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クオリファイア・ロッド  作者: 斜志野九星
第4章 プラン・オブ・クリミナル・ポゼッシング・ロッド
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第28話 ウィズダム・オブ・ロッド

「着いたぞー」

 じいちゃんが、車を止めながら言った。

「ここが竜司先輩のお祖父さんの家ですか……」

 神上未咲がじいちゃんの家を見上げながら言った。

 1日いなかっただけなのに、随分久々な気がする。

「行くぞー」

 俺は神上未咲を呼んで、じいちゃん家の玄関を開けた。

「はい!」

 神上未咲はハキハキと返事をして、俺の後についてきた。


 じいちゃんに案内されて、居間まで行くと2人の老人が待っていた。

 1人は、黒縁の眼鏡をかけた頭の良さそうな人。

 もう1人は、恰幅のよい白髪の外国人だった。

 ……ん?

 外国人!?

 何で、外国人が木丈霞町のことなんか調べているんだ!?

「このボーイが、(ただし)のお孫さんですか?」

 白髪の外国人がじいちゃんに訊いている。

 ちなみに、じいちゃんの本名は伊阪(いさか) (ただし)

 じいちゃんと白髪の外国人は、下の名前で呼び合う程の仲みたいだ。

「そうだよ、アレックス」

 じいちゃんが、白髪の外国人に向かって答えた。

「まずは、俺がここにいるメンツの紹介をしよう。その方が楽だろ?」

「そうですね」

「頼んだぞ、伊阪」

 白髪の外国人と眼鏡の男の人が、じいちゃんの提案を了承した。

 俺と神上未咲は、黙って頷くことしかできなかった。

「まずは、若い方から……。俺の孫の竜司と、『神上家』の神上未咲だ」

 じいちゃんが俺たちの紹介をしてくれた。

 だが、神上未咲の紹介が終わったところで、眼鏡の男の人と白髪の外国人が血相を変えた。

「『神上家』ですって!!」

「伊阪!! お前、何でこの場に『神上家』を連れてきているんだ!!」

 どうも、この老人たちは『神上家』アレルギーみたいだ。

「2人とも落ち着け。この娘は『神上家』の忌み子で、『神上家』が何をしているのか、全然知らないみたいなんだ」

 じいちゃんは、2人を抑えようとしている。

 さっき、神上未咲に掴みかかろうとした人は何処の誰だったっけ?

「証拠は?」

 眼鏡の男の人が、じいちゃんに証拠を訊いた。

 この人は、面倒くさい人なのかな?

「木丈霞町の財政状況を知らない」

「オゥ……」

「なら、大丈夫だな」

 じいちゃんの答えを聞くと、白髪の外国人も眼鏡の男の人も表情を緩めた。

 また、財政状況か……。

 何かあるんだろうな……

「おい、お前ら。一応、自己紹介しろ。こいつら、どんどん喋っちゃうから、タイミング逃がすとさっきみたいになっちまうぞ!」

 じいちゃんが、俺たちに言った。

「酷い言われようですね」

「そうだ。訂正しろ!」

 白髪の外国人と眼鏡の男の人が笑顔で喋り出した。

 本当だ。

 この人たち、どんどん喋っちゃうな。

 ここはタイミングを探して、俺から自己紹介しないと……

「あ、はじめまして! 伊阪正の孫の伊阪竜司です!」

「……あ、えっと……。はじめまして。神上未咲と言います」

 俺たちは2人揃ってぎこちない自己紹介をした。

 恥ずかしい……

「続いて、俺の仲間だ。眼鏡の方が本条(ほんじょう)で、白髪の方がアレックスだ」

 じいちゃんが、老人たちの方を紹介した。

「2人とも、はじめまして。本条(ほんじょう) (あきら)だ」

 眼鏡の男の人が挨拶をした。

 流石は老人。

 人生経験の差のせいか、すごくきちんとした自己紹介だ。

「よろしくお願いします。私はアレックス・ストライド。昔、B-29のパイロットをしていました」

 白髪の外国人も挨拶した。

 B-29?

 第二次世界大戦で使われた爆撃機のはずだけど、そのパイロットが何でこんなところにいるんだ?

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