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ちょっと休憩?

僕は装置を外して時計を見た。何と1時間ちょっとしか経っていなかった。


「フェッ!?数日はこのゲームで過ごしたぞ?」


このゲームは内部と現実の時間軸がズレていて、ゲーム内時間で数日が現実時間では数時間という感じだった。


「まあ、ティータイムとするかな」


僕は紅茶を飲みながらテレビを見ていると警報が鳴っていた


「何だ?」


「現在、大人気ゲーム、ネクロマンサーオンライン内で一部プレイヤーが突然死する現象が起きています。現在ゲームをプレイしている方はすぐに終了してください。」


危なかった。あと数分遅れていたら死んでいたかも知れない。


翌日ー。


今日も仕事は無い。社員の半分以上が昨日の事故で死んで臨時休暇だ。


「現在、ネクロマンサーオンラインの運営会社が会見を開いています。中継です」


「我々運営はプレイヤーに安全なサービスを提供…するわけねえだろ!馬鹿ども!このゲームは第二の現実なんだよ!ゲームだからって舐めんじゃねえ!」


おっとっと。さ、ゲームを始めようか。視界が暗くなり、明るくなる。目が覚めると家の中にいた。外はいつも通り平和そうだ。


「何だ。大丈夫じゃないか。」


リビングに行くと血まみれで倒れているボブとコップに入ったスライム、本当にカラスになったカラス。泣き崩れる貴美子さん。


「え?」


「おおおおまああいがああ!山田様や、先程急にボブさんが倒れなさって!カラスもスライムも急に衰弱して気付けばこんな姿に!」


こりゃ酷い。ま、どうせ下僕だ。


「まあ、治療?出来るかな」


skill一覧を開くと召喚魔法しかなかった。


「ふぇっ?」


一覧を見ていると回復エルフがいた。


「召喚!」


「私はエルフ。ポテェマスだ。どういう要件だ?」


「この人たちを治療してくれ」


「良いだろう。ヒールビーム!!」


するとみるみるうちにカラスとスライムは元通りになった。しかし、ボブは普通に傷が治っていなかった


「は?!お前!しね!」


僕はポテェマスを杖に戻した。するとカラスは立ち上がり僕に話しかけた。


「彼は状態があまり良くありません。コォォォ!。治療専門のプレイヤーが必要でしょうね。そう言えば第3ネクロマンサーが治療が得意だった気がします。」


その瞬間、おんぎゃあああ!という音と共に僕たちは瞬間移動した。周りは視界が白く、何なら何も無い真っ白な空間にやって来た。


「あれ?バクか?」


その時、目の前に1人の石像が現れた。天使みたいな感じだ。


「あのー。誰?」


こいつは脳に直接話しかけて来た。


「私は天使クリネル。NPCだった。私はこのゲームから逃げる。この苦しみから逃げ出してやる」


へっ。


するとどんどんどんどん自分が落ちていくような感覚で、気がつけばベッドで寝ていた。


「ふぎゃああ!」


周りにはみんなが立っていた。


「大丈夫か?山田。」


ボブも何か無かったような感じで踊っていた。


「すみません。私はこれで…活動へ戻ります。コカァァァッペ!」


「僕も帰るよ。バイバイー」


カラスはどこかへ飛び立ち、スライムは森へ帰っていった。残ったのは貴美子さんとボブだけだ。


「山田様や。せっかく帰って来られたのですから一度全員集めて見ては?杖で招集できますよ」


「どういう事ですか?」


「一回で聞けやクソ!…あなたが召喚した配下と挨拶をしてはいかがでしょうか」


「そうだね。どうするの?」


「キイイイイイイイイ!さっき言ったやろ!!……杖で呼べますよ。オホホ」


杖を選択すると選択肢が出て来た。インベントリ、召喚、招集、押すな!絶対に!の4つの選択肢が出て来た。インベントリと召喚は使った事がある。招集…の隣は今はいいとして…招集ポチッと!


するとさらに選択肢が増えた。以下の通りだ。


招集可能↓


第2ネクロマンサー 貴美子

第3ネクロマンサー 草ソルジャー

第4ネクロマンサー ですピエロ

第5ネクロマンサー 霧狼

第6ネクロマンサー ベルマリン

第8ネクロマンサー あいぼう


へーー。へえーーー。とりあえず上から草ソルジャーを招集するか。


「草ソルジャーよ!いでよ!」


すると目の前に花の絵が現れ、ピッカピカ緑色に光りながら中から髭が生えたいかにも冒険者というか登山家のようなおじさんが出て来た。


「あ」


「あ」


「草ソルジャーさんですか?」


「ええ。どうしました?」


「いや。挨拶がしたくて」


「私はな!何年も主人を探して彷徨っているんだよ!お前と話す時間なんて無いんだよォ!」


「いや。僕が多分主人だと思うんだけど」


すると草ソルジャーは顔を真っ緑にしてこけると土下座し始めた。


「いっひっひ。こりゃいい気分だ。…オッホン。君は誰だね?」


「私は南の巨樹林で研究をしていました。草ソルジャーと申します。」


やっぱり臭い。何年風呂に入ってないんだ?!


「あー。お風呂入る?疲れたでしょう?」


「え?いや平気でs」


「貴美子!ボブ!突入!」


僕たちは草ソルジャーさんを半強制的にお風呂へ投げ入れて鍵をかけた。


「よし。次の人だ。」


次はえーと。ピエロだな。サーカスでもしてくれるかな。


「出よ!ですピエロ!」


すると今度は空中から大量の風船が降って来て風船の玉座に座ったピエロが降りて来た。王冠を被ってキャンディーを食べやっぱりピエロって感じだ。


「こんにちは。君は誰?」


「やあ。ジョージ。…あ、間違えた。やあ。…誰です!か?」


「僕は君の主人だ。」


「そうかいそうかいそうです!か。」


「?とりあえず君の自己紹介を」


「僕は風船サーカス団の総団長。ですピエロ。です!が好きなんだ。」


「OK。じゃ、君はゲームでもみんなとやっときな。」


ボブと貴美子はスパッシュシスターズをしていた。


「やっふー!感謝感謝」


えーと、次は…霧狼。こっわ。


「い、出よ霧狼…」


すると辺りがカッチコチに凍り、冷気が漂い、雪が降り始めた。


「おい!山田さんよ?雨漏りならぬ雪漏りしてるぜ?」


「い、いやー?というよりこの狼」


その時、背後に現れた巨大な狼に首を掴まれた。すると家が破れ、僕の体が持ち上がった。


「おい!山田!」


「山田様や!」


「出して〜!」


「ゲームやろうよ!」


騒がしい!



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