新たなる面子
勇者一行が来た日から二日目
リビングで朝食を食べる。
「さて、今日はちょっと南の島に行きたいと思う」
「何で?」
「いや~、久しぶりに他のところにも行きたいなと思ってね」
「別にいいけど、あの子はどうするの?」
「ああ、あの子?一応聞いてみるけど、ここにいるんじゃない?」
こうして今日の予定が決まった。
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港にて
「ねえ、なんか四つほど物騒なのが止まってるんだけど」
リエルが港にある戦艦四隻を見て、そう言った。
「ああ、あれか。なんか知らんが魔力から鉄を作って、それを加工して作ったらしい」
「へえ~、世界初の魔方式ね、後で教えてよ」
「いいよ別に」
という感じで、自分の船に乗る。
勇者と一緒に来てくれた娘は、オートマタに後で送ってもらうことにした。
「にしても、勇者が気付かないなんて」
「そうだな、俺も吃驚だよ。勇者って本当は弱いとか?」
「それか魔力に鈍感かね。そう言う意味では、あの娘は、そう言う点に関して非常に優れていると思うわ」
「そうか、ま、そう言う面倒臭いことはいい。今日は、バーベキューをするぞ」
「いいわね、じゃあ、お肉は昨日の肉で」
「牛肉な」
「そうそれ、まあ、久しぶりの離島を楽しみましょう」
「そうだな」
今日も、ここは平和であった。
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後から来た、勇者と一緒にいた子も一緒に、ゆっくりする。
「あの、まだ自己紹介をしていませんので、名乗っておきます」
「ああ、そう言えばまだだったわね」
「ええ、私はリーネ、賢者をやっています。一応不老です」
「わかったわ、よろしくねリーネ、私はリエル。で、そこにいるのがタイラ」
「はい、よろしくお願いします」
こうして、自己紹介が終わった。
何やら結構重要なことも言われた気がしたが、まあ気のせいだろう。