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閑話 武防具店員ルミルの話

 はいっ!


 私は武防具店に働き始めて10年。

美少女のルミルです。歳は22。

え、22は少女じゃない?

そんなこと知りません。

ルミルは永遠の少女なんです。


 その人が初めてこの店を訪れたのは、ゴブリンの大討伐前でした。


 ゴブリン、なんとおそろしい響きでしょう。

私なんて可愛すぎて、すぐに狙われてしまいます。

そして、あんなことやこんなことを……

話が脱線しました。


 そこに現れたのがあの男の人でした。


 見た感じまったく冴えてません!

けど、私はなにかこの人に感じるんです。

はい、なにかはまったくわかりません!

勘です。

それともこれは恋なのでしょうか?


 とりあえず、言われた感じの物を身繕いました。

何も言い返しません、彼は大人しく着ていました。


 おぉっ、失礼ですが思ったよりはお金を持っているようです。

ぼったぐり? 失礼な!

安心価格、親切、丁寧がうちのモットーなんです。

もちろん、お客様には納得して帰ってもらいましたよ。


 次にからお客様が現れたのは、竜巻騒ぎの後でした。


 ゴブリン戦でも噂を聞きましたが、どうやら強力な魔法を使ったそうです。

人は見かけによりませんね。


 竜巻もこの人がやらかしたそうです。


 馬鹿三人組……ゴホン!

三人組の冒険者たちが財宝を見つけたと騒いでいました。

もの凄く金のにぉ……なんでもありません!


 予算は金貨十枚程と言うではないですか!

 ビックリしました。

少し前までびんぼ……いいえ、空耳です。

十枚程? と、いうことはまだ他にも持ってますね。


 セット販売詐欺?

いいえ、先ほども言いましたが、この店は親切、丁寧がモットーなんです。

え、安心価格が抜けている?

あー、あー、聞こえません。


 まぁ、納得はされているのではないですかね。

何もいいませんし。

安心してください! 物は確かですよ!

お客様にピッタリです!


 まぁ、多少は予算オーバーしてしまいましたが、命には代えられませんからね。

しょうがないでしょう、人生とはその様なものです。


 まぁ、なにやら疲れた顔をなされてますが、大丈夫! 明日になれば忘れているでしょう。

細かいことをあまり気にしていたら、負けなのです。


 あっ、お帰りですか?

ドアはあちらです。


 それでは、またのお越しを心よりお待ちしております。


 ありがとうございました。






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