初めてのプレイヤー
そうして僕は寝ていたのだが、目が覚めると外が騒がしかった。
「何やねん!」
窓を開けて叫ぶと、小さく丸くなり怯えたスライムと首を捕まれて持ち上げられている貴美子さんがいた。他のプレイヤーが殺そうとしている。
「ちょちょちょ!やめてください!」
「んん?」
貴美子さんを攻撃していたのは筋肉ダルマお兄さんという名前の人と数名の商人や記者や戦士や騎士や冒険者や魔法使いや僧侶や政治家だった。
「やっと現れたか。極悪人め!俺たちが住んでる山を壊しやがったな?」
あっ、あの時の…。僕はちゃんと階段から降りた。
「アー。スミマセン。ワザトデハ…」
「ああ!?馬鹿にすんな!」
「そうザマス!私の別荘があったザマス!」
「そうじゃぞ!会議があったんじゃぞ!危険じゃったんじゃぞ!」
「はいはい。そうですか。」
「じゃ、殺しマスオ」
その瞬間、貴美子さんが腹を殴られていくつもの山を貫通して大きな岩へ衝突した。めちゃくちゃ強いな!この人!
「俺はマイク・ボブ。世界最強のボクサーだ。レベル400。最強生命体だ。」
マイク・ボブ。世界大会のチャンピオン。引きこもりの僕でも知っている。
「許して〜。」
「パシャパシャ。よし、新聞が書けるぞ!」
「レーザービーム!」
魔法使いのビームが僕の肩を貫通した。
「痛いよー」
「俺たちの住処…村を壊したからだ。」
その時、貴美子さんが呪文を唱え始めた。
「ナンジャモラプンジャラミモジャモジャハンジョジュジル…亡霊よ!現れヨォおおお!」
すると大量の幽霊たちが踊りながらボブ達へ突進した。
「ボブ・スマッシュ!!!」
すると辺り一面の森が吹き飛んだ!びっくりびっくり!するとボブの仲間達も到着したようで、亡霊VSボブ一味の戦いが始まった。
「に、逃げよーっと…」
僕が家へ入った瞬間、窓の外にくっついているボブが見えた。
「おい!お前ら!足押さえろ!この家ごとぶっ壊せ!」
その途端、家モンスターが苦しみ始めた。
「え!え!どうしよう!」
外の様子も、亡霊は制圧され,2人とも捕まっていた。こうなったら!昔の記憶が微かに現れてくれた!インベントリに脱出用モンスターがいるはずなんだ!
「やあ」
ボブが窓を壊して入ろうとして来ていた
「!?誰でもいいから助けてくれー!」
「コホホホホホォ!!」
その時、凄まじい速度で1人のモンスターがインベントリから飛び出て来た。
「何だと!?」
「誰ですか」
「ワタクシ、ベルマリンと申します。コッホホッホ!」
ペスト医師が着けてそうなマスクを来て、カラスっぽい翼が生えていた。
「ここはワタクシにお任せを。『第六ネクロマンサー』のワタクシに!コーーッホッホッホー!」