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<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

詩など(お遊び、おふざけ、はたまたラップ調♪)

はしがきまたは羅列

作者: 肩甲骨のすぐうしろ

※1 本文を編集してつづきを連載していくタイプになるかも。「***」で区切ってつづきを載せていきます。もはやつづきもなにもないですがw

 連載形式と違って更新通知が出ないので、知る人ぞ知る連載作品になる予定……かもしれない。


※2 一万文字達成したので、完結とします。なんとなく、完結とします。

 

 スルメのような台所用品がさえずって

 屋根瓦の向こうに沈んだ真っ白なユーグレナ

 肉厚のアロエがコーヒーカップにキスをして

 警棒を持ったカモノハシがくちばしを追いかける……

 そんな午後のことでした。


 蜂蜜づけの夕闇に

 海が太陽に反旗をひるがえして

 楔形文字の十二時を指し示す頃

 一本の木が枯れてしまった。


 あなたはスプーンですくったコンスタンティノープル

 べれろぽんてーす

 すーつけえす

 けえすばいケエス

 その三十秒後に、

 真っ赤な鳥があなたを襲います。


 ストップウォッチで

 未来を止めて






 ほら、肩甲骨からちょっとくだったところ……







 ***


 はしばみ色のサンダルをかぶったアーケロンが

 プテラノドンのど真ん中にただようラクガンに言いました

 教科書の三十五ページ


 すると、フラスコの黄色がみるみるうちに溶け出して

 朝になりました。


 テントウムシのそよぐ中を、一匹のサンダルがたゆたいます

 それはまるで、縄文土器の細胞の香りに似たハーモニー


 オオサンショウウオが真っ赤に降参して、

 あなたは鳥に襲われますが

 たぶん大丈夫

 腿が空から降ってきますから。



 あなたはきっと

 ゲンゴロウのような焼き餅に

 そして太陽は沈んでしまいます


 そうなればもうこっちのもんで、赤裸々な蜂蜜を救出してやるぜ

 と、アーケロンは言いました

 だからきっと、あなたは大丈夫で

 そのうち屋根瓦に食べられます。








 ***


 斜めに咲いたアスファルトの下で

 きゅうかんばーの蕾が踊っています

 金色に濁ったフラスコのピーチが

 素敵な二階建てバスに大変身!


