次の日まで
目を覚ましたエグゼは、ベッドに寝かせられたいた。
『私のこっ恥ずかしい誓いはこの玉に入ることだったのね』
新たな精霊玉にはツクヨミがキチンと宿っていた。
『おひさしぶりぃ、ツクヨミちゃん』
のんびりと挨拶をするサニー。
久々にそろった二人だ積もる話しも…。
『あんたと話してると疲れるからいやよ』
無いらしい。
『そんなこといわないでぇ』
喧々囂々。
姦しい二柱をよそに、鎧を着込み、剣を手にしたエグゼは練兵場にと足を向けた。
そこでは、ソウマとビスタが訓練に勤しんでいた。
「まだまだ隙だらけだぞ!」
「くっ、本当に貴様は化け物だな!私だって、思考能力も身体能力も、槍技も格段に上がっているのに!」
エグゼと契約し、日の大精霊と月の大精霊と2柱の力を少しではあるが使えるようになっているビスタ。
エグゼが得られる大精霊の加護に比べれば、十分の一にも満たないが、それでも、今までとは比べ物にならないくらいの力があふれてきているのだ。
それでもソウマには及ばない。
「ユーノとの融合合身もいい感じになってきたぞ!」
ソウマはソウマで、ユーノとの融合を試しているみたいだ。
しかし、エグゼはそう簡単に新しい精霊との融合を試すわけにはいかない。
前回の戦いで、サニーの力を限界まで引き出した結果が、左腕の喪失。
肘から先を失ったのだ。
いや、逆にその程度で済んでよかったと思うべきなのかもしれない。
「ツクヨミの持つ、『月輪の太刀』と剣聖の扱う『万魔の太刀』をどうあわせるか試してみたかったけど」
それは実践でおいおいやっていくしか無そうだ。
ともあれ。
ひと段落着いたのかな。
体の芯には未だに重く、疲れが残っている。
しかし、まだ大精霊2柱しか契約できていないのだ。
まだ5柱+精霊王が残っている。
そして、敵も『クロス・クルセイド』はだいぶ弱体化させたが、『トール・ド・ルート』と王政グランベルトと2強が残っている。
まだまだ気を抜ける情勢では無いのだ。
「次は確か、霊峰エクレアだったなツクヨミから東、ヤマト平原を越えた先にあるんだったね」 一人、頭の中の地図を思い浮かべる。
そこには『火の精霊・フィアナ』がいるはずだ。
しかしパーティーはどうなるのだろう。
そこも話し合わないと。
「おーい、エグゼ!そんなところでにやってるんだ?」
ソウマが声をかけてきた。
「どうだ、お前も汗をかかないか?」
傍らでは、ビスタが大の字になって転がっている。
「ば、ばけものめ…」
ぜいぜいと肩で息しているビスタとは対照的に、ぴんぴんしているソウマ。
元気が有り余っているのだろう。
「しかたない!」
見晴らし台から、一気に練兵場まで飛び降りると、剣を手に、エグゼはソウマに相対するのであった。
未だに戦乱は続いている。
多大な犠牲も出してしまった。
だからこそ、エグゼたちは前へと進み、必ずやこの大陸を救わなくてはいけないのだ。




