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転生した創造者  作者: 梅雨川
3/14

魔王の娘

すみません時間がなかったので雑になりました。


そこには燃えるような長い赤紙をツインテールにした女の子が立っていた。


ここは魔王城の跡地とされるところ、そんなところにいる女の子がまともなはずがない。

泰平は恐る恐るという感じで話しかける。

「えっと、俺のことかな?」

そう聞くと、間髪入れずに答えが返ってきた。

「そうよ、あなたしかいないじゃない」

どうやらそのようだ。

「えっと、城を建てろというのは?」

「そのままの意味よ、私は魔王の娘よ?命令は絶対なんだから!」

なるほど、この子が魔王の娘でって、ええ!

「魔王の、娘さん?」

「何よ急に固まって」

…そうだよね、ここは魔王所の跡地。

なら、その娘もいて当たり前ってか。

「…いやいやいや、落ち着け俺、勇者が魔王の血筋を逃がすわけないし」

俺は行った自分を落ち着かせようと自問自答をすると

「そうね、お姉さまたちは殺されたは」

魔王の娘さんから直々に返答が返ってくる。

「…こんな人間よりの容姿な訳ないし」

さらに疑問を口にすると

「私の母はエルフだもの」

ときた。

「……」

ということは、本当に魔王の娘?

いやいや断定するにはまだ早い。

「…じゃあ何であんた生きてんだ?」

「そりゃ隠れてたからに決まってるじゃない」

「…魔王と一緒に戦わずに?」

「ええ、むしろ私の母は捕虜だったのよ、だから一緒にいるなんて到底許されない。当然あの父が死んだところでどうでもいい」

結構思い話だった。

「…じゃあ何故に城を?」

「あいつの所有物は相続者が私しかいないんだから私の物でしょ?」

「…なるほど。だからこの城も敷地も君の物と。で、ぼおぼろになった魔王城なんていらないと」

「そう言うことよ」

魔王の娘さんはそう言ってそこいらの石に腰を下ろす。

堅いところにはずいぶん慣れているようだった。

「…なのな、人に頼みごとをするときはどうするか習わなかったのか?十歳児じゃあるまいし、もう少し目上に人間に対する礼儀ってものがあるんじゃないんですかね?お姫様?」

「…」

黙ってしまった。

なので、城の中で休もうと一歩踏み出すと

「いいから建てろって言ってんの!!!」

いきなり、目の前に炎の塊が現れた。

思わず壁を作りそれを防ぐ。

「ちっ、おい!あぶねえだろ!」

そう先ほどの娘さんの方に向きながら言うと、固まったままの赤髪ツインテールがいた。

「…あんた、今のを防いだっていうの?でも…」

何やらぶつぶつつぶやいている。

どうやら今の攻撃は普通では防げないくらいの威力らしい。

「というか、そんな攻撃をいきなりぶつけるんじゃない!」

「うっさいわね!あんたが逆らうからいけないんでしょう!」

「まだ、何も言ってねえ!」

「…そうれもそうね。で、どうなの?立ててくれるの?」

また出だしに戻ってしまった。

「だから、人にお願いするときはどうするんですか?」

「グぬぬッ」

赤髪ツインテールがうねる。

「ま、別に建てるのはいいけど、なんで城が必要なんだ?」

「だって、住んでみたかったんだもの」

赤髪ツインテールがすねたように言う。

可愛いなおい。

「住んでみたかったって、元は君たちが住んでた城でしょうに」

「この城の地下牢にね、最近ようやく出してもらったと思ったら、下町の端っこに住まわされたは。今では魔族は死に絶えたようなもんだし、私の人生を再スタートさせたいわけよ」

こいつ、意外ハードな人生を送っていた。

何やら可哀そうになった俺は何でも建ててあげようと思ってしまう。

「…わかった、良いよ、どんなのがいいんだ?」

「…急に優しくなったわね」

「そりゃな。とりあえず自己紹介な。俺はタイラ、よろしく」

「私はローラ・リエル、皆からはリーと呼ばれていたわ」

「わかった。後、建てた城に俺も住まわせてくれよ?」

「?別にいいわよ??」

あらやだこの子、根はやさしいんじゃなくて?