 狂いにくるった魚の右腕が、あなたを貫きます……


 そう、あなたがいるのは台所用品の心臓で、

 葛飾区なのです。

 という出鱈目を、コンスタンティノープルのロボットが叫びました。




 ***


 ブラックバスに吊り上げられた鱈のお父ちゃんの旧看板が

 あなたを背にして笑っています

 いったい、なにがあったんでしょうね。


 広瀬川のムエタイ扇風機が

 不倫のフォークリフトで降りてきた

 そのとき、お帰りなさいと言ったスパイダー

 そのトマトジュースがこぼれるとき、

 あなたは鳥に襲われますでしょう


 へその緒から三メートルくだったその先で……


 ほら、オレンジ色でしょう。




 そんなこんなだから、よろしくお願いします。



 ***



 ダイアモンドの川があふれて

 おへその穴を満たした

 数時間後の冷凍マンゴーは

 ハスの花をも凌ぐうるわしさです。


 きゅーかんばーの祭りの頃

 血祭りにあがったあなたが言いました、

 教科書の三十二ページ

 そこには、愛用のコンスタンティノープルを優しくなでる、べれろぽんてーすのお腹の姿


 蜂蜜色の夕日を浴びて

 鉤爪の中で、あなたは指差します

 肩甲骨のすぐうしろに見える、フォークリフトに乗ったアーケロンの背中を。






 ***



 サルスベリの木から降りられなくなったハンマーヘッドシャーク

 無視するミノタウロス

 当たり前じゃないか、無理難題の大海原なんだから


 高天の鍾乳洞の欠片がきらきらと光って

 春めいたとぐろを巻きます

 残躯ざんくは天の許すところ

 遊びをするには草木そうもく深し、です。


 トレドの花束をホタテに蒔きました

 あなたがお墓の上にカラスを置きました

 ハンマーヘッドシャークは涙目に

 プテラノドンは今日も平和です


 ダイアミディーズとエレクトラ

 全問正解の虎、拷問担当のポテトフライ

 投げやりなマルブッシュカンが

 竜宮の残飯を蜂蜜色にする夜でございます

 ムール貝の探題が、あなたを食する鶏肉に変身するのです……





 ***



 米原まいばら駅のホームに到着したグラナダ行きの扇風機

 彼らの見つめる先には、受話器の花火が。

 ハンカチーフの音色に誘われて

 絹ごし木綿のゆやゆよん


 こっちへおいでよコーディリア

 トンズラ帰れよミノカサゴ

 あんとうぇるぺんのゴンノダイナゴンがさえずって、

 あなたは鳥に襲われますでしょう。


 肩甲骨のエドワード

 アジサイ咲いたらコロンブス

 ワライカワセミふう泡立て器によって撹拌された

 そんなあなたが大好物なんですの。



 ……ですって。お控えなすって。




 ***


 真っ赤なシャツを着たダイアモンド

 それは燦然とかがやくロブスター

 鳥の巣に、鶏肉スター

 へそだしキックにテトロドトキシンをからめた秘密のトランポリン


 猫車に諭された真っ青な膝小僧が、あなたをにらんでいます。睥睨しています。


 山科やましな先生がハルマキを掲げて

 バリケードをはさんだ向こうっかわで泳いでいます

 ハンマーベッドの寝心地がいまいちだと

 かわいそうな自動販売機が歌っているのでしょう


 カモノハシではありません、郵便局へお越しください。


 三年後、ブロムヘキシン感謝祭の前日に

 ツブガイのような目をした真っ赤な鶏肉さんが、あなたをたべるんだぜ……





 ***


 クシャミを履いたお姉さんを肩にのせ、今日もいく

 郵便ポストを背負ったもぐら叩きがまぶしすぎていい匂い。


 トリックスターのさらさらと揺れるさま、いとおかし

 さながらラ・フランスのようでござった。


 蜂蜜をひっくり返したような曇り空に

 あなたは怯えて突っ立っています

 駄菓子という名のサイクロンが、あなたを襲う鳥を精製しますさまは、

 あたかもモノクロームが痙攣を起こすかのよう。


 叫びます

 カミソリトランポリン!





 ***


 東長崎のシュメール人が

 おたまですくった租庸調

 アレクサンドリアおひとつで?

 他にご用はないざます?


 くじ引きで美人局つつもたせが当たったよ

 晴れたお空が言いました

 ツブガイドラゴン初の離陸に

 黄色いスリッパこだまする


 スーツケースアタックの最終ラウンド

 スルメコーナーの主人はどこいった?

 青コーナーではちょっとした感謝祭

 あれよあれよとあなたは熔けて

 二階建てバスのできあがり!


 あのう、バリケードの開花情報、知りませんか……?


 ミソサザイ先生、あっちあっち

 なにを言ってる、八十八ページだよ

 ところで、次の駅は?

 あなたはもうじきね

 だってほら、鳥さん。



 ***



 一本の枯れ木がよみがえった朝のことです、

 首切り役人が葱をしょってやってきました

 覚悟しな、あたしゃお抹茶の化身だよ


 ところがどっこい、

 かがやくヒトデのカグヤヒメの一撃によって

 たのみの葱がペルセウス座流星群になってどこかへ消えてしまいました

 なんてこったい


 プテラノドンは今日も平和です



 ***


 真っ昼間のことです

 クレー射撃で撃ち落としたハムストリングスを束ねて

 トマトジュースで固めた最高級の弦で

 おいしそうな音色を奏でているオマンジュウがおりましたのは

 切り株の上です。


 真っ白なボルボックスが、桜の枝を這ってやってきます

 やあ、おいしそうなオマンジュウだや!


