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50話 揉んでいいのは……

誤字報告ありがとうございます。

スマホで打っているので、まだ沢山ありそうで……すいません。

見直しも一応してはいるのですが……

目が、目がぁ〜(ムスカ大佐か!)


「どうなってやがる! エルフの里の襲撃に続いて、この都市も標的になってるのか?」


 東のギルド本部内では、老ギルドマスターの怒号がホールに響く。


 なんとか襲撃は収まったものの、こちらの被害は甚大だ。

全ての街で亡くなった冒険者の数は、まだ把握しきれていないが、おそらく五百は下らないだろう。


 東のドラッドでは、避難が間に合わず、住民も大多数被害にあっている。

アンデッド達はその遺体を使い、更に数を増やしているそうだ。

まだ今は街には留まっている様だが、いつ進軍を開始したとしてもおかしくはない。


「ったく、襲撃前にエネルはどっかにいっちまうし、頭がいてぇぞ。レイリー達のお陰でゼロスは無事だったが……アハトでは最近ランクがBに上がった奴が活躍しただと? 数の差もあるんだろうが、運が良かったな。しかしこんなことは冒険者を始めてから初めてだ。いったい何が起きてやがるんだ……」


 老ギルドマスターは次々と上がる報告に、再び頭を悩ませるのだった。



 東の衛星都市ドラッドが落ちたとのニュースは、ファーデンの都市中を駆け巡った。

都市として機能し始めてから、いまだかつてない甚大な被害に住民達は恐れ、おののいている。

おっさん達がいるアハトでも、そのニュースで持ちきりだ。

街を歩けば嫌でも耳に入ってくる。


「アンデッドの軍団に一つの街が落とされたのか……」


 修平はダニエウ達と共に、一度はアンデッドの軍団を滅ぼしている。

たまたま運が良かったとも言えるのだが……


 前回はそれでも百五十体位だった。

今回はその数の三十倍だ。

ハウス◯ブデッドかバイオ◯ザードか!

しかも、殺されたら彼らの仲間入りという、おまけ付き。

現在の数は、更に数倍に膨れ上がっている可能性もあるという。


 北や南の方の被害も、かなり出ているらしい。

こちらはまだ比較的、魔物の総数も少なかった様だ。

それでも二千体位はいたのだが……


 修平は途中から周りを気にせずに、無我夢中で魔物を倒しまくっていた。

戦いが終わる頃には、二千体の内の四分の一程度の数は倒していた。

一人でやり過ぎだと、ラミィに怒られた。

だって、倒した分の魔石とか貰えると思ったから……本気で頑張ってました。


 戦闘が終わった後、修平を褒め称える者。

生き残れた事を泣いて喜ぶ者。

桁違いの強さを見て完全に引いていた者。

様々ではあったが……


 今回は緊急時だった為、魔石や素材の売却金の大部分はギルドの物となり、街の修繕や亡くなった者達への保障にあてられるそうだ。

貰える金額が少ないのは悲しいが、それならば仕方ない。

こちらは被害が少なかっただけでもありがたいと思わなければならない。

親しい者が亡くなるというのは、お金の問題では無いが、無いよりはあった方がいいに決まっている。

時が経てば、心の波は収まっていくのだから……


 アハトの冒険者ギルドも、現在は混乱の極みだ。

ライオンに連絡しようにも、幾つかの街のギルドは、既に機能さえしていない様だ。

このままここにいてもしょうがないので、宿に戻る事にした。


「最初の指針通り、私達は首都を目指しましょう」


 ラミィは首都に着いたとしても、恐らくドラッド奪還作戦に巻き込まれると予想している。

どのみち、ファーデンとしても、あの数のアンデッドをこのまま放っておくことは出来ないだろう。

ギルドの沽券にも関わることだ。

状況が落ち着き次第、作戦は実行されるだろう。


「まったく旦那は何処に行ってもトラブルメーカーだな!」

「まったくだ、俺達を見習ってほしいぜ!」

「俺達も疲れるんだな……」


お前らにだけは言われたくないぞ!

お前らの存在自体がトラブルだよ!


 しかし、東西南北が一斉に襲われるとは思わなかった。

何やら、人為的な匂いがする。

思い返せば、魔物の様子もいつもと違い、少し変だった気がする。

操られている、とまではいかないのだが、なにかに誘導されているような動きだった。

だがそんな事ができるのだろうか?


 アイテムの中には、魔物をおびき寄せる物もあるそうだが、あれだけの数なのだ。

いくらなんでも無理があるだろう。

今回は黒い軍団の姿も見かけていない。

もしかしたら、裏では動いているのかも知れないが……


 ゴタゴタが続き、空は既に日が傾き始めている。

出発は明日に伸ばし、各自部屋へと入って行く。


なんだか色々と疲れた……


 修平はベッドに潜ると、直ぐに寝息をたて始めるのであった。




 気がつくと、いつもの暗闇の中に立っていた。


「む、来たのか……調子はどう?」


自分の意思じゃなく、勝手に連れてこられるのだが……

俺の事もそうだが、もう少し世界の方をなんとかしてくれ。


「返済は少しづつ進んでいるのに……力がね、中々戻らないんだ。なんでだろうね?」


あれで少しなのか?

神でもわからないことを俺が知るわけないだろう。

やはり、既に魔王は復活しているのか?

それの影響とか?


「魔王の力の片鱗は感じる。うーん、僕の力がもっと戻ればわかるのかも知れないけれど……」


役にたたない神だな。

そういえば、最近、なんだかボックスの調子がおかしいんだが?

変な数字が見えたり、急に増えたり……


「あ―――――――! 世の中には知らない方がいい事も多々あるのさ……」


大声で誤魔化そうとしていないか?


「大丈夫、君ならなんとかなるさ。大丈夫、大丈夫だよ」


本気で大丈夫なら、そんなに繰り返さないと思うが?

まぁ、いいか。

出来るなら、ライオン達がどうなっているか知りたいのだが?


「つーん! え〜、嫌だよ!」


なんだと? てめえ、ふざけんな!


「前に砂漠で唾を吐いたくせに、都合のいい時だけ頼るのかい?」


おいっ! 神なのにそんな小さい事で拗ねるな!


「はい、はい。もっと大金を返済できたら考えてあげる。これにて、しゅうりょぉ―――――!」


こ、この、ちょっと! おいっ、駄神、待ちやが―――――!


いつもの様に、足下から暗闇に落ちていく感覚。

修平は必死に手を伸ばす。


すると、その手は何かを掴んだ。


ムニュ♪


なんだ、またアリエルが来たのか?

しょうがない奴だな。ふふっ。

仕方ない、駄神の鬱憤を晴らすとしよう。


モニュ、モニュ♪


やはり、おっぱいは至高だ。癒される。


ムニュ、モニュ♪


しかし、うーん、なんだかいつもより小さ……


はっ!


おそるおそる目を開けてみる。


ビクッ!


そこには、覗き込む形で固まっている鬼の形相のラミィがいた。

しかも修平の右手はラミィの胸に置かれたままだ。


「いきなり叫び声が聞こえたから……心配して急いで駆けつけてみれば……人の胸を揉みしだいといて、随分と勝手な事を言ってくれるじゃないの……」


ひぃぃぃ!


「しかも、"あれ"が大きくなっているわよね?」


違います。

朝なんで、これは生理現象なんです。

やましい気持ちはこれっぽっち……


モォォォォ!


その後、ズボンをカチコチに凍らされました。

霜焼けで我が息子(マイサン)が大変な事になりましたとさ。

シクシクシク……


気になってしまうので、出発前に治療院で治してもらいました。

なんだか少し大きくなった気がする……

物語が中々進んでいかない……

無駄話ばかり思い付いてしまうので……


ブックマーク、ありがとうございます。

着実に増えていると気分があがりますね。

言い回し、文章が到らなく、気になる所は多いかも知れませんが、温かい気持ちで読んで下さるとありがたいです。

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