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~61話~それぞれの話④

遅くなりました。

王城side~



私は使用人から皇国の姫とその護衛の冒険者が城に着いたと連絡があったから執事を呼び出した。

しばらくするとかなり汗を流した執事がドアをノックしてきたので入るように促した。


「何をそんなに汗ばんでおる?

無事に話しは付いたのだろうな?」


王のその問いに執事は汗をハンカチで拭きながら答えた

「それが……その…上手く纏まりはしませんでした。」

執事のその答えに王は怒鳴りながらもさらに詳しく話を聞き瞑目し執事に二人をとりあえず謁見の間へ来るように伝えた。



私達が部屋でくつろいでいるとノックしてきたので入るように言うと執事が来て着替えて謁見の間へ来るように伝えられてあとは後ろから来た使用人に任せたと言って部屋をでた。

使用人達はドレスやらを持ってきたのだが何やら肌の面積が多いような。

「あー私はこのままの格好で行かせて貰います」

「私もこのままの格好で大丈夫ですわ」


そう二人が言うと使用人がばつが悪そうに言った。

「その…一応謁見と言うことですのでこちらのドレスに着替えて頂きたく……」

「私は護衛だ。護衛がそのような物を来てはいざというときに動けないではないか」

(それに竜也様以外の前で肌を見せるなど死んでもごめんだ!)

「私も今は皇女としてではなく冒険者としてこの国に来ている身ですのでこの格好で十分ですわ」

(なんで竜也以外の前で必要でもないのにあんなに肌が出るやつを着ないといけないんですの?ごめんですわ)


と二人共、心でそう思いながら拒否した。

結局王様を待たせてはとなり使用人が折れてそのままの格好で行くことになったのだった。



(いや~二人ともどんな格好でくるのか……あのドレスか?それかあれか?フッフッフっ今から楽しみでしょうがないわ)

そう王様が心の中で考えていると使用人が扉から準備が出来たと伝えてきたので入るように促した。

部屋に入ってきた二人をみて満面の笑顔だった王様が一瞬表情を曇らせた。

(なっなに!ドレスではないだと!?しかも肌が全然でていないではないか!)

と思い使用人を睨み付けたがまた二人に視線を戻した。


二人とも王の前で膝をついて王の言葉を待っていた。

(…んいやまてよ…ドレスもいいと思ったがあの格好も中々よいではないか!女性らしさが強調されてると言うか隠そうとすればするほどと言うやつか……しかし二人ともなんと素晴らしい物を持っておるのだ!!あー触りたい!もう少し屈んでくれたら見えそうか?)