 慌てて逃げるオマンジュウ

 するとどうでしょう……

 空には花火がうちあがり、

 サラセニア火山隊長が宴会を開きました。



 ***



 シノイキスモスのおじいさんが、たくさんのタクアンを持ってきて

 猫のひたいからストロベリー!

 ちょうどそのとき、東尋坊のチェリー型ペンギンが洋梨のフルコースを頼みました。


 セントバーナードが噴火の兆しを教えてくれたので、あなたは鳥の巣へ避難します

 入れておくれ、そう言ったあなたを鳥がついばんでくれます

 気持ちよさそうなモンシロチョウが、

 あなたの胃袋の真下を笑って通り過ぎていきます……


 チンギス・ハーンでドリルに穴を空けて。


 豊かなクラゲが骨ばります

 昨日はきっと、よくできたでしょう

 明日はおそらく、ハムストリングスの飛散がきついでしょう

 以上、今宵のお天気もどきでした。




 ***



 ほらね。

 蜂蜜味の鉤爪が

 ダイオウイカを誉めちゃったじゃん。

 大船渡おおふなとを流れるオレンジの皮が、

 彼女らをピンで留めちゃったじゃん。


 お泊まりしたいウツボカズラの十三時が

 あなたをぶん投げます

 そして三十秒

 あなたはフォークで刺したデフォルメバリケードのケーキなのですよ。


 やあ、何が起こったかは

 回転木馬のミソサザイが知ってるよ

 なんたって彼は、ハンプティ・ダンプティなんだからね

 モンパルナスのミルクが、そう歌っていたよ。



 ***




 蜘蛛の巣のさざなみが、役人を運ぶ夜のこと

 白桃の禿頭王がピーピングしています

 エンゼルフィッシュが空手チョップ

 たちまちあなたは、クチバシへとまっしぐらなのだ。




 大聖堂につぐ大聖堂がオシンコを食みます

 マヨネーズのポロネーズを聴きながら、ラベンダーをその頭に……




 さくらんぼじゃなくて、膝小僧なんだってば。

 スッポンは出鱈目を言いますが

 ザブトンのプテラノドンは今日も平和です

 天正元年のアルハンブラ宮殿を飛び回っています。




 ***


 とんぼ返りが飛んでいった!

 菜の花色が揉んでいった!

 梅花やばいや売価ばいか倍や!

 スッテンコロリンすーつけーす!

 ユーフラテス川、サンドイッチ!

 挟んで南は僕のビーチ!

 泣けど生まれぬついの棲家は

 ゴーグル股がりマルゲリータ!

 という校歌を歌うあなたを鳥が見つめていますが、

 いったいなにが楽しいんでしょうね。


 銚子ちょうし漁港のエアコン選手

 扇子を握ったその瞳

 わめけばそれは煉瓦になりて

 魚津うおづのように水滴を砕く


 そうです……




 肩甲骨に、お醤油たらして……


 ええ、もっと。






 ***


 スキーヤーの突き刺さった海底サンドイッチに

 サラセニア火山隊長が昇進しました

 こりゃめでたいっていうんで、

 郵便局前が角笛を噴きました。


 こけこっこう!


 真っ白いトリケラトプスの降るさなか

 ラクガンを包んだ風呂敷のセンサーが滅します

 そうしてあなたは、薄力粉のように復活するのです


 残念そうな顔で叫びます

 教科書の六十ページだ、こら!


 ワライカワセミです、警察署ではありません

 なんど吹いたらわかるんですか。



 オニヒトデのハムストリングスが、ムエタイをやっています

 あなたも交ぜてもらいましょう

 オニユリのいるガーリーなトーストに

 ボーイッシュホイップ、ホールドで。

 他にご注文はないざます?

