元魔属領
俺達は冒険者ギルドを出て、商業エリアに着た。
「そもそも、ここって何処の町なんだよ」
「さあ、一回来たときに良いなって思ってここにセットしたもの」
と、他愛ない話をしながら歩いていると、一つの屋台にあった。
「おい、あれ、米じゃないか?十キロほど買って栽培しようぜ」
本来米には様々な手を加えて栽培するのだが、屋敷の地下ではそのような工程は機械に任せれば大丈夫だ。
水源も確保しているため困ることはない。
「すみません、米を十キロほどほどください」
「ん?銀貨二十枚ね」
「ん?やすくないっすか?」
「そりゃこんなもん食べる人間がここはひとっこひとりいないからね」
「何でうってるんですか?」
「いやいや、ちょいと押し付けられたのさ」
ふ~ん
まっ、手にはいるならいいか。
こうして残り銀貨十一枚となった。
「…どうしようか」
「取り敢えず、お肉とかが食べたいから、買ってきてよ」
「はいはい、分かりました」
残りのお金で買った生肉とおこめ、此だけであった。
「なあ、屋敷の近くに海とか有ったりする?」
「ええ、屋敷の裏を進んでいけば直ぐに見つかるはずよ」
「まじか!」
とうことで、早々に戻って塩の作成の自動化取り組み、今後定期的に塩を手に入れる手段を獲得した。
地下での米の栽培は、大型エアコンを使って温度調節をし、田んぼを耕す機械を創造して放置だ。
因に、この屋敷は当然だがその他のものも永続的な様々なバフを付けているため、壊れることはない。
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更に1ヶ月
「ひまだな」
「そうね」
屋敷の前に椅子を出し、優雅に昼御飯を食べているときであった。
「そもそも俺達ってどこにいるんだ?」
「ここは四方を海にかこまれた大きな島よ」
「魔属領だよな?」
「だから、大陸ほどは大きくないけど、島にしては大きな所なの。今は悪魔とかモンスターとかが掃討された後だから誰も居ないけどね」
「…因にどんなかんじで?」
「勇者の剣が光を帯びて、それが大きくなって振ったら消えた」
成る程、チートだな。
「それよりもさ、新しい遊びを出してよ」
「といってもなあ、卓球、チェス、リバース、将棋、トランプ、だるまさんがころんだ、鬼ごっこ、隠れんぼ、ウノ、テレビゲーム、此だけあればやりたいものにも此処かかないだろうに」
「それ全部やったじゃない」
「だよなー」
暇をもてあそぶ。
最近俺は此処での隠居生活を楽しんでいるのだが、からだがおかしい。
いくら遊んでも腰や膝の痛みが一日で消える。これは不老不死?と思ったが、不老でわあるが不死では無いらしい。何が違うんだろうか?
かくいうリエルも不老らしい。
ここで、二人のまったり生活はどうやら世界の終わりまで続くらしい。
「ねえ、ちょっと聞いてる?」
隣からリエルの声がした。
だがそれも悪くない。
そう思うタイラだった。




