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伝説のネクロマンサー 山田、復活?

僕は山田。ひっさびさに昔やっていたゲーム、ネクロマンサーオンラインを起動した。10年くらい前に発売されたゲームだが、技術は現在の技術を超え、製作者は失踪した伝説のゲームだ。このゲーム、最近になって人気になっているらしい。まずはこのヘルメットとスーツ、色々装着する。そして周りが暗くなる。明るくなれば最後にセーブした場所に立っている。視界が暗くなり、明るくなる。気づけば周りは家だった。


「おお?ここどこだ?」


何年もやっていなかったので全くここがどこだか分からない。そう言えばスキルをいくつか覚えていたはずだ。久しぶりの感覚だから体も動かしにくいな。…やっと見つけることができた。これでこの家を鑑定すればどこか分かるはずだ。そうして僕はこの家を鑑定した。


鑑定結果

ピピピッ

種族名 イエ

能力 家型モンスター


何と、この家はモンスターだった。窓を見ると家から足が生え、ニョキニョキ移動していた。すると微かな記憶が見えて来た。そう言えば昔はここで遊んでいたな…。この先の丘を超えたところだったかな。


僕の少年時代は友達とここで待ち合わせして遊んでいた。現実の能力が一部参照してゲーム内の能力が決まるので運動神経が終わっていた僕はあまりステータスは高くなかったけど…。丘を越えるとそこは昔遊んでいた野原は無く、魔物の死体や人間の死体がウジャウジャ置かれていた。


「おんぎゃあああ!」


僕が家から飛び降りて近づこうとした。飛び降りると。


個体名 山田 が落下ダメージ。両足を骨折。全治3日、現実時間で20分。


そう言えば忘れていた。このゲーム、現実と合体しているからこのゲームで死ぬと普通に死ぬ。だから気をつけなければ!その時、死体の山の中で1人の人間が何とか体を這いずりながらどこかへ向かっていった。


「…まあ、いいか」


そして僕の職業はネクロマンサー!この死体の山は実質全て僕の下僕!全部集めちゃおーっと。集めようと、インベントリを開くと開けた瞬間、中から大量の死体やなんか色々飛び出して来た。そう言えば昔やり込み過ぎてインベントリが満タンになったんだっけ。なになに?ドラゴンの目玉、ゴブリンの髭…スライムの水……人間のおっえ…心臓…こりゃ酷いな。そうして僕がインベントリのものを断捨離していると死にかけのプレイヤーが仲間に連れられて歩いていた


「不味い!こいつ、もう死んじまう!街まであと30キロはある!」


「はぁ?こいつ、私が雇ってやったのに死ぬなんてありえないんだけど…」


そしてこのゲームは現実とリンクしている。このゲームで死ねば現実でも死ぬし、このゲームでお金を稼げば現実の口座にお金が入ってくる。このゲームで強くなれば現実でも能力を引き継げる。素晴らしい。


「おーい!君たち!僕の家へおいでー!」


彼らはまだ若そうだ。29歳として助けないとね。


「ひっ。魔族がいるぞ!逃げるぞ!」


「ひいい!魔族が!」


そう言えば自分の姿を見てないな。イケメンか?美少女か?とにかく鏡を出すか。しっかし、鏡に映った自分の姿は髪は伸び、服はボロボロで、裸足で爪が伸び過ぎて、顔もスライムと人間が混ざったみたいな顔をしていた。


「はー!チックショー!僕は魔族じゃ無いんだよぉ!」


僕が地団駄していると彼らはいつの間にか居なくなっていた。


それから数時間プレイしてわかった事がある。まず、この見た目は数年間何もしていないからこうなってしまった。そうして僕は山奥の魔族と勘違いされてしまった。


「ん?こりゃ何だ?」


インベントリの中に杖が入っていた。


「ビビデバビデブー」


僕が呪文を唱えると遠くの山が大爆発して噴火してしまった。


「…知らないっと。」


「アブラカタブラー」


今度は目の前におばちゃんと二足歩行のスライムがいた。


「ああああ!」


「お帰りなさいませ。ご主人様」


「ふん!鍛えましたよ!筋肉ッ!」


スライムは筋肉を見せつけ、おばちゃんは飴を持って僕に挨拶していた。


「どういう事?」


「覚えておらっしゃら無いのですか?私は山田様に召喚された、『第2ネクロマンサー』野口貴美子ですよ」


「おいらはそこら辺のスライム。気まぐれで来ました。『魔王の血を継ぐスライム』です。」


おんぎゃああ!驚くのもそこら辺にしておいて。まず貴美子さんは確かに昔近所のおばちゃんが死んで悲しくて召喚した記憶がある。しかし何だこの筋肉スライムは!ふざけんな!


「へえー…じゃ、じゃあまた今度〜」


僕は2人を家から追い出すと急いで扉を押さえて板で扉を止めた。


「私たちはあなたを守るために来たんやー!」


おばちゃんは下で叫んでいたがそんなの関係ねえ!僕は寝ることにした。グースカピースか

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