表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人外娘さんと真面目にファンタジーしちゃう本  作者: 葛葉龍玄
亡国の魔法騎士

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/31

戦神

「砲台大隊、準備!」

今まで布で覆われていた巨大な台車。

その中身はなんと大砲であった。

先の駐屯地での戦いでは、この男に弓矢が効かないとの報告がなされている。

ならば、さらに強力な兵器を用いればいい。

ミハエルは、人間の兵には命令は出していないようである。

この戦いの指揮官は、それをミハエルはからの信頼だと受け取った。

そして、万が一にも負けないために、砲台大隊まで連れてきたのだ。

砲台は5基。

もっと多数の兵が待ち構えていると思ったが、相手は一人である。

この分なら1基でも十分だった、

(ミハエル様はなにをお考えなのだ。たった一人の人間相手に、ここまでの規模での遠征をしなくとも……)

司令官はそう思った。

「まぁ、いい。さっさと片付けてかえるぞ! 砲台大隊、発射準備!」

「砲台5基、発射準備、よし!」

「……。打てっ!!」

 鼓膜をぶち破らんばかりの轟音と共に、5基の砲台から、鉄塊が飛び出す。

 それは砲台大隊の腕を如実に表し、吸い込まれるようにソウマに目掛けて飛んでいく。

「多少はマシなもん持ってんじゃないの」

 せまる大砲に、ソウマ片足を上げ一撃目目掛けて蹴りおろす。

 そして地面を抉り、砂煙を撒き散らしながら鉄の塊は着弾する。

「終わりましたぞ、みんな!勝鬨をあげろ!」

 しかし、誰も声を発さない。

 砂煙が晴れたその先に、ひとりのは男が無傷で立っていたからだ。

「……はぁ?」

 これはさしもの司令官も予想外だった。

 この砲台を使えば、堅牢な城すら破壊できるのだ。

 はっきり言って、対人兵器ではない。

 それを5発、一人の人間に打ち込んだのだ。

 跡形もなく吹き飛んでしまうのがオチだ。

 しかし。

「俺を倒したいなら、この10倍の大きさか、10倍の数を連れて来るべきだったな」

ソウマを中心に、砕かれた砲弾がただの鉄の塊として転がっていた。

「ば、バカな!?砲台大隊、次弾装填準備!」

しかし、その隙を逃すソウマではない。

風の如く駆け抜け、その拳で砲台を破壊していく。

なんという攻撃力か!

この砲台自体も強固な作りになっていて、人間が素手で破壊できる代物ではない。

もし破壊したいなら、同じ大砲でも持ってこないと無理である。

それを、この男は一撃で全ての砲台を壊して見せた?

あまりの速さと攻撃力に誰一人として動けないでいた。

「さぁ、小細工は無しにしようぜ。正々堂々、正面からぶっ潰してやるから掛かってかい!!」

呆気にとられたとはいえ、訓練された兵隊たちである。

すぐに次の行動にでる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