1、であってみた!
ゲーム好きでは知らないものはないだろう、エルヴァスファンタジアX。
エルヴァスシリーズの最新作の自由度の高いVRMMOだ。
俺は迷わずポチったのだが、あまりゲームをしない幼なじみも何故かPVをみて買ったらしい。
今そいつと出会うため、初めの町に来ている。
俺はスタートダッシュできたから良いものの、規制が入って1週間は新規プレイができなかった。
なので幼なじみとゲームで出会うのはこれが初めてだ。だが規制が入った分、新規登録祭で余計に人でごった返しているように感じられた。
そういえば、どうやって会おうか。場所と時間しか決めてなかったから、この大人数の中出会えるか不安になってきた。アイツ馬鹿だし。
「だいちゃーん?だーいちゃーん?」
呑気な声が響いた。
うわー、だめだ。アイツゲーム慣れしてなかったの忘れてた。
俺のあだ名を大声で呼びまわっている、金髪頭の初期服ところにダッシュで行き捕まえた。
「ああ、やっと会えたわ。もうクタクタ」
「あのな、ここで本名で呼ぶの辞めろよ!すっげーはずかしいだろ!」
「あーはいはい。で、だいちゃんのここでの名前はバル、ら…?バルね」
「カタカナで表記してるだろ!バルドラ!」
「そう。それよりここを離れましょう?むさ苦しいし、なんか嫌!」
「そーですか。じゃあレベル上げに行くか。ツバキ」
「てか疲れたから私一端寝たい。どうやってやめれるの?」
「おい。始まってまだ1時間もしてないだろうが」
「何を言ってるの?この見た目に1日半もかかってるのよ!」
「なんで!?」
「可愛さと時間は両立しないの!」
「ソーデスカ」
「あ、ログアウトってこれね。じゃあねー」
確かに綺麗な艶やかな黒の髪色だったし、体のバランスもぱっちりアーモンド型の赤い目も小さな鼻もちょんと乗っただけの眉も可愛かったけど!
これだけは言わせてくれ。
ゲームしようよ!!
楽しんで書いていきますが、私自身エンジョイ絵描きゲーマーなので、廃人さんは未実装ですね。