などと王が考え込んでいると二人が耳打ち程度の声で

「ユキ…私そろそろあのゲスな視線にそろそろ限界が」

「ヴァイオレット私もよ、そろそろ切り殺しそうよ」

二人の空気にやや少し敏感になった執事が王に耳打ちをして我に返った王が咳払いをして表をあげる用に言った。


「いやはや失礼した二人とも!まさかこれ程美しい女性が来られるとは年甲斐もなく驚いてしまったようじゃ許してくれ」

王がそういったので

「いえお気になさらずに本日はお城にお招き頂きありがとうございます」

「私も護衛という身でありながら過度なお褒めの言葉ありがとうございます。」

と二人は返した。



そこから二人ともこの城に泊まる事など色々と話したのち歳が近い者が此処からは案内すると言うので誰を呼ぶのかと思ったら二人とも王に娘がいることにびっくりした。

まさか自分に娘がいながら二人にあんなに露骨な視線をするなど内心かなり引いていた。


少しすると王から呼ばれた娘が来て王が部屋に案内してくれと言って娘が了解して私たち三人は部屋を後にした。

部屋について三人は自己紹介をした。

「初めまして私は第一皇女のヴァイオレットと申します。」

「私は護衛のユキです。」

「私は第一王女のエリザベスです。」



「この度は我が国が大変なご迷惑を申し訳ありません」

「いえ、兵は失いましたが私と執事は無事でしたので」

「そう言って頂けるとありがたいですわ。しかしヴァイオレットさんと執事さんはお強いんですね?兵士達が負けるぐらいの魔物達から無事に戻られたのでしょう?」


「いえ二人とも危ない所をこのユキともう1人の冒険者に助けられました。」

「そうだったのですね!ではユキさんともう1人の方はさぞお強いんでしょうね」

「いえ私などあの方に比べたらまだ足元にも」

「そんなに強い方が…一度お会いしたかったですわ」

「なぜ別でいるのでしょうか?」


そこで不思議に思った王女から質問がきたので2人はこれまでの経緯を話した。

「そうだったのですか…でも男性と2人で冒険と言うことはその方とユキさんはまさかお付き合いを!?」

と王女が問いかけたら1人は照れ1人は落ち込んだ

それを不思議に思ってさらに深く聞くと二人ともその人に恋をしていてユキは奴隷だという。



最初は奴隷が信じられなかったがユキが手の甲の奴隷紋を見したことで信じた。

「しかし奴隷紋が隠せるなんて知りませんでしたわ。」

「私たちも知らなくて竜也様以外出来ないとの事で」

そうユキが、言うと王女の笑顔が曇った。

不思議に思った二人が話を聞くと何でも想い人が同じ名前だとかこれまでの経緯を聞いた三人は。

まさか自分達の想い人が同じ人だとは知るよしもなくただ同じ名前という偶然に驚いていた。


「なるほどまさかそんな偶然が」

「勇者召喚をしたんですか?」

などそれ以外の話題でもそれぞれ驚いていた。

そこから部屋に来た勇者の女の子達と三人で女子トークをしていた。


娼館side~


私が部屋で仕事をしているとドアが、ノックされたので

入るように言うと慌てた様子で門番が駆け込んで来た。

何でも私の娼館の前に城の兵士がかなりの数来ているとしかも中を確認させるように要求しているらしい。

私は兵士の代表者を部屋に呼ぶように言うと代表者が来た。


「いきなりすいません。こちらの娼館にわたくしどもが探している男がいるとの事でよければ中を調べたいのですが……」


「……中を…調べると?それがどういう事になるかわかって言ってるのかしら?」

兵士の問いにベルの答えと圧力が兵士にかかるが兵士はなんとか話を続けた。

「は…はい…それは、承知しておりますがなにぶんこの男はギルドからも重要指名手配になっている男でして報償金も出ますしもし何か知っているようでしたらご協力を頼みたいのですが……」


「その男の特徴や人相などは分かるのですか?」

「はい…こちらに人相書きや特徴を記した手配書があります」

そう言って兵士はベルに手渡した。

それを見たベルは内心驚きはしたがそのまま素を貫き通した。

「いえ、このような方は今この娼館にはいませんね」

「確か…でしょうか?門番の兵士からこちらの娼館の馬車に似た男が乗っていた気がすると聞いたものでして」


「気がすると言っただけですわよね?そんな不確かな情報で私の貴重な時間を奪ってさらには中まで見せろと?ここはどのような圧力や権力も及ばない場所私がいないと言ったらいません。お引き取りを。」

「分かりました。では、何か情報が入ったら教えて頂けると助かります。それでは失礼します。」

そう言って兵士は部屋を後にした。


「はぁこれは竜也さんに伝えないといけないわね」

そう思ったベルはさっそく竜也に伝えるために部屋へ向かった。

竜也は部屋でくつろいでたらノックされたので返事をしたらベルだったのでそのまま入ってもらった。


「竜也さんお話しがあります。」

「そんなに改まって何かありましたか?」

ベルの声音で何か大事な話しか何かあった事を察した竜也はベルの話を聞いた。

「なるほど…城の兵士にこの手配書か……」

(おいおいおいおいマジか!めっちゃくちゃな事になってますやん!これはここにいない方がいいか?)