 警棒サービス、金柑で。




 ***



 養父やぶからオデマシ、アーケロン

 殺生関白サーフィンだ

 アポロニウスの天狗の針に

 クシャミを蹴倒す姉ウサギ


 あらよっと一声。


 ライサンダーのスープを飲んで

 お塩お砂糖ふりまいて

 ぎらぎら香るその素肌には

 ウマイヤ朝の第二関節!


 ユニットバスは未来の鏡

 『坊っちゃん』読んで、飲んで……


 死のいきサーカス大合唱

 スモモをるも仕事っす

 カレイのおじちゃん果物抱いて

 あなたは空飛ぶ海底火山!



 下天の裾をまくりあげ

 夢幻の髪やぶる

 フグ毒フグ鍋ハヒフヘホ

 ビテイコツのように山登り

 集めてはやし最上川

 きんの服着た衣川

 わっぱのパワー流れ、もう一曲

 サンザシのヒラメ筋が乱闘の支度へ

 そしてあなたは……


 さて、鳥さんは、どっちでしょう。


 



 聞こえてきたぜ、脊髄反射を三百海里もどったところさ……





 ***



 ザトウクジラのあるところ

 ドライヤー・アンド・スナイパーが狙っている

 皮を剥いだ山脈の

 鳥さんあなたに恋をした


 ダチョウか魔性かマトリョーシカ

 苦行の盲腸、きみはニノチカ


 サンダル入って口惜しや

 はしばみ色の化身かな

 豊国大明神のリンゴをバネに

 キウイフルーツの大宴会、そして運動会


 アイダホの献立にあなたは眠る

 相州そうしゅう小田原おだわら一色町いっしきまち

 ワライカワセミとメムノン鳥が

 あなたを襲って屋根瓦に献上しますでしょう


 カルボナリ、サルスベリ、カミナリ

 イカズチ、ヤミウチ、コンドハアタシノウチ


 幕の内弁当の峰にかかる雲に

 タルタルソースをかけたコンスタンティノープル

 トリカブトをかぶった買いかぶりな猫かぶり

 一匹あたり五千フランです。三十坪どうですか。


 肩甲骨のマッサージにどうぞ。




 ***





 神無月かんなづきのバンクーバーが吹きすさぶころです

 坂田さかた金時きんときのクロワッサンが、首根っこで囁きます

 きれいにすくっておくれやす……



 水先案内人のシロツメクサが、

 ケジメツケサセロと叫んで、アルマジロを睨みつけます

 トランポリンの食パンが怒りくるって、大銀杏おおいちょうのドラゴンを角刈りに

 しまいにはポンパドールに

 そのころアルマジロは、ピンポンパールに。





 江刺えさしの皿にブドウを載っけて

 あなたは素敵な断熱材

 待てど暮らせど月夜の宴

 玄界灘げんかいなだなら歓迎かい?





 枯れ木を見上げれば、ほら……

 精肉店が……

 ほら、あそこに……







 ***


 雑魚飯の残光、座高を座礁させんとほっす

 ジ・エンド、アンド・リスタート

 スケープゴートのエスケープ・ゴーカート

 空飛ぶたこ、泳ぐたこ、耳に胼胝たこ

 さまよえるTAKO(たこ)


 九頭龍の滝登り、風をも飲ます。




 幾千ものストップウォッチを提げて

 プテラノドンは今日も平和です

 アーケロンが怒鳴り散らすが

 ハンマーヘッドシャークは降りてこない

 ミノタウロスのさくらんぼが、ちょうどいい頃合いです


 そしてあなたはイスタンブール

 やまとなでしこ

 あるげいぽんてーす

 ほんとでげす

 いや、出鱈目でござんしょ?

