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20.異文化

更新が滞り申し訳ございません。

現在風邪の為しばらくの間は更新が不規則になると思います。

文章も熱の為いつも以上に拙い物になっているかもしれません(後日修正いれるかもです)

ご迷惑をおかけします。

フィーリスの街には城壁のようなものは存在せず、門はあるものの街道と街の境目を表す為だけにあり特に在中する兵なども居なかった。

街の周りには放牧された牛や羊が広大な牧草地で自由気ままに草をんでいる、そして更にその外周には穀倉地帯が広がり有り余る程の豊富な食料を生産している。


農耕民族特有のゆったりとした気質の時間の中に最近、一滴ひとしずくの雫が落とされた。

とても小さく弱い存在であったが、異文化から投げ込まれたそれは小さな小さな波紋を起こした。

本来であれば小さな波紋は他の波に飲み込まれ瞬く間に掻き消されてしまうが、その波紋は逆に他の波を飲み込み少しずつ大きくなり確実に広がっていきやがてその影響は街の外へと広がっていく・・・・のだが、今はまだ全然自覚していない元凶は『ルビスの艶っぽい話に遭遇できるかもしれないなぁ、うひひ』と上機嫌で歩いていた。


「どうしたんですか、何か良い事でもあったんですか?」


「ん?あのね、午後から孤児院に行くんだけどそこにどうやらルビスの気になる人が居るようなのですよ!

姉想いの妹としては是非ご協力をしなくてはと色々考えてる次第なのでございます」


「言葉尻にも色々含む所があからさまに感じ取れますし、そもそも表情にまともに協力しようという意志が見受けられませんが・・・」


「そんな、こんなに真剣に考えているのに!

いかに相手の男性の弱みを握り効果的に突きルビス以外の選択肢を無くさせるかとか、いっそ速攻で既成事実に持ち込ませるかとか、2人でラブラブしてる所を観察して笑ってやろうとか色々考えてるのに!」


「まともな方法で協力してください。それに最後のは協力でもなんでもないですし・・・・。

そっとしておけばいいんですよ」


「ふ~ん、チャオは相手のことも知ってるんだね?」


ギクっとなったチャオをジーと見つめるとアワアワとしだす。根掘り葉掘り聞き出してやろうかとも思ったが、本人の居ないところでというのも気が引けるのでやめておく事にしておいた。


話題を変えて話し出すとホッと顔に出し、他愛も無い会話をするうちにさして時間もかからずチャオの家に辿り着いた。


「今お茶入れますからそこに座っててください」


ありがとうと言いながらもキョロキョロと辺りを見回す。今居るスペースは前回の店舗部分ではなく扉を挟んで奥になる居住スペースで、こちらの世界に来てから見てきた雰囲気とは違った様相を呈していた。

壁には金糸で縁取りされた朱色のタペストリーが掛けられ、チャオが身につけている掛け布と似た様な紋様が刺繍されている。テーブルも四角い形に四足が主流のこちらの世界には珍しく、円卓に一本足の物がちょこんと置かれている。


異世界においての更なる異国情緒にドキドキしていると、


「この家は女性のチャオがこの街に住み着くときに提供され代々住んでいる家で、街から離れるときに家具などを置いていく為チャオ族の物が多いんですよ」


私の様子から察したチャオからの説明に、なるほどと頷き部屋の中の気になったものの質問をすると


「ルビスが迎えに来るまでには時間はいっぱいありますから、まずはお食事でもいかがですか?」


「私は家で食べてきたのでいいです。

あ、そうだ!」


食事というキーワードで思い出し、手提げに入れてきた料理を取り出していく。


「約束してた薬草料理持ってきたよ、パンはこの前ルビスが持ってきて食べたんだよね?

だからパンもちょっとだけ手を加えて新しいの持ってきたよ」


これはクナンの葉(月桂樹)と塩とケヒトの実(胡椒)を挽いたもので味付けしたシチューで、こっちは林檎にバターと砂糖で味付けして焼いたものにルールン(シナモン)の粉で香り付けした物、パンには畑の近くになってた胡桃をいれてみたの、どんな薬草が入っているかをちゃんと説明しさぁどうぞ食べてみてとズイっと差し出すと


「あ~・・・・先日のパンはとても美味しかったです。

今はそんなにお腹は減っていないので、このパンだけいただきますね」


「チャオのために作ってきたの♪」


満面の笑みを浮かべ更にズズイっと差し出し無言で見つめると、あぁヘビに睨まれたカエルってこんな感じかなぁと脳裏を過ぎった。しばし無言で見つめあった後


「はい・・・・ありがたくいただきます・・・・」


と渋々スプーンを取りシチューを口に運ぶチャオを見やる。




そして部屋に私の勝ち誇る哄笑が高らかに響き渡るのだった。






ミユキが段々黒い娘になっていく・・・。

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