1ー1
ピピピピ!!
「うるさぁーい!! 」
私は目覚まし時計の音で目が覚めた。
バシッっと時計の上を叩き、音を止めた。
「 眠いよぉ…。」
目をこすりながらむくりと起き上がり、両手を上にあげて、んーっと伸びた。
あくびをしながらベットから出て、スマホを手にとった。
「 今日って終業式かぁ…。もう2年生だ。」
よしっと両手でほっぺを叩くと、部屋から出た。
この家は2階建てで、私の部屋は2階にある。
リビングなどは1階に設置されている。
とんっとんと階段をおりて、リビングのドアを開けるとお母さんが朝ご飯を作ってくれていた。
今日のご飯はサンドウィッチだ。
「 お母さん、おはよー!!」
「 あら、美織おはよう。」
椅子に座ると、お母さんがサンドウィッチを持ってきてくれた。
両手を胸の前で合わせて、
「 いっただきまーす!!」
と言って食べはじめた。
あっという間に食べ終わると、食器を片付けて歯磨きをしに洗面台に向かった。
「 はぁ…。」
歯磨きをしながら今日この後のことを考える。
始業式で皆に久しぶりに会えるし、新しい後輩が出来るから凄く嬉しい。
でも、新学期ということは、クラス替えがあるということだ。
「 れねちゃんと離れたくないなぁ。」
れねちゃんは1番の友達だ。
歯磨きを終えて自分の部屋に戻った。
LINEとかをしている間に学校に行く時間になってしまった。
「行ってきまーす。 」
不安でいっぱいになりながら、家を出た。