 なあ、ほら、

 クロードのおっさんよ……。






 そんなこんなで、

 ほらお待ちどう

 鶏肉さんが、くちばしを研いでいますよ、ほら。





 ***


 ファインダー覗いたアガメムノンが、

 クチバシで細工した警棒をへし折る女神に

 はたかれます

 やだもう、あなたったら。


 闇夜のふくらはぎには小魚の群

 ステンレス製のお月さまに、ジェラシーのエノコログサを

 乾杯。



 ***


 プレートテクトニクスの晩

 スルメのようないかさま師がはみだしました

 世間は「アンド」を突きつけます。


 プレパラートの内臓に

 紛れ込んだのは

 ネオ・カツオブシ叩き

 そして彼は、三十四秒なのだ

 笑いの歌が、背骨に響くぜ……


 洞が峠のプリンセス

 お口をさげてオデマシだ

 ヒョウモンダコを背負った救急隊員が、狐の親子を救いにまいりましたおりは、

 ヒョウモンダコがひとあばれして、

 危機一髪でした。


 あなたは屋根瓦に献上されて、

 素敵な二階建てバスに昇華!

 のち、食われるぜよ。


 ……爪の垢でも煮詰めて待ってな!



 ***


 ネアンデルタール人のまっ平らなリンゴを

 エフェゾスのトウキョウトガリネズミがぶん投げた

 その朝のことでござります、

 リアス式海岸のオン覚え書きには、そう書かれてございますれば、

 これすなわち、

 一寸の豚が十五金の真鍮でできていることの解き明かしにほかなりませんことよ。



 凄絶なるインターホンを勝ち抜いた猫舌のマルチーズくんが

 パピヨンのアヴィニョンに冠を載っけます

 って、なんでやねん。

 いったいなにが起こったんでしょうね

 皆目わかりませんね、見当もつきません。


 そうこうしているうちに、あなたは食われて終いじゃ……



 ***


 パピルスのモチベーションはピクルスの数によって決まります

 可笑しいね。


 香水と花粉症がキックボクシングをやっていますが、

 ミノタウロスは知らん顔

 ポイニクスは今日も平和です

 二万ページですからね。


 串刺しではありません、ヘモグロビンです……


 ヒョウ柄のさんかくじめが極って

 極まります。覆水盆に返らず草木多し、今いずこ?


 是非にも生存クエスチョン

 あなたは全身パイロット

 ことば、ことば、さあ帰ろ……

 トオセンボウが泥団子をこしらえて

 鬼退治をしに、オゾン層へ

 マーキュリーのその向こう

 かがやくマントル見つめながら……



 ***


 アタリメに掴まったじいちゃんウサギが

 パーソナルコンピュータの見本に変身!

 あなたは背骨をよじりますが、

 小一時間もすれば虚しくなって

 恋に落ちるでしょう


 逆接の感嘆符が詭弁をろうします。

 選抜の助動詞がランナーに投げキッスです。


 カルカッタのスーツケース型球場に陣を張ったのは

 バジルソースで叫んだ金柑の足

 象形文字のどっこいどっこいがありましても

 ストライプは今日も悠然としています


 感染源は恋の耳

 ミルキーウェイにかかとをのせて……



 ***


 粉末上のラ・グルヌイエールが

 G線上を走ります

 あと少しで気仙沼けせんぬま

 そんなところです。


 甘酸っぱい砂糖醤油に

 ダンクシュートをめいっぱい振りかけて

 ショーケースに並べますれば

 露出の魚がダンスするのだ!


 投げやりなマルブッシュカンの家来の企みが功を奏して

 総じて華麗なクエスチョンマークの木々を掃除しました

 呆気ないもんで。



 ***


 縁の下の御台所みだいどころ

 こんちくしょうめ!

 とぶりっこしました。

 まさにきゅーかんばー……


 とりもなおさず取り敢えず、

 シルクロードを流しこみます

 まっさらなミドリムシへ

 ひとっ飛び……


 あなたは紅茶に浸したコンスタンティノープル

 そしてこの俺様は……

 わかるだろう?



 理解すべきなのは、

 虎の墓穴に入った天気予報だ

 ゴーヤーのチャンバラスカッシュなんてのは、

 そんなのは追い追い

 こっちで嗅がせるさ


 あたしゃお抹茶の権化だよっ!




 ***


 蜂蜜色のスキーヤーが

 阿蘇山あそさんのふもとに出したのは

 牛乳の漬物と

 禁中並公家諸法度


 テンガロンハットを股に挟んだアキレス腱の銭亀が

 アーケロンの美女とテーブルテニスをしています

 ラケットは蜂蜜とチェーンソーで作ったシフォンケーキで

 トマトジュースの魔法で固めてあります


 そのすぐうしろで

 鋸山のこぎりやまを担いだマーガリンが

 ルイ・ナポレオンに道を尋ねています

 重たそうなので、早くしてあげてほしいです。



 袋田ふくろだの滝が奏でる緑色のシューベルト……



 ハンマーヘッドシャークはいまだに涙を浮かべています

 苦痛なんざあ覚悟の前、です。



 ***


 たこ焼きを握りつぶしたお月さまの左手が

 タエソニアの頭皮に優しくふれます

 マンホールを映した納豆ご飯の表面にうかぶ

 そんなあなたを引っ掻きたいんですの。


 屈託ないあなたの左心室の苦笑いに

 私は頬擦りをして、つま先立ちをします。

 それがどんなに幸福で、

 醜いことであることか……



 ***


 精肉店の裏に呼び出されたアスタリスクは

 顔面に鉄球をひっつけて帰ってきました

 どうしたんだい、そのお顔

 美容院にでも行ったのかい?


 通り魔の遊覧船が

 回遊魚の背骨に蜂蜜を塗りたくります

 なんて乱暴ものなんだ、君は!

 しかし、世の中ってばそんなもんです。


 三日月を求めた少女は、

 足の裏を掻いているタコのお人形さんにキスをする

 大統領が唾液腺の宇宙船を愛でて

 知識人が泳いで飛んでいきます

 世の中ってば、そんなもんです。


 ああ、かかる日の秋のダイオウイカ

 ああ、かかる日の秋のダイオウイカ


 平等院鳳凰堂の奥深く眠る

 蜂蜜色の深淵をかぶった偽物のマニファクチュア

 そういったような冷凍マンゴーもどきを愛する者ばかりが

 蠅のように、海綿を裂きます

 それがこの世というものです

 そして、忘れちゃいけねえ

 プテラノドンは今日も平和です……



 ***


 化粧品売り場に姿を表した

 オレンジピールを宿した卵

 三鷹みたかの夜風に炙られて

 喜望峰きぼうほうへとまっしぐら


 上腕二頭筋の透けて見える

 素敵なソメイヨシノの嫁入りに

 吉野よしのさんが付き添っていきます

 無理しちゃいけんよ

 両の枝で、

 優しく腿をさすります


 そんなとき、ぽかぽか夜空には禿鷹が歌い、

 あなたを禿頭王に捧げるために鷲掴みにして去っていくのだよ

 薄笑いするのだぜ、はっはっは……



 ***


 鳩のクチバシが翔ぶ朝、

 コーヒーカップを用意したあなたは

 台所のコンスタンティノープルにはまった間欠泉を掘り起こして

 トタン屋根を怒らせてしまったのです。



 ヴェスプッチがいうには、

 インモラルなトマトジュースがたゆたう山に

 あなたを救う手立てがある可能性がなきにしもあらず

 ただしその可能性は

 一年中平和なプテラノドンがネメアのおじさんに食べられてしまう可能性よりも低いだろう

 ということでした。



 金太郎とオアンネスがサルペドンの鬼と対峙して

 巨大なランゲルハンス島をふりまわして相手を威嚇します

 モアイ像の上のカモノハシのように

 かしこまった表情をしていたサルペドンの鬼は

 たちまち二階建てバスに大変身!

 そのままアリジゴクの巣へと沈んでいきます……


 なにが悲しくて

 おかしいのか

 皆目見当がつきませんがな


 アーケロンの世の中には

 三百歳がつきものです

 だからこそ彼らは

 言うのです

 大きな声でもって

 教科書の三千五百六十ページっ!

 否応なく、三千五百六十ページだ、こらっ!




 そんなこんなで、

 もうすぐ七輪しちりんへ着きます。



 ***



 ザラメのような洗面用品がまたたいて

 あなたは鳥に襲われますが

 プテラノドンは今日も平和です

 間違いありません

 三十パーセントの確率で、間違いありませんことよ。


 あなたは太陽のど真ん中に沈んだ真っ白なボルボックス

 六十モル

 四ワット

 五平方ミリメートル

 バルカン半島もぺらっぺらのイケメン軍配師です。


 ソーラン節の十六時を指し示す方向が

 あなたが鳥に襲われる場所

 屋根瓦があなたを助けて

 あなたを食べる場所でもあります

 そんな出鱈目をいうアーケロンなんか食っちまえ!

 そう言ったあなたは、逆に食われちまうのよ

 残念なこった……



 今日のシーラカンスは、お開きです。



 ***




 見張塔みはりとうなる草履虫が

 目下の大海原の大問題を睥睨し

 トランポリンの近衛兵がすっ飛んでいくのを

 意味ありげに眺めてるんだぜ、ベイベー。


 黄色い髭を貯蓄した

 通り魔ハンマーのウサギちゃんが

 タンポポの暮らす桜の樹の下へ

 ライオンを送り込んだ



 笑い声の薫る、塩辛うまし……



 ***


 うなぎのぼりのゴボウ抜きおじちゃん

 流れ流れてギタリストに

 マントル飛んでるメガネウラさんは

 恋のぼろ布を売りさばく


 愛しい渦中は蝸牛かぎゅうの内に……


 デンデンムシの三十発

 痛いのなんの、こりゃたまらんと

 あなたは鳥の巣へ逃げ込みました。

 末路は天の知るところであり、

 それどころか、

 天下の知るところでござりますれば

 地獄の番人のアイアイとマイマイとコチョウランですら

 知っておるのだよ

 世の中ってばそんなもんだ

 コンビニエンスストアのマシンの化身だよ、覚悟しなっ!



 ***


 ムラクモの立ち昇る愉快な朝

 スパイダーの関白がカムバック

 (セント)イタイ将軍が痛車いたしゃに乗って

 ヲラヲラ言いながら登山道をかけのぼるのです。


 楔形文字の花時計が十二時を指し示す頃

 タルタロスのソイソースが味噌スープを嗜みます

 ちょいと分けてくれよと、あなたが言いますと

 アーケロンが怒って、あなたを掃除機でぶっ飛ばします。


 吹かねど花は散るものを

 露と消えにしお慈悲なのです。


 オジイのお腹はウツボカズラの皮に

 そして海中のスーパーマーケットは

 素敵な二階建てバスに大変身!

 エスカルゴの流れるベルトコンベアに

 キイロハギを入れたのは失敗でしたかな?


 爆弾っ!

 どかんっ!

 オハギっ!


 ……そうしてあなたは、

 ハエジゴクシロップを浸したクジラの舌にのっけられて

 深淵へと降りていくのです……



 ***


 薄汚い内臓のプロモーションが

 あなたを車輪のカカシへ引き渡します

 警棒という名のツルハシが

 天の川のほとりに宿をとります


 トラックの草叢に、ひとり横たわって

 貪婪どんらんな香水の黄土色の闇へ


 狂いにくるった小鳥の触手があなたをぶっ刺します……


 露草の目玉が妖しくたゆたって、

 あなたは絶望によって乱舞の音頭をとります

 流れゆくダイアモンドのの葉の先端にメスを入れて

 警棒がクチバシをふりまわすのを押さえつけようとしますが

 夢やぶれて、

 あなたは毛先になって食べられますでしょう。



 ***


 半分刻んだ気障コンベアが

 かりっと焼けたムシロのなかへ


 陶芸家が蜂蜜たらして

 ブルーベリーをちょこんとのっけたコンスタンティノープル

 あなたはそれを、しょっぴんぐもーるで売ろうとして捕まります


 鉤爪とクチバシのハーモニーのなかで

 あなたの香りはたちまち変化へんげ

 二階建てバスの最後部のにおいになっちまいます!


 屋根瓦にも見捨てられたあなたは、

 真っ白なコガネムシをつねって落ちていきます


 な、楽かい?



 ***


 走る螺旋を列挙する喜びは至上です

 フィボナッチ・スパイラルをふりかけた魅惑のスパゲティーニ

 そんな食感なのです。

 また、

 アマエビがクビライに山羊の子を託して

 チンギス・ハーンでコルクボードに穴をあけるときの匂い

 そんなような心地よさもあるのです。


 クチバシが警棒を蹂躙して、

 十輪駆動のカモノハシが郵便局へ走っていきます。

 串カツを遮った夜回り隊副長ラッフルズが

 火山隊長になったばかりのサラセニア2世を祝福します

 よって、あなたはクチバシの刑に処されねばならんのですぜ……



 ***


 トライアングルの髪型に

 人参にんじんで染め上げた粉雪をふりかけて

 突風のホイップをふんだんに押し込んだら

 あなたという名の食品のできあがりかな。


 屋根瓦が鴨を背負って

 長ネギの長兵衛ちょうべえにあなたを売りつけます

 三百貫と五十元、酒税として六ルーブリですって……


 ぼったくられた長兵衛は、あなたに唾を吐きかけます

 お前なんぞ、俺様の食前酒モドキにもならんわっ!


 そこに、逃げてきたオマンジュウ

 長兵衛はよろこんでとびはねます

 やあ、美味しそうなオマンジュウだや!


 せっかくのあなたは側溝に投げられ、

 オマンジュウに餌食の座をとられてしまいます

 しかしまあ、ご安心なされい

 たくさんの浦島太郎を両腕にかかえた麗しのオサカナヒメが

 かわいそうなあなたをつまみあげて

 雛に食べさせてくれるでしょうから。



 ***



 ロシアンブルーの三毛みけちゃんが

 ヒノキで編み込んだリードを取りつけた鶏肉ちゃんをお散歩させている

 そんな珍しい光景の見られた夜には

 幸せもんだなと思います。


 トパーズの恐山おそれやまが素敵な音楽を醸し出し、

 二羽のフラメンコの匂いが耳たぶをくすぐります

 感触が叫びます

 おとといきやがれ、ポイ捨てだあ!

 カッサンドレーの張りきりスープだあっ!




 ……そんなこんなで夜が明けて

 あなたはクチバシに収まります

 トタンガワラのパシリの行方ゆくえ

 とうの昔にほうむられた




 プテラノドンは今日も平和で

 肩甲骨のアジテーション

 ハムストリングス・ダンス・ウィズ・TAKO(たこ)

 ハンマーヘッドシャークはおやすみなさい

 アーケロンの夢見なさい……


 郵便局です、カモノハシでお越しください

 自動車で来ちゃダメなんで。


 蜂蜜色の朝焼けに

 あなたはみるみる融けていく







 ミソサザイのお汁粉が

 アロエのチョップスティックスーツケースに拍手して……







 ほら、肩甲骨のすぐうしろ……














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― 新着の感想 ―
[良い点] お疲れさまでしたー・゜・(つД`)・゜・ おわっちゃうのですか。 こんなにも、意味不明を書き続けるって、やっぱり天才。いや奇才。真似して書いてみても、ムリなんですよ!!不思議…… とに…
[一言] リフォームされていた!!
[良い点] こんばんは。 何回読んでも、肝臓を鳥につつかれるプロメテウスが、台所でアロエに括られてるような映像が出てきます。 蜂蜜の大洪水に、肩甲骨のすぐ下の方から、天使の羽が生えてたんでしょうけど…
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