エピローグ
なんだかんだ、修平達は帰ってきた、街に。
今回は何事もなく、馬は大丈夫だった。
本来、当たり前の事なのだが、でも、本当に良かった。
もうすぐこの世界に来て1ヶ月。
元の世界では考えられないスピードで、返済も出来ている。
かなりの"大穴"こそあったが。
それにしても、今考えると色々なことがあった。
それでもなんとか元気でやれてはいるのだ。
さぁ、明日も頑張ろうと思える。
しかし、人生そう順風満帆にはいかないのである。
翌朝、いつものようにギルドに顔をだす。
だが、なにやらギルドの中が騒がしい。
職員も受付孃達も、皆慌ただしく動いている。
何が起きたのだろうか……
「おーい、リリアさーん!」
修平は知った顔を見つけたので、呼び止める。
「何かあったの?」
なにやら、リリアの顔色が悪い。
ただならぬ事態が起きたのか、物々しい雰囲気を感じる。
「勇者が王都に現れました、勇者の宣言により、王国はまた共和国と戦争を始めるみたいです」
それは、リリアからの悲痛の宣告だった。
これにて一章を終わります。
勇者とはなんなのか……
過去にきた異世界人との関係は……
これから色々とわかってくると思います。
できるだけ毎日の更新を頑張ります。