戦争、そして終結
タイラとリエルは二人そろって、庭で昼寝をしていた。
「はあ、今日もいい天気」
「そうね~」
そこへ、リーネがやってきた。
「二人とも、今にも王国が戦争しようとしている時に、何でそうんなに落ち着いてられるのですか!」
少々大きめな声で言う。
「いや、だって、やることやったし、後は自動的に終わってる的な?」
「そうね~。それに、これからどうしたってあんま変わんないわよ」
「いざとなったら、音速飛行機で逃げればいい」
「そうそう、焦っても仕方ないわよ」
寝っ転がりながら二人は言う。
「二人とも、もう、っ知りませんからね!」
怒って言っているが、いまだに島を離れないのも、二人が心配だからであろう。
心底優しい、賢者のような賢者であった。
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昼下がりの時間。
庭で、ベンチに横になっていると、携帯が振動する。
見てみると、侵入者のようだ。
先端を切ったのは、あちらのようだった。
「まずは、ガス噴射で眠らせて、捕獲、後に国に返してやろう」
と言うことで、この作戦で最も大変なのは、オートマタであった。
次の日
戦争は終結したそうだ。
ほとんど何もやってないけど。
「あれほどの群生が、一晩で」
何やら、リーネがつぶやいているが、まあ今に始まったことじゃない。
こうして、平和な島が続くのだった。