると全く異なる人格になった。
これが…得意分野だけ槍のように鋭く伸ばしてるか。
普通の人から見ると考えられないかもしれないけど、これが天才かもしれない…
・・・あと3分です・・・
冷や汗をかいて、僕の心の中に頼む、頼む、急いでくれと願った。
一方、ミュートは壁を押している、デアはスマホで動画を撮っている。
今、マティカが計算してる。
もし計算し終わったら、次は僕が暗号解読するんだ。
すぐに解読できるかわからない。
でも、不可能はない、皆んなが脱出できるように自分ができることを努力してる。
この努力が泡とならないように僕が成功させなければいけない。
僕はぎゅーっと手を握った。
皆んなの想いが僕の肩にすべて乗ってる。
もし失敗したら、死ぬかもしれない…
想像するだけでプレッシャーが大きくなって、お腹が痛くなった。
身を縮ませる僕の背中を、デアがスマホを持ちながら叩いた。
「痛っ!デア!何をするの?!」
「なーに、ビビってるの?男らしくないな。」
「ウルセェ。だってさ、失敗したらおしまいだ。」
「まあ、おしまいかもしれないけど、失敗するか成功するかわからない。でもやるべきことは一つだけにあります。ウィリアムはきっと暗号解読できるよ。あたしは信じてるよ。」
「・・・デア、ありがとう。」
・・・あと2分です・・・
「はい、計算は終わりました。今から紙に書くので待ってください。」
さっきもらった問題の裏に書き始めた。
カリカリと書く音だけに耳を澄ました。
あとは、僕か…
「はい、終わりました。では、ウィリアム、よろしくお願いします。」
書き終えた紙を僕に渡した。
僕が手を差し伸ばして、紙を受け取ろうとした。しかし、マティカは手を離さなかった。
「マティカ?どうした?」
「・・・最後」
「最後?」
「・・・最後まで最後まで諦めないでください。」
「あぁ、おう。」
僕が答えると、ようやく手を離してくれた。
最後は僕が解読するか、でも皆んなの努力を決して無駄にしない。
受けてもらった紙を確認して、勢いよく鉛筆を走らせた。
・・・あと1分です・・・
「ああぁ、さっきより壁に押される力が強くなった。もう限界だ。ウィリアム、がんばれ!」
「ああ!」
「ウィリアム…諦めないで…頑張れ!」
「おう!」
・・・あと30秒です・・・
「よしっ、できた!」
鉛筆を置いて、紙を天井に向けて持ち上げた。
「「「やったー!これで脱出できる!」」」
・・・いや、まだです。入力する道具に入力してください・・・
「え?どこにある?」
・・・どこかの壁にボタンがあります。このボタンを押してください・・・
「そんな…あと20秒しかないのに…」
・・・急がないとあなたたちが負けです。最後最後まで振り絞ってください・・・
「くそっ!なんで解読できたのに、またボタンを探さないといけないの?!」
さっきまで壁を押したけど、パッと壁から離れた。
硬い拳を作って、壁を殴った。
スマホを持ったまま、ヘナヘナと尻餅をついた。
「そんな…あたしたちはもう死ぬの?いや、いやいやいやだ!」
「くっ、暗算ができても勝てないか…悔しいです。」
僕が暗号を解読した後は、元気だったのに。
今は、地獄の底に墜落したような表情になって、失望している。
もう終わり?・・・いやまだだ!
僕はバンっと手を叩いた。
「ミュート、デア、マティカ、最後まで諦めないで!最後は僕たちが勝つんだ!」
「「「ウィリアム…」」」
「まずはどこにあるか探そう。」
「「「はい!」」」
ボタンを探し始めた。
4人は壁を触れながら、ボタンを探す。
デアがスマホを持ったまま、踵を返した。
じーっと動画を撮ると、「あれ?」と他の壁と違って、違和感がある。
ズームアップしてみると、ボタンらしきなものが見えた。
「ウィリアム!あった!」
スピーカーの真下にボタンがあった。
「よしっ、あとは入力するだけだ!」
・・・あと10秒です・・・
「ヤベェ!あと10秒だ!急いでくれ!」
「ウィリアム、頑張って…」
「ウィリアム、お願いします。」
「わかってる、今黙ってくれ。」
勢いよく入力している。
・・・9、8、7、6、5、4、3、2、i…おめでとうございます・・・
ボタンの前に「暗号解読成功!」が表示された。
迫ってくる壁が元の位置に戻り始めた。
4人がはぁ…と安堵の息を吐くとガクッと力が抜けて、地面に尻餅をついた。
そして、壁にドアが現れた。
「やった…」
デアが「やった!!!」と大きな声で叫びながら、マティカをハグした。
「ウィリアム、助かったわ。ありがとう。」
「いや、もしミュートの励ましがなかったら、もう諦めてたと思った。」
僕が手を差し伸ばした。
ミュートは握手を求めてると解釈して、ウィリアムの手を握った。
「ねねね!暗号問題の答えはなんだっけ?」
デアがマティカを抱きしめながら、僕に話しかけた。
「ああ、メッセージだった。僕たちへの。」
「「「え?」」」
「今から言う。
親愛なるウィリアム、ミューズ、デア、マティカ。
ウィリアムは暗号解読、ミューズは筋肉、デアはビデオ編集、マティカは暗算です。 それぞれの能力は素晴らしいです。 しかし、あなたが才能を持っているなら、なぜそれを捨てるのですか? あなたは普通の人のように普通に暮らしていますか? その才能が破壊されてほしくない。 あちこちで混乱を引き起こしている世界を救うためにその才能を使用してください。 私はあなたがあなたの成功を願っていると信じています マスカ」
「もしかしたら…あたしたちの能力を試してる?」
「ああ、そうかもしれない。」
「ばか!あたしたちの能力を確かめるどころか、死ぬかもしれなかった!」
「いや、死ぬか生きるかスリルがあったほうが、高い能力が発揮できると思う。これがマスカの狙いだ。」
「・・・なるほど…でもあたしたちは生きてるよね。よかった。」
「うん、そうだね。」
ミュートの腕が僕の肩を乗せて、ガハハハと笑いながら「俺たちは勝ちだ!」と叫んだ。
近すぎる!あぁ鼓膜が破れそう…
まいっか、僕たちが勝ったので、喜ばずにはいられない。
今回は仕方なく許してあげようか。
「さーて、この部屋から出よか。」
「「「うん!」」」
4人と仲良くこの部屋から脱出した。
スピーカーの中に監視カメラがある。
マスカが4人を見て、
「みんなは死なないと信じてる。4人の才能を合わせて、世界を救ってくれ。」
と小さな声でささやいた。
マスカの背中は、椅子の背当てにつけて
「さて、私の仕事は終わりだ。あとは4人の次第だ。ウィリアム、ミュート、デア、マティカ、頑張れ。」
スピーカーと監視カメラの電源を消した。
最後は、4人の仲間のパワーで暗号の解読ができました。暗号を解読して、内容は僕たちへのメッセージでした。4人は素晴らしい才能を持っている。その才能を生かして、世界を救って欲しいと書いてあった。謎の人のメッセージを記憶に刻んて、4人と一緒に世界へ旅立つ。最後まで読んでいただきありがとうございました。
次も新しい小説を作りますので楽しみに待ってください。またね!