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始まりの先

 私とあの男との出会いから運命の日までを辿り終えようやく還ってきた、始まりの場所へ。


 鉄女であるはずの私を怒り狂わせたのは、あの男の放ったひと言「あんな子が産まれるなんて聞いていない」というセリフ。


 その言葉が意味するのは、アリシアの存在否定。


 そのひと言がきっかけとなり、私は怒りの業火を身に宿した。


 そしてこの物語の始まりへと還るのだ。


 ここまで語ってしまえば、別段あとは語ることなど何もありはしない。


 私が最初に提示した夢についても、私が何をするでもなく無事に叶った。


 あの男は両親に言われるがまま、自身の荷物をまとめ邸を後にした。


 のちにマカロフ家から派遣された使用人によって、離縁の手続きは滞りなく処理され私の夢は無事に叶った。


 それにより、私とあの男はもう何の関係もない間柄になったのだ。


 だが、それだけでは足りなかった。


 私はあの男と同じ景色を見たくなかった。


 私はあの男と同じ風を感じたくなかった。


 私はあの男と同じ空を仰ぎたくなかった。


 私はあの男と同じ大地を踏みしめたくなかった。


 全ての事柄において、あの男と私は対極の位置関係にいたかったのだ。


 世界を、時間軸を、あの男と隔てたかった。


 だが、現実的に考えるとさすがにそこまでは出来なかった。


 距離をとるにも限界があるのだ。


 だから、


 だから、私はーーーー





























                    完

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