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スタート


学校の帰り道を一人で歩いていたすみれは

「すみれ!」

と声を掛けられ横の幹線道路を見た。



高級な黒塗りの外車があり、その後部座席の窓がゆっくり開いていて中から笑顔の雷馬が

手招きしていた。


「早く乗れ」




車内では当たり前のようにすみれの肩に雷馬の手が回された。


すみれはかなり居心地悪く感じていたが小さくなって雷馬の腕の中でひたすら我慢した。


ーーーこれもバイト代のため。お金のため。

すべては父さんの入院費のため! 耐えなけりゃ。



「なあ、今日は我が家の夕飯をご馳走してやる。期待してろ」



「夕飯?」



「そうだ。たくさん食えよ。」




雷馬の肩に置いている手が下へ移動してすみれの腰にまわった。


「うっ」

身を固くするすみれ。




少し頭を上げて赤くなりながら雷馬の様子を見てみると彼は窓の外をみており、どうも肩や腰に手を回してくるのは完全に無意識のようだった。


ーーーなんて始末の悪い人。


すみれの第一回目のバイトデートがこうして

始まった。






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