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小さいおじさんの独り言  作者: 田澤 邑
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虫の知らせ

 前回、人間の大人と意思疎通を図ろうとして失敗した小さいおじさんは方法を変えてみるが

 どうも、小さいおじさんです。

 前回、人間の大人に私がどのように見えているのか確認したところまったく確認できませんでした。

 あの後も、もしかしたら夢見がちな大人になら見えるのではないかと思ってインターネットというものに物語を書いている大人に試してみましたが、私が目の前にいても何かを調べながら物語を書いてばかりで私の事はまったく見えていない様でした。


 なので今回は方法を変えてみました。

 私達妖精は本来悪戯が好きなのですが、その悪戯をしてそこから私の存在を認識させてやろうと。


 まずは職場で何やらはしゃいでる若者たちや飲食店で周囲の目を気にしながら隠れて自らを撮影して笑っている子供たちがいたのですが、その様子をインターネットというものに投稿する際に他の人に見られたら困ると言っているのが聞こえたので普段ならそんな事には気づかない様な他の人間に耳元でその事を囁いて気づかせてやりました。


 囁かれた人間に私の声は聞こえていませんがその言葉に関する事が起こるとなんとなく感じ取らせる事ができます。

 所謂、虫の知らせと云うやつです。

 虫と云われてる事に若干引っ掛かりますが。


 さすがにここまですれば何か不思議な力が働いてる事に気づくでしょう。

 そうすれば人間も私の存在を感じざるを得ないはず……なのですが。


 人間たちは投稿した若者や子供たちが燃えてもいないのに炎上したと話題にするばかりで私の存在どころか虫の知らせという不思議な力にも気づいた様子がありません。


 やはり人間はよくわかりません。

 もう人間と意思疎通を取る事は諦めました。

 虫の知らせが実は妖精が行っているとなったらちょっと夢がありますね

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