7、無謀な行い
次の日、俺は友達のクラウンルームにいたときだった。 突然、俺にツバキからVC、ボイスチャットがきた。
「なに?てかお前VC使えたんだ」
「助けて〜!!」
「は?」
「助けて!死んじゃう!可愛いツバキちゃんが死んじゃう!!きゃー!こっちきたー!」
「ちょっ、お前なにしたんだ!?」
「今!今!えっとあそこ!ドラゴン!ドラゴン!!」
「は?!なんでそんなとこに?!」
「調べたらいけそうだったから!ぎゃ!イタイタイ!」
「てかお前ボス部屋入って攻撃してんだろ」
「あっ、たり前!そこまではダッシュで!逃げ切った、わ!!」
「あーあ」
ボス部屋は別空間扱いになっていて、後から参戦はできない仕組みになっている。
「わかった。俺は助けにいけないからそのまま潔く死ね」
「死にたくない!ツバキちゃんが可愛くないの!?」
「可愛いツバキは無謀な旅をして自滅したんだろ?」
「ちょっ、ほんとマジ、ヤバイの!」
「わかった。俺からありがたーい助言をくれてやる」
「なに!?逃げる方法があるのね!はやく言いなさいよ!」
「火炎弾でも食らって死ね」
「鬼か!!」
「鬼はお前だろ」
「ッチ!役立たず!」
「なんとでもいえ」
「次あったら、絶対、殺す!」
盛大な恨み言を頂いたあと、通話は切れた。
「なに、誰から?」
「自殺願望者からだった」
「は?」
その日のうちに、ツバキのブログにはドラゴンと対峙し、火炎弾に立ち向かっている画像がアップされ、そのあとには「負けちゃいました〜(´・ω・`)」と書かれていた。