「オケー、とりあえずこれ邪魔だから崩すか」

俺は今自分が建てた白い城を壊す。

城が崩れていき、跡形もなくなる。

「で、どうするんだ?魔王城の修復でもするか?」

「っは、冗談じゃないわ、こんな城すぐにでも崩して新しい城にするわ」

「わかった。じゃあ魔王城も解体っと」

イメージして解体する。

意外と余裕でできるな。

「それで、どのような住まいが良い?」

「まずは大きなダンスホールが欲しいいわ!あと自室ね、それとタイラの部屋もよね?それと服だけの部屋が欲しいわ!そうね、それと色はピンク、犬も欲しいわ、うん大体こんな感じ!」

「よし待て、まず今から作る者は何ですか?」

「お城よ!」

「オーケー、次に犬とは?」

「ああ、城のいたるところに犬を入れたらいいかなあと」

「な、なるほど。まあ、それは後々、とりあえず城の外見はどんな感じで」

「そうね、とりあえずさっき言った部屋が入っていたらそれでいいわ!」

「…ならそうさせてもらう」

==========

出来た

出来てしまった。先ほどの物より二倍は大きい屋敷みたいな見た目だ。

「見た目がちょっと違うけどなかなかのものじゃない」

まあ、彼女が良いというならそれでいいか。

「それで、どこから入るの?」

「ああ、そこに門があるだろ、そこからは入れすはずだ」

「わかったわ!」

意気揚々と入っていくリー。

そして中に入り、大事なことに気が付く。

「ねえ、暗いんだけど」

そう、泰良は今までの常識的な考え方で電気を必要とする屋敷を作ってしまったのだ。

「あ、忘れてた」

「ちょっと!明かりがないんじゃ意味ないじゃない」

こうなってわ仕方がない。

タイラはソーラー発電機や振動発電機、風力発電機などを屋敷の前の道や隣、屋根にあるように想像する。

流石わ異世界というべきかのように、ソーラーパネルは屋根の色と変わらないもので着いていて、風力発電機は屋敷のいたるところに小さな風車がくっついた程度、目の前の玄関から敷地の外に続く道もただの石で舗装された道のままだった。

「いやいや、どこかにスイッチが」

そう言って歩こうと動くと、いきなりシャンデリアが光った。

「うわー、これはスゴイは!まさか魔術でトラップ式の回路にするなんて」

うん、俺もびっくりです。

俺は頬を引きつらせながら言う。

「まあ、こんなもの朝飯前だ」

声が震えてしまった。

「へえ、ねね、私は部屋を全部見て回るから、先に部屋を選んでてちょうだい!」

「お、おう」

俺は最上階の真ん中から二番めの部屋にした。

どうやら俺のイメージではエレベーターもあったらしく、内装が無題にでかくソファーがあった。

==========

夕方、食堂にて。

俺は参っていた。

「食事がない」

「当たり前じゃない。ここは魔王城跡地よ?」

「ですよね、まあ、明日にでも町に行きたいんだけど、お金がなあ」

「お金ならあるわよ?銀貨二枚」

無一文の中では救いだが、果たしてどこまでの価値があるんだか。

「とりあえず、そこら辺の野生動物狩ってくるか」

「わかったわ、私は留守番ね!」

マジですかー。

==========

とりあえず森に入り、銃を創造する。

あんまり機種とかは分からないのでありきたりな銃で。

「しかし、この森って結構暗いな」

現在は夕方と、まだ日は出ているが森に入ると一気に暗くなる。

タイラは森を歩きながら考える。

結局、俺は勇者面子の一員ではなかったってことでいいのか?さらに言うと、あのリエルを助けてもよかったんだろうか。

だが助けないという道はなかったと思う。

とそこで、物陰から普通の二回りほど大きいイノシシが突進してきた。

「おいおいおいおい!!!!いきなりかよ!!」

俺はとっさに来た道を戻るように走りながら後ろの生き物を打つ。

しばらく走って、たまたま脳天に命中しイノシシっぽい生き物は倒れた。


イノシシを担いだまま家に帰ると、リエルがいた。

「タイラ、そんなのどうやってアベルのよ」

「いや、とりあえず焼こうかなと」


こうして一日目は過ぎていった。




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