6、レベル上げって大変…。
ツバキが弓での戦闘が慣れてきた2日後。俺はレベル18になり、ツバキはレベル3になっていた。
「もー、いつになればドラゴンと出会えるの?」
「レベル3で行けるわけ無いだろ」
「毎日毎日草と木、草と木!私はピクニックにいきたいわけじゃないのに!」
「だいたい、お手軽レベリング〜なんて馬鹿なこと言いながら、俺を狙うからだろ」
「それに関して悪いなんて思わないわ!むしろドンドン狙って行かなきゃ、お手軽に強くなんてなれないのよ」
「強くなろうと思うのはイイことだが、向かう方向を間違えすぎだろ」
「何を言っているの?ブログのコメントではナイス!って言ってたわ?」
「なんてこった!敵ばかりかよ!」
「どーでもいいけど、はやく敵を集めてバーっと倒せないの?」
「無茶いうな。付き合ってやってる俺の身にもなれよ」
「とーっても可愛くて、見た目を気にしているツバキちゃんとのデートで喜びに打ちひしがれているってことでいいのかしら?」
「ないわー…」
てい!という掛け声とともに足蹴りされた。こいつほんと女王様かよ!!
「もーいい!我慢の限界!私ちょっとドラゴンに会いに行ってくる!」
「は!?」
「どうせ弓で遠目から見ればいいんだから!」
「ちょっ、ボスは遠目からは見れないんだけど!?」
ボスはボス部屋といわれる特別な空間での戦闘となる。俺はまだ森のボスと火山のボスしか見てないけど、そのどちらも隔離された空間での戦闘だった。
またパーティーで適正レベル以下のキャラとを優先的に
狙うそうだ。その次が回復役、遠距離武器だと。
「それで、どうやって火山に行くの?」
「そこんとこは抜けてくれてて良かったよ」
このあとどうやっていくのかという質問に、弓矢を打たれハリネズミになりながらも無言を貫いた。
私はレベル上げが苦手ですね。