実験?
それは優雅な朝の時間だった。
ボッゴーン
屋敷の外から大きな音があった。
「なんだなんだ!」
慌てて寝巻のまま外に出てみると、そこにはブイ字の黒い大きな物体があった。後部にはロケットエンジンのようなものが付いていた。
「なんだありゃ」
「マスターおはようございます!ついに、超音速飛行機が出来ました」
「は?」
「ですから超音速飛行機です」
「…いやいやいや、え?」
「あれ?確か報告書を提出したときに許可は取りましたよね?」
「……」
タイラは報告書を提出された昨日のことを思い出す。
ああ、たしかに言ったかも。
「…確かに言ったな。うん。それで成功したのか?」
「はい!この通り、中にいる人員を保護し音速でも肉体が絶えれるよう衝撃を抑えられるようにしました。ぜひ最初の搭乗者になってください!!」
「うん、ちょっと待ってね、ほら朝食食べてからじゃないと」
「大丈夫です!気ない職には宇宙でも食べれるおいしいクッキーを用意してあります!」
「…」
うん、なんかすごいことわりずらいんだが。
「…………ぅわかった。乗ろう」
ああ、死ぬ。
「お、ほい!はやすひさないか!ふぶれる!」
「大丈夫です。計算上はつぶれませんし、先ほどプリンで試しました」
「な、なふほほ」
数分後
「ぜえ、ぜえ、死ぬかと思った」
「どうでしょう!これは画期的な発明ですよ!まさに、人類初の試みに成功し、マスターがその第一人者となったのです!!!」
「そ、そうか、とりあえず、よくやった。あと、普通の飛行機も作ってくれ」
「わかりました!!」
ということで、昼はまた寝ることにした。
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次の日
「おい、これはどういうことだ?一日だぞ?」
「はい、前々から用意していたのですが、超音速飛行機を優先していたため途中で止まっていたので」
「なるほど」
まあ、いいか。
「とりあえず、空港を作るか」
「では、あの山の頂上にカルデアがあるのでそこにお願いします」
「おお、予定地も決めていたのか」
その後、空港を作り、そこに防衛システムを言われたとおりに付け、レーダーや防衛に必要なミサイルなどを取り付けた。
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「なあ、これ本格的に見つかったらやばいぞ」
「何がよ」
「この世界には存在しない物がありすぎるんだよ!!」
「まあ、大丈夫じゃない?元魔族領なんて変人しか近寄らないわよ」
「そうかなあ、そうだな」
俺は問題の先送りにした。
「なあ、なんか暇だな」
「そうねえ」
「船でも作って旅行行くか」
「旅行?」
「この世界にも船はあるだろ」
「あるけど、ここの常識じゃ絶対にいけないわよ。それに、いまだに地図が出来てない土地もあるんだから。確か、ここから人間の大陸まで船で一年だったかな」
「おいおい、長すぎね?」
「それだけ離れてるのよ」
「なるほど。そりゃ人が来ないわけだ」
「そう言う事」
こうして一日は過ぎていくのだった。




