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山田 死す

気づけば周りは真っ白な空間になっていた。


「ありゃりゃー」


お爺さんが雲に乗って降りて来た。


「どなたですか?」


「わしは神じゃ。お主は死んでおる。」


てれってれててん!


「え?」


急な事実に僕は凍りついてしまった。


「ま、安心せい。わしが生き返らせてやる。」


お爺さんが杖を構え始めた。すると体が光始め、ピッカリピッカリ体が粉になって飛び始めた。


「じゃ、頑張れよ」


「待って!あなたh」


そうして僕は家の椅子に座っていた。


「おお!山田様や。目を覚まされましたか」


貴美子さんが泣いていた。


「どうしたんですか?」


「お怪我をされてから数週間帰って来られないのですからもしものことがあったのかと」


「ああ…そう言えば狼は?」


「あ…それが…」


その時、家が壊れ始めた。


「何が起きてんの?」


「…ベルマリン様が狼を抑えるため…犠牲になられました。それによりこの辺りのモンスターの均衡が何故か崩れ始め、この家モンスターも瀕死です」


「おんぎゃああ!カラス!死んだん?!嘘ぉ!」


その時,視界が暗くなった。


(ここは?)


そのとき、昔の記憶が蘇った。


(まさか!……ネクロマンサーが殺されたッ!?)


周りは薄暗く、閉じ込められていた。その時、床が動き始め、他のネクロマンサーが集まっているところまで連れて行かれた。


「おんぎゃあああ!」


全員見覚えがあるな。昔召喚した奴らだ。でも、そんなの強く無いと思うんだけどな。


「こ、こんにちは〜」


「あ、よくも前は風呂へ閉じ込めてくれましたね?!」


「ゲーム壊れちゃった。お姉ちゃんのヴァカアアアアアアアアア!!」


「カァァァッペ!!酷い目に遭いましたよ。コケェ!」


「わおーん。この前はごめんね」


「あれ、生きてんじゃん」


その時、貴美子さんが叫んだ。


「サイレン様のおなああああああありいいぃぃぃぃ!へっくしゅん」


その時、赤い光と共にスーツを着た人が現れた。


(あれは…映画の…)


「この場所の事を口外する行為は犯罪です。私が取り締まります。」


頭がサイレンのやつだ!


その時、地面から木工ボンドが出て来た。木工ボンドのケースから黒い服を着て少し赤色の模様が入った紳士が現れた。


「私は木工ボンド卿。地下マップ内の管理をしております。」


すると空間からブラックホールが出て来て中から白い人間が現れた。まるでマネキンだ。


「私はあいぼう。」


不気味だからあんまり関わらないようにしようっと。最後はゴミ箱が隕石のように降って来た。屋根を破って落ちて来た。


「おい!この建物高かったんだぞ!」


サイレンさんが怒っていたがそんなことはお構いなくゴミ箱が開き、中から皿が出て来た。みんなが恐る恐る中を覗き込むとお皿の中には一枚のキムチのようなものが入っていた。キムチは立ち上がり、ふうっ、というジャスチャーをすると地面へ降りた。


「おいらはかんにょむちょんけ。」


まさか!そんな!すると貴美子さんが顔を真っ青にして話した。


「上弦………いや、ネクロマンサーが全員集結?」


その時、ボブがアイスを食べながら杖から出て来た。


「なあ、山田アイスがもう無いぞ。この杖便利だなぁ困ったらいつでも来れる…あ。」


その時、ネクロマンサーたちが一斉に僕に向かって跪いた。


「え」


「「「「「「私達はあなたに召喚された元Fランクモンスター。」」」」」


僕は何故かにひっと笑った。うひひ。うひ。宗教みたいだな。


「お、おぉ。まあ頑張ってくれたまえ。」


そうして家へ帰るとさっきまでの事が無かったようにゆったりしていた。そのとき、インターホンが鳴った。


「はーい。」


カメラには薄汚く、片手に包丁を持って痩せ細った老人が目玉をひん剥けてカメラにめちゃくちゃ近づいていた。







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