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純潔の少女

ロスター様がどこからか連れてきたその女の子は私と同じ年齢だけど、何か特別な事情があって家族はいないらしい。気が弱く、人と話す時はいつもオドオドしていて、馴染みのない土地に来て困惑しているのだろうと思うと気の毒だった。

私達が話しかけるとアリエスは可哀想な程恐縮してしまう。


「仲良くなりたいけど、私もお話をするの上手くないから・・・。」

「あんなにビクビクされると私がいじめてるみたいで、悪いなって思っちゃうんだよ。」

「彼女にその気があれば自分から行動をするでしょう?哀れみで手を差し伸べるのは失礼だわ。」

ライザ達の言い分も理解できる。

次第に私達も気を使ってしまい、あまり話しかけることがなくなっていった。


いつも一人で居るアリエス。

それを見かねたのだろう、アウルはアリエスをからかうようになった。

恐らくアリエスが一人にならないようにと思っての事なのでしょうけど、気弱なアリエスにその接し方はどうかと思ったので、程々にするようたしなめたりした。

でもその時、私はライザの言っていた事の意味がやっとわかった気がした。

私がアリエスの事に気をもんでいることを知ったお兄様もアリエスに関心を持って下さって、今後気にかけてくれると仰った。


アリエスはどんな事情があってここに来たのだろう。

想像することしかできないけれど、今のアリエスを見ているときっと辛いことがあったのだろうと思う。

このままではアリエスが可哀想。

私に何かできることがあればいいのだけど・・・。


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