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登場人物、悪魔紹介 その二

 今回の登場人物紹介では、初登場の人物と、前回から大きな変化があったキャラクターのみを記載しております。ご不便をかけますが、他のキャラクターについては、過去の登場人物、悪魔紹介を閲覧ください。


天原 翔


 ダンタリアとの出会いによって自分の魔法の可能性を知り、マルティナとの決闘のおかげで、これまでの木刀しか出現させることが出来ない状態から、翼を出現させ空を飛ぶことが出来るようになった。


 しかし、翔が現在用いている、噴出口から大量の魔力を放出して空を飛ぶ方法は非常に非効率的であり、作中でウィローが語ったように、悪魔から見ても一瞬で魔力が尽きかねない飛び方だと言われている。


この飛び方は規格外の魔力量を誇る翔だからこそ出来る飛翔法である。



擬翼一擲(ぎよくいってき) 鳳仙花(ホウセンカ)


 擬翼一擲(ぎよくいってき) 鳳仙花(ホウセンカ)は、通常の飛翔状態を超えて魔力を大量に放出する、いわば翔の無茶な飛び方をさらに先鋭化した技であり、自らの翼で身体を防護する関係上、使用時は非常に視界が悪くある。その結果、地面や壁との距離を見誤ると自爆しかねない危険な技であり、彼自身訓練の間は、よく本棚と一体化する羽目になっていた。


 命名はダンタリア。翔が鳳仙花(ホウセンカ)を発動する際名前を口にするのは、ダンタリアから技を口にすることで、より頭でイメージがしやすくなるとアドバイスを受けたため。別に技名を言わないと発動できない等の条件はない。




マルティナ・ラッツォーニ


 過去に聖職者であるにも関わず、一族から悪魔殺しが生まれてしまった罪により、幼少期から(いわ)れのない差別をされながら育った。


 そのため、自分の意見を真っ向から否定する相手に対して、カッとなり攻撃的になってしまう悪癖がある。作中でも、知識の魔王の討伐を否定されたことから、大戦勝者(テレファスレイヤー)の下から出奔(しゅっぽん)してしまい、独力で悪魔を討伐するため、日本を訪れている。


 今回の暴走をダンタリアに利用され、翔の訓練相手になってしまったが、同時に一切の支援なしで悪魔を討伐した功績自体も認められ、今回の出奔(しゅっぽん)は不幸な意見の食い違いとして黙認され、無事に教会へと舞い戻ることが許された。


  現在は、大戦勝者であるジェームズの下に戻り、修行を再開している。



イアソーの腕


 恵まれた才能と献身によって、マルティナが神から授けられた奇跡の一つ。元々は魔力を流し込んだ相手から、痛みや苦痛の一切を取り除き処置を行う、医療用の奇跡である。


 マルティナはこの奇跡を戦闘へと転用し、相手の感覚を麻痺させ、動きと身体の状態把握を困難にさせる奇跡として用いていた。


 ちなみにダンタリア曰く、医療神は他人を思いやる心を持っている分、神の中ではマシな部類であるとのこと。


ダイダロスの翼


 恵まれた才能と献身によって、マルティナが神から授けられた奇跡の一つ。背部に(ろう)で出来た翼を出現させ、その翼が存在する間、自由に空を飛びまわれるという能力を持った奇跡。


 実際にこの翼で羽ばたいているわけではなく、この翼が健在である間は、空を自由に飛び回れるといった奇跡のため、翼が損傷すると一気に飛行能力が落ちる。そして蝋で出来ているため、熱に非常に弱い。


 この弱点を隠すため、彼女は使途の翼と呼ばれる翼に形状を似せることで、自身の奇跡の正体を偽装していた。

 

 ちなみにダンタリア曰く、元人間の昇格神のため、神の中では大分マシな部類であるとのこと。


数の始祖魔法


 悪魔と契約したことで、マルティナが得た始祖魔法。実体のある物であればそのまま、無いものであれば力が発生しているモノをコピーし、全く同じものを生み出すことが出来る魔法である。


 コピーしようと思えば、臓器ですら本来の機能を活かしたままコピーすることが可能だが、複雑なものであるほど魔力は大きく消費され、維持するにも魔力が必要になる。そのため、戦闘時の保険として後述の聖遺物に保存していた臓器を除き、基本的にコピーしたモノは一度限りの使い切り品として用いられている。



聖遺物 カノプスの壺


 エジプトに起源を持つ、小さな壺の形をした聖遺物。

 

 維持と交換を(つかさど)っており、中にしまい込んだものは、どんなものだろうとしまった瞬間を維持し続ける。また、指定したタイミングで取り出すことも可能で、マルティナは臓器の機能が停止した瞬間に交換されるように準備していた。


 欠点として、ナマモノしか入れられないこと、壺より大きなものは入れられないこと、生物そのものは入れられないこととがあげられる。そのため、現存する他のカノプスの壺も、もっぱら臓器移植に利用されているようだ。




ラウラ・ベルクヴァイン


 軍服に身を包んだ、中学生ほどに見える少女。前回の人魔大戦を生き残った大戦勝者(テレファスレイヤー)の一人であり、同時に悪魔以上に厄介な存在として、各国に警戒態勢を()かれている人物である。


 性格は苛烈の一言に尽きるが、親友、もしくは仲間であると認めた相手に対しては非常に優しく、慈悲深い存在に様変わりする。


 過去にはこの性格を利用して、各国がこぞってスパイを送り込もうとしたが、それに激怒した彼女が、一日ごとに無差別に世界中の要人を暗殺するという最悪の暴挙に出たため、それ以来この作戦が実行に移されたことはない。


 他にも、とある国の行いが気に食わないという理由だけで、国の暗部を全滅させたこともあり、その暴力に巻き込まれぬよう魔法使いたちは下手な争いごとを避けるようになり、ある意味彼女の存在が、世界の抑止力として働いている側面もある。




使用魔法


悪天候(リアーキンド)


 天候によって使用できる魔法が変化する、特殊な契約魔法である。


 大戦勝者になる以前の彼女であれば、使用条件に制約をかけることで、それぞれの魔法の効力を高める意味合いを持っていたが、大戦勝者となり、天候を自由に変える術を得たことで、彼女は神魔の時代の魔法使いに引けを取らないほどの大魔法使いとなった。


 また、天候によって髪色が変わるのは、彼女の大きすぎる魔力が原因である。環境に合わせて、自らの肉体を変容させるのは悪魔の技だ。その特性を一部とはいえ、反映させている彼女の本質は、もはや人間というより悪魔に近い。


雨模様(スタグウェアー)


 天候が雨の時のみ発動できる契約魔法。


 その能力は雨粒一つ一つに、同量の魔力を消費することで解除可能なラウラ主導の強制転移魔法をかける能力である。


 当然無機物も例外ではなく、軒先に逃げ込んだものは建物ごと空中に転移させられ、かといって、雨の中を自由に転移し続ける彼女を短時間で撃破することは困難を極める。


 無謀にも彼女に挑んだものは、魔力を消費し、転移に抗い続けて破産するか、転移に飲み込まれ、一息に彼女の消し飛ばされるかの死の二択を迫られることになる。




登場悪魔


選択のウィロー


 天秤を無理やり人間の形に押し固めたような異形の姿をした悪魔。性格は、慎重でありながら残忍、目的の達成のためなら魔王すら利用してやろうと考える非常に悪魔らしい考えを持っている。


 彼の元々の性格を考えれば、マルティナに討伐されかかった時点で、彼女とは永遠に出会わないように距離を置いていたはずだ。しかし、心の奥底から生まれた謎の憎悪とダンタリアの協力も相まって、彼は復讐を(たくら)み、最終的にはダンタリアに粛清(しゅくせい)された。


 そんな彼の正体は、ダンタリアも言っていた通り、法治の_であり、それが__、__の力によって悪魔としての身体を手に入れ、魔界で力を蓄えていた。


 最終的には、_達の__が成功した際に、記憶を取り戻して魔界を内側から破壊することを計画していたが、ダンタリアによって、屈辱的な最期を迎えることとなった。




使用魔法


再選択(リセット)


 ウィローが悪魔の称号を手にするに至った彼の根源魔法。自身が選ばなかった側の行動の選択肢を魔法に保存でき、任意のタイミングで、自身の存在をそちらの選択肢を選んでいた場合の自分に転換することが出来る魔法である。


 自身がどれほどの深手を負っていようと、瞬時に回復をしてしまうなどの強力な副次作用を備えた魔法であるが、その反面、選んだ選択肢が重傷を負っていた場合、選択前よりもダメージを負う危険性がある。


 またウィローが出来ないこと、例えば空を飛ぶ、強力な飛び道具で相手を攻撃するといった選択肢は選択できない等の相応のリスクが存在する。


 そして魔法の関係上、全ての選択肢にダメージが飛びかねない範囲攻撃を非常に苦手としており、とどめこそ刺し損ねたが、マルティナの始祖魔法によって敗北を余儀なくされた。



多重平行再選択(グランドリセット)


 翔達によって追い詰められたウィローが使用した、彼の切り札。


 本来、魔法の使用と共に置換されるはずの過去の身体を、眷属(けんぞく)扱いの分身としてその場に残し、事実上分裂することができる。


 分裂するたびに魔力の消耗は倍増していくが、自分の考えを完全に理解した眷属を生み出せるため、連携面では通常の眷属を大きく上回り、また、全ての選択肢を同時に選択する魔法のため、飛び道具などの飛ぶ先を選択することで捻じ曲げることも可能。 


 しかし、いくら数が増えようとも、肝心の範囲攻撃に対する耐性を付ける魔法では無いため、最後には翔とマルティナに敗れることになった。



?????


ユースティティアの天秤


 自身の犯してきた罪と、相手の罪を比べ、その際によって威力を変える契約魔法型の奇跡。本来の使用者にとっては、悪魔に対する特効魔法と言ってもいい代物。


 それは失われたはずの彼の力、記憶と共に呼び起こされた本質の結晶。しかし、その力を振るうには彼の魂は魔界の瘴気に汚れ、その正義は、二度と真っすぐには釣り合わない両腕の天秤の(ごと)く、独善すら通り越してただの我欲になり果ててしまった。




71位、知識の魔王、継承のダンタリア


 幼い少女がハロウィンで身にまとうような紫色の魔女服に身を包んだ、ラウラより幼い見た目をした悪魔。髪や瞳の色まで紫である点を除けば、ただの人間との区別が非常に難しい姿をしている。


 しかし、見た目に反して、彼女は神と悪魔が地上に存在していた時代を知る太古の悪魔の一体であり、その実力も他の71国に対して中立を宣言できるほどの突出した力を持っている。


 人魔大戦に顕現(けんげん)する目的の大半が、前回の大戦時には無かった新刊の本を読むためであり、そのためならば、悪魔達すら使用をためらう魔法を人間に教えることすら平気で行う。


 ただし、最近は禁術に手を出す人間もめっぽう減ってしまったため、主に確信に迫らない程度の悪魔の情報を売ることで、蔵書を増やしているようだ。


 ごく稀に、気に入った人間のリアルタイムで描かれる伝記を眺めることに夢中になる時があり、好みの展開のためならば、平気でテコ入れを行うなどの厄介な読者のような特性も持ち合わせている。



使用魔法


ほぼ全ての汎用魔法


 長年の経験と知識を活かし、名の知れ渡った魔法のほぼ全てを彼女は使用することが出来る。


 そのため、彼女と戦うことになれば、彼女は相手の魔法の弱点を必ず突いてくる。対抗するには、魔力の量でごり押すか、変化魔法を用いた肉弾戦で彼女を打倒するしかないわけだが、いずれにおいても少なくとも人類史には成功例は記されていない。


 彼女の人魔大戦の終わりは、悪魔か人間、どちらかの敗北が確定した時だ。いつだって彼女は余裕の笑みを浮かべながら、自らの足で現世を後にしているのだ。




根源魔法


喪失魔法(ロストチャプター)大全(スペルズブック)


 知識の魔王が用いる、英知の結晶とでも呼ぶべき魔法。


 その能力は、過去に存在していながら、彼女の頭を除いて全ての生命の頭から抜け落ちてしまった根源魔法を再現する魔法であり、悪魔が存在する限り今後も成長することが約束された規格外の魔法である。


 能力の特性上、一度目にしてしまえば魔法を潰せるかもしれないと考えるかもしれないが、それは断じて違う。根源魔法を理解するということは、一体の悪魔の生涯を知るということであり、最低でも使用者の悪魔の知識、魔法自体の詳細を知っていなければ、理解したとは言えない。


 神魔の時代から約二千年続いてきた悪魔の歴史、その一瞬の間に記されたに過ぎない、たった一体の悪魔の情報を、真名と魔法名だけで理解するというのは、例え彼女の国の住民である知識の悪魔を持ってさえ(こく)な話だろう。


 彼女の魔法は彼女の真名を反映したがごとく、知識を遺し、伝えていく。ただし、ゼロから生み出すことだけは出来ない。


 書き記され、後世に知識を伝えていく本、それが彼女の本質なのだ。




17ページ、塗炭(とたん)呑み込む絶望色(フィルアート)


 喪失魔法(ロストチャプター)大全(スペルズブック)の17ページに記された、塗炭(とたん)と呼ばれる悪魔が用いていた根源魔法。


 その力は出現した絵筆で真っ黒に塗りつぶした魔力を、プラス、マイナスを問わずに己の魔力に塗りつぶす。これによって、姫野の魔法でプラスの魔力に傾いていたバランスを、マイナス側に傾ける働きをした。


 生前の塗炭(とたん)は、魔法の拠点防衛能力を買われ、略奪の国に所属していた。


 しかし、己の能力の過信と増長の末、当時の略奪の魔王、現代でも歴代最強と(うた)われる侵略に挑み、粛清された。


 非常に便利な魔法のため、百年ほどは模倣(もほう)した魔法の使用者も存在したが、それを脅威に感じた各国の魔王の手で粛清が行われ、歴史の舞台から姿を消し、ダンタリアの手に渡った。




38ページ、剛掌(ごうしょう)水晶監獄(プリズンロック)


 喪失魔法(ロストチャプター)大全(スペルズブック)の38ページに記された、剛掌(ごうしょう)と呼ばれる悪魔が用いていた根源魔法。


 決して外へと出られず、内外の情報は伝わらず、どちらかが死ぬまで開かないという非常に強力な結界を生成する契約魔法。ただし、便利な反面、維持する魔力の消費も莫大(ばくだい)であり、翔の翼レベルで魔力を消費する大喰らいである。


 生前の剛掌(ごうしょう)は、己の力に絶対の自信を持った決闘中毒者であり、常に戦場に身を置き、死線を潜り抜けたいという願いからこの魔法を生み出した。


 この魔法の力で戦争に乱入し、強者を討ち取った功績を買われて大地の国に所属することになったが、四方八方から恨みを買っていたことが災いし、最後には千の悪魔に包囲され、滅ぼされた。


 余談だが、そんな絶望的な状況に陥って、敗北が決定づけられた終わりなき決闘の中でさえ、彼は嬉しそうに笑っていたという。


 元々使い勝手が最悪だったこの根源魔法は、同じ国の悪魔にさえ見向きもされず、早々にダンタリアの手に渡ったようだ。




65ページ、滅魂(めっこん)我ら地に伏し滅ぶのみ(アンホーリー)


 喪失魔法(ロストチャプター)大全(スペルズブック)の65ページに記された、滅魂(めっこん)と呼ばれる悪魔が用いていた根源魔法。


 とある種族に対する特効魔法であり、それ以外の種族にはせいぜい尖った十字架が飛んでくる程度といった、極端な効果を持った魔法である。


 もちろん、その分とある種族に対しては絶対的な威力を誇り、刺さった瞬間に相手の魔力を周囲の魔素と同化させる。つまり魂を丸ごと消滅させる恐ろしい魔法に姿を変える。


 生前の滅魂(めっこん)は、神魔の時代を生きた、死の悪魔の前身とも呼ぶべき思想を抱いた悪魔だった。


 死の悪魔は永遠を許さない。永遠とは停滞、つまり、悪魔が好む変化とは真逆の現象だ。そんなものを目指す奴が、この世界のどこかで生き永らえることすら滅魂(めっこん)には許せなかった。


 彼女は戦った。永遠を否定するために、それを目指した者達を否定してやるために。そうして戦う彼女の下にいつしか同じ思想の悪魔が集まった。悪魔達も変化の無い世界が実現することなど到底許せなかったからだ。


 そうして戦って、戦って、戦って。いつしか世界から永遠を目指した者達は姿を消し、残っていたのは、同じ思想を抱いた同族達の姿だった。

 

 そのことに満足したのか、彼女は偉大なるニンゲンからもたらされた報酬を手に取らず、自らの十字架で最期を遂げた。残された同志達によって建国された死の国の中央には、彼女の姿を象った彫像が鎮座しているらしい。


 彼女は今ですら名前が語り継がれる偉大な悪魔だが、その魔法自体は悪魔とそれに連なる種族しか存在しない魔界には適しておらず、伝説として語り継がれるのみだ。かの種族と対峙する運命に至ったダンタリアにとってこれ以上ない魔法と言えるだろう。


もはや登場人物の紹介というより、設定公開の場となっている気がします......これにて閑話回も終了です。


またそれに伴いまして、一章終了時と同様に次章準備と、ご指摘いただいてました過去の文章の修正を行うため、二週間ほどお休みをいただきたいと思います。


第三章 血河駆けるは銀の風 開始日は1/12の予定です。


今年度は読者の皆様のおかげで、無事に連載を続けることが出来ました。よろしければ次章もお付き合いいただけたらと思います。


それでは皆さんよいお年を!

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