など竜也は表情には出さずに内心でかなり驚いてベルに迷惑がかかるのが申し訳なく思っていた。


「ベル…」

「なんでしょう?竜也さん。」

「俺はここを…」

「ここからいなくなると言うのですか?」

「あぁここにいたらベルや娼館の皆に迷惑がかかるからな」

「私や娼館の者は誰1人迷惑だなんて思っていません。さいわい此処は圧力や権力など及ばない場所ですから。それに私は竜也さんの人柄を信じておりますので。」

「そっか、ありがとう。そう言われたらここにいないとな」

「えぇそれになにかあれば向こうの方に料金などは請求しますので竜也さんはお気になさらずに。」

ここまで話して竜也に世話をする者を紹介したいと言って部屋に1人の少女を呼んだ。


部屋に呼ばれた少女は襖を開けて正座をして頭をあげて自己紹介をしようと竜也の顔を見た瞬間震えだした。

それをみたベルは不思議そうにし、竜也はばつが悪そうな顔になった。

ベルは一回その子を下がらせて竜也から詳しい話を聞いてまたその子を呼んだ。



「ほら、ちゃんと挨拶なさい!」

「は……初めまして…ヨーコと申します。」

震える声や体を出来る限り抑えて小さい声ながらも挨拶をした。

「あ…あぁどうも、竜也です。」

「では、あとは任せましたよ?ヨーコ。では竜也さん私はこれで」

そう言ってベルは部屋を後にした。

(はぁ~どうするかな~まさかピンポイントであたるとは、さっきから俺が動く度にビクビクするからな~)

(あ~どうしましょう。まさかあの人だなんて…でも……助けてくれたのは確かだし…私お礼どころか酷いことを言ったよね……)

とお互いになやんでいた。


(そうだ!こういうときはリラックス効果のある煙か何かを魔法でだして…でも俺がいきなり魔法で煙とか出すとかなり驚きそうだから元の世界ではタバコは害だったけどタバコから出る煙を害がないやつにして灰やら吸い殻は終わったら魔力に戻るようにして)

そうして竜也はタバコを吸いだした。

(なにかしら?いきなり魔法で何かをだしたけど……貴族やお金持ちの方の流行ってる物かしら?)

とタバコを見たことがないヨーコは色々考えていていつの間にか自分がリラックスしているのに驚いていた。



(わたし…いつのまに?まさかあの煙がなにか?良い匂いがするなとは思ったけど……)

そう思っていると竜也が話しかけた。

「なぁヨーコだっけ?なにか食べるか?なんか好きなものでも頼んで」

「い…いえ…結構です。」

そう言った瞬間ヨーコのお腹が可愛くなった。

「やっぱりお腹空いてるんだろ?人間食べれる時に食べないといつ食べられなくなるか分からないから食べれる時に食べといた方がいいぞ?」

竜也の人間という意味は分からなかったがその後は分かったためヨーコは素直にしたがった。


そうしてると竜也達が頼んだ料理が来た。

竜也がヨーコの好きなものや色々聞いて竜也がかなり頼んだので来た量にヨーコは驚いていた。

「こ…こんなにですか?」

「あぁ食べれる時に食べないとな。無理せずに食べれるだけ食べればいいぞ?あとは俺が食べるからさ」

そう言われて少し食べるつもりが美味しいのもありお腹が空いてるのもありほとんどヨーコが完食してしまった。


ヨーコは自分が食べた量に驚きや恥ずかしさでいっぱいだった。

「いいね!やっぱり食べれる時に食べないとね。」

そう言って竜也は笑顔でヨーコを見ていた。

自然に接してくれる竜也にヨーコもいつしか心を開いていた。


「所でヨーコが持ってきたやつなに?」

ヨーコが最初部屋に来たときに入れ物と棒みたいなやつを持ってきたからだ。

本当はそれは企業秘密なのだがヨーコは竜也ならと教えた。なんでもこの娼館では客が来たときに火をつけて煙を出して客がそういう事をしようとした時に煙の効果で寝るらしい。


客は寝た事に気付かずに夢の中で自分のしたいようにしているらしい。なんでもベルが作った物だとか、

(どうりで皆楽しく働いているんだな)

話を聞いた竜也はそう思っているといつの間にかヨーコが寝ていたので布団に寝かせた。

よく朝ヨーコは自分がぐっすり寝ていたことに驚き竜也にひたすら謝っていた。

竜也は笑顔で別に大丈夫と言ってその話しは終わった